今年10月に予定されている「Expo2020(ドバイ万博)」の開催を控え、現在ドバイでは多くの住宅プロジェクトが進められている。

UAEの不動産サイト「Property Finder」の最新市場分析によると、現在179件のプロジェクトがまもなく完成を迎えるという。

9月までに発売される物件については、販売価格や賃貸価格の値下げ要求を受けることになると見られている。「9月までに発売される48,500件の物件については、確実に買い手市場であると言える。さらに価格意識の高いバイヤーが市場に参入することが予想され、かなりリーズナブルな価格で質の高い物件が求められることになるだろう。」と関係者は話す。

エマール・プロパティーズ(Emaar Properties)のような国内大手デベロッパーが手掛けるプロジェクトは、2019年の売上が前年比+260%と大幅な増加を記録したこともあり、今後大きな注目を集めていくものと見られている。現在建設中のエマール・プロパティーズのプロジェクトは、4,000件近くに上り、今年中の発売が予定されている。

その他のデベロッパーについても、ドバイNo.2のデベロッパー、ダマック・プロパティーズ(Damac Properties)は、1,058件のフリーホールド(自由土地保有権、オーナーは永久的に不動産の所有が可能)のアパートメントを発売予定など、続々と新規物件開発が進められている。

ドバイ市場は驚異的な成長を遂げ、数多くのプロジェクトが完成を迎えている。2020年はドバイの不動産市場にとって極めて重要な都市となる。また今年の動向が、この先の需要と供給のサイクルを決定し、価格傾向を支え、より広い経済に影響を及ぼすことになることは間違いないだろう。

【参照】Dubai set to add 48,500 new homes before Expo 2020

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セカイプロパティ編集部
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