世界中でコロナウィルスの脅威が増す中、投資家はコロナウィルスの影響が最小限で済む投資先を探し求めている。このような状況下で注目を集めているのは、アメリカの住宅不動産、特に一世帯向け賃貸物件である。
しかし投資家が直接アメリカに渡るわけではなく、オンラインで不動産売買が行われている。
カリフォルニアに拠点を置くファイナンス・テクノロジー企業「Roofstock」は、一世帯向け賃貸物件をウェブサイトにて公開しているが、ほとんどの物件に買い手がついているという。また管理サービスも提供されているため、投資家は実際に物件に足を運ぶ必要がない。
ここ数週間においては、特にアジア圏内の投資家からのアクセスが目立ち、アクセス数は500%増と大幅にアップしている。これは確実にコロナウィルスの影響と見られている。アジア以外のバイヤーの数も軒並み増えており、例えばドイツからのアクセスは450%、オーストラリアは250%、イギリスからは100%それぞれ増加している。
「投資家は、(少なくとも現在の段階で)コロナウィルスの影響が少ないとされるエリアに投資する傾向にある。また一般的に株式市場の影響を受けにくいとされる不動産のような有形資産が求められている。」と関係者は話す。
アメリカの住宅市場は、すでに供給不足の傾向にあり、今回の需要の高まりでさらに競争率が高まることにつながると懸念されている。
【参照】Foreign investors are piling into this US real estate play as a coronavirus safe haven