カジノ関連投資の増加で、国境に近いエリアにおける建設投資が拡大していることがわかった。

先日世界銀行により発表された「カンボジア経済アップデート(Cambodia Economic Update)」によると、特にタイとの国境を有する北西部バンテイメンチェイ州ポイペト、ベトナムとの国境を有する南東部スバイリエン州バベット、南部シアヌークビル州などにおける建設部門がカジノ関連投資の恩恵を受け、活況を呈しているという。

来年もカンボジアの建設部門は堅調を維持すると見られているが、主に製造業、建設業については海外直接投資(FDI)に大きく依存しているという点で懸念が残る。(カンボジアにおけるFDIは減少の兆しを見せている。)

建設業の好調に伴い鉄鋼輸入量も増加し、今年1~6月までの輸入量は前年比+63.5%と、前年同期比+27.7%を大きく上回った。

カンボジア政府は、特に国境沿いのエリアについて、海外投資を増加させていきたい考えだという。

バンテイメンチェイ州ポイペトでは、4カ所の経済特区が設置されており、内2カ所が稼働している。州都シソポンの工業団地では、2万人近い労働者が従事しているという。

今年1~9月までのカンボジアの建設部門投資額は、前年同期比+34.7%の65億ドル(約7,056億円)に達した。建設プロジェクトの認可件数についても、昨年の2,541件から今年は3,433件に増加している。

【参照】Casino investment boosts Kingdom's construction sector

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セカイプロパティ編集部
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