マレーシアの首都クアラルンプールでは、TRX(Tun Razak Exchange)と呼ばれる国際金融特区の開発が進められている。不動産大手のナイトフランク(Knight Frank)による「ウェルスレポート2020(the Wealth Report 2020)」においては、TRXは「商業不動産のホットスポット」として掲載されている。

ナイトフランクの最新レポートでは、世界中の需要商業不動産開発を「Building Block」リストとしてまとめており、マレーシアのTRXもその一つとして紹介されている。

マレーシア初となる経済特区TRXは、市民や外国人労働者に「労働」「生活」「娯楽」をバランスよく提供することができ、またインビ(Imbi)やプドゥ(Pudu)などの近隣区の再活性化を促すことができると期待されている。

TRXには緑豊かな公園が多く、また東南アジアで最も高い492mの高層ビル「エクスチェンジ106(The Exchange 106)」の所在地でもある。またMRTの駅も設けられている。カフェやレストランも多く、日本の西武デパートも2021年下半期に開業を予定している。さらに6つの住宅棟、ホテル、オフィスなども2021年から2025年にかけて、段階的に開発が進められる予定である。

特区内の区画の7割が、海外のデベロッパーや建設企業、金融機関によって購入されているという。英系保険・金融大手のプルデンシャル(Prudential Assurance Malaysia)が最初のテナントとして入居しており、さらに今後メガバンクHSBCやアフィン銀行(Affin Bank Berhad)などの本部も入居予定となっている。

昨年11月からは、TRX内最初の住宅開発が進められている。

【参照】Kuala Lumpur's Tun Razak Exchange identified as investment 'hot spot' by Knight Frank

【関連記事】クアラルンプールの新たな心臓部、順次開業が始まった国際金融特区TRX

 【30秒で完了】無料個別相談に申し込む

メルマガ会員登録を行う

セカイプロパティ編集部
海外不動産投資に関する最新情報を発信中。