現在のギリシャの不動産市場は、不況から力強い回復傾向を見せているという。背景には外国人バイヤーが、サントリーニ島やパロス島、ミコノス島などといった人気エリアの他に、あまり知られていない町における物件を休暇用の別荘として求めているという動きがあるという。
ギリシャの不動産市場については、不動産価格が上昇し、不動産投資については7四半期連続で増加するなど、2018年~2019年に大きな伸びを見せた。これには観光客の増加やゴールデンビザ(*1)の発給なども影響していると見られている。(*1:25万ユーロ(約3,000万円)以上の不動産を購入すると、5年間(更新可能)の滞在許可を取得できる。)
また別荘部門についても昨年は堅調に推移しており、ギリシャは5年連続で地中海エリアにおける不動産業績のトップの座をキープしている。
ギリシャの観光業については今後も好調を維持すると見られており、サービス部門における投資は今後さらに伸びが期待できるとされている。またあまり知られていない都市における別荘の需要についても、観光や短期間の賃貸市場の伸びを受け、昨年同様高い水準をキープすると見られている。観光地や都市部における不動産価格は、さらに上昇することが考えられる。
需要が高まっている地域としては、コルフ島、ロドス島、ハルキディキ、クレタ島、ペロポネソス半島のメッシニア、ドデカネス諸島のコス島やシミ島、イオニア海レフカス島やザキントス島などが挙げられる。
ミコノス島、パロス島、サントリーニ島については、平均利回りがそれぞれ8.2%、6.5%、6.3%に達している。その他の地域については、スキアトス島(6%)、ポルトヘリ(5.1%)、ロドス島・ハルキディキ・ハニア(それぞれ4.8%)、サントロペ(3.9%)、マルベラ(4.3%)などとなっている。
【参照】Holiday home demand boosts Greek property market at lesser-known destinations
海外不動産の最新動向が届くメールマガジンの登録はこちら。