ギリシャとはどんな国?
ギリシャは人口約1,100万人、通貨はユーロ、公用語はギリシャ語ですが、観光客の多い地域では英語の普及率も高くなっています。首都は世界最古の都市の一つであるアテネで、その中心部アクロポリスや、エーゲ海、そしてそこに浮かぶ島々は世界中の人を魅了しています。
今、ギリシャに住むことができる?
今は金融危機のイメージが強いギリシャですが、遺跡と海岸に囲まれたスローライフの他に、元々教育、医療などでは高い評価を得ており、日本の半額以下の英語で教えるインターナショナルスクール、無料の公立医療など、魅力は大きいのでははないでしょうか?
まさにその金融危機を契機に、ギリシャ政府は投資移民政策を開始、25万ユーロ(1ユーロ=約130円)の不動産を購入する以外は厳しい条件もなく、非EU加盟国の国民がギリシャの永住権を半年ほどで取得することもできます。現時点で在留日本人は700人ほどです。
ギリシャ不動産は外国人でも購入できる?
ギリシャの不動産を外国人が購入する際に、他の国との国境に位置する物件では政府による特別な許可が必要ですが、それ以外には特に規制はありません。土地も建物も100%所有することができ、非居住者であっても、不動産を購入することを決めることで、現地の銀行口座を開き、その後の賃料収入などを管理することができます。
現地の銀行による外国人へのローンは、法律上は認められているものの、現在銀行に資金が不足しているため、2018年6月現在、事実上ローンは使うことはできません。
非居住者の賃料収入にかかる所得税の税率は、年間の賃料が12,000ユーロ以下の場合は、15%、12000-35,000ユーロであれば35%なので、安い物件を購入し、賃料も月額1,000ユーロ以下に抑えるという方法で低い税率を享受できます。
今ギリシャの不動産を購入するメリットは?
現在のギリシャを語るにあたって避けて通れない点は、2008年のリーマンショックとギリシャ金融危機でしょう。2016年頃から長かった経済の停滞から抜け出し、ようやく回復の兆しが見え始めています。
経済危機前、元々ギリシャは、北、西ヨーロッパと比較すれば安いものの、近隣諸国と比べて不動産価格を含む物価は決して安くありませんでした。2008-2015年の不動産価格の下落は42%に及び、そのことからまさに今が「底値」であり、10年前では考えられない低価格で購入することができます。
そして、経済回復に伴う今後の不動産価格の上昇の伸びしろが大きいであろうと言われ、昨年頃より投資先として人気となっています。
ギリシャで不動産を購入するステップ
エージェントの選定
現地のエージェントの他、イギリスをはじめとする、ギリシャ不動産購入者の多い国にはエージェントが多く、日本のエージェントも少数ですが存在します。現地事情に明るいエージェントをお選びください。
ギリシャへ入国、不動産の視察
弁護士、管理会社、デベロッパーなどの質が玉石混合であるため、物件を実際に見て、専門家たちとも会って話すことを、特にお勧めします。
物件の購入手続きの開始
購入決定後、デベロッパーと事前契約、弁護士の選任契約書および委任状にサイン、銀行の口座を開設、そして、頭金と弁護士費用、その他の費用を支払うと、弁護士は物件の瑕疵がないこと、所有権は全所有者にあることなどを確認します。
購入金額の支払い
日本の銀行から、現地で開設した銀行口座に国際送金し、委任を受けた弁護士が、その口座からデベロッパーの口座に振り込みます。
物件の契約・登記
全額振込んだことを弁護士が確認後、正式な売買契約書にサインをします。それから弁護士は移転登記をし、登記証明書を渡します。
ギリシャで不動産を購入するのにおすすめのエリア
首都アテネ
人口が最も多く、物件、借り手の数も最大です。区域による特徴が大きく、北部には富裕層の住宅街、中心部には一般のギリシャ人が住む地域、南部には海岸、別荘地があります。全体的に、景気の悪化に伴い賃料も下がっているため、中心部の10万ユーロ以下の物件を購入したほうが利回りは高くなる傾向にあります。旅客が多いため、Airbnbもひとつの選択です。
クレタ島
平均価格がアテネ郊外の半額であること、ギリシャ南部に位置し、暖かいことなどから、ヨーロッパ北部の人やロシア人の別荘地として人気です。
普段旅行者向けのAirbnbとして使用し、ご自身が旅行に行かれる際には宿泊客を受け入れない、という方法も考えられます。
一方でクレタ島はギリシャ最大の島で人口は60万人もおり、通常の賃貸も可能です。
ミコノス島
高級な別荘が多いですが、それが金融危機前の半額で買うことができることから、ヨーロッパの富裕層に人気です。
まとめ
このように、ギリシャの不動産は、エーゲ海の絶景や古代遺跡に囲まれながら、投資移民政策を利用して定年退職後のロングステイの場所として、また、親子留学などの別荘としても利用できます。
不動産投資として、経済回復に乗ってキャピタルゲインを得ることもできる好材料の投資案件であるように思います。興味を持たれたら、一度現地に旅行がてら視察に行くのもいいかもしれません。