カンボジア南部のカンポット州で、国内初となる風力発電施設の建設計画が持ち上がっている。シンガポールに拠点を置くBlue Circle社と政府の間で、近々会談が行われる予定だという。

プロジェクトについての事前調査はすでに完了し、11月19日に予定されている政府との会談で、料金等の詳細が詰められていくことになっている。

東南アジアでの実績を多く持つBlue Circle社だが、今回のプロジェクトでは、カンポット州のボコール山(Bokor Mountain)に少なくとも10基の風力タービンを建設する予定だという。完成すれば80メガワット(MW)の電力が供給可能になる。

1MWの電力供給が可能な施設を作るのにかかる費用は、200万~300万ドル(約2億1,800万円~3億2,700万円)だという。

プロジェクトが順調に進めば、カンボジア初の風力発電施設となる。また風力発電は、国民の電気代の負担を減らすことにつながるとして、政府からの期待度も大きい。

現在、カンボジア電力公社(Electricite du Cambodge)は、ソーラー発電施設より1kWh当たり0.076ドル(約8円)で電力を購入している。

電力供給の不安定さや料金の高さなどが問題となっているカンボジア。今回の風力発電プロジェクトを含め、今後の取り組みに期待がかかる。

photo:khmertimeskh.com

【参照】Nation's first wind energy project on the table

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