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セカイプロパティ編集部が、マレーシアの長期滞在ビザであるMM2H(エムエムツーエイチ)取得者にインタビューを行いました。2011年にMM2Hを取得し、マレーシア移住を検討されている田中さん(仮名/男性/50代)にご協力いただきました。

そもそもMM2Hとは?

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MM2HはMalaysia My Second Home(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)の略で、通称エムエムツーエイチと呼ばれています。

マレーシアでの長期滞在を可能にするビザで、年齢や宗教上の制限がなく、経済上の条件をクリアすれば、誰でも取得できます。MM2Hの取得によって、10年間のマレーシア滞在が可能で、10年以後も更新することができます。

マレーシアは、財団法人ロングステイ財団の調査によると、13年連続(2006~2018年)「日本人が住みたい国No.1」に輝いています。そんな人気の国であるマレーシアへの移住や資産分散を目的とし、MM2Hを取得する方が増えています。

MM2Hについてさらに知りたい方は「MM2Hのメリットは?申請条件や費用まで解説/マレーシア移住ガイド」をご覧ください。

マレーシアに魅了され、MM2Hの取得を決意

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MM2Hを取得しようと思った理由を教えてください。

海外には旅行で少し行くくらいでしたが、いつかは海外に住みたいなと思っていたことがきっかけです。

移住する国を探して、色々な国を旅行していたところ、マレーシアが良いなと思い、そのためにビザを取得しようと考えました。最近は日本も危ないので、日本以外の国で気軽に暮らせるような場所が欲しいなと思いました。

移住先をマレーシアにしようと思ったのはなぜでしょうか?

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気候が常に暖かいこと、日本より物価が安いこと、多民族国家のため色々な国の食事を楽しめること、マレーシア人の人柄が好きなことが理由です。

旅行にはヨーロッパなどきれいな街並みの国が良いですが、住むにはやっぱり東南アジアが良いなと思いました。

シンガポールも選択肢の1つではありましたが、すでに先進国の仲間入りを果たし、マレーシアほどのんびりした雰囲気が感じられず、最終的にマレーシアに決めました。

マレーシアの人はとにかく優しいです。決して、人種差別をすることはありません。どんなに便利で、きれいな街並みの国でも「人」と「心」が大切であることを実感しました。マレーシアに居ると、とてもほっとします。

また、マレーシアには日本人コミュニティがあるので、海外に慣れていなくても、比較的住みやすいと思います。何かあれば助けてくれるので安心です。他国と比較しても、マレーシアには魅力しか感じませんでした。

MM2H取得前と取得後の変化を教えていただけますか?

マレーシアにコンドミニアムを借りたことです。クアラルンプールから車で約30分ほどの場所にあり、日本人が少ないコンドミニアムです。

周りの友人もたくさんMM2Hを取得していますが、完全に移住する人は少なく、マレーシアと日本を行き来している方が多いです。今は日本とマレーシアを行き来していますが、いずれはマレーシア移住を考えています。

日本の家を売ろうと考えていますが、「早まるな。日本の家を売るのは最終手段にしなさい。」と言われています(笑)

ビザ代行会社に委託、簡単に素早くMM2Hを取得

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MM2Hを取得するまでの流れを教えていただけますか?

移住する国を探して旅行をしていた時、マレーシアの魅力に気付き、移住したいと思うようになりました。それで、ビザに関して調べていると、MM2Hの存在を知りました。

マレーシアに居る方がMM2Hについて書かれた本を読み、MM2Hに関する日本人コミュニティが日本にあることを知りました。日本全国にあり、説明会に行くたびに知り合いが増えました。そこで、教えていただいたビザの代行会社に依頼し、当時20万円ほどで取得できました。

MM2H取得以外にも、実際にマレーシアに来た際には、友人に紹介してもらった女性の方に色々と手伝ってもらいました。先輩が後輩を助けるといったようなリレー形式で、私より以前にマレーシアに移住されている方には、とてもお世話になりました。良い方ばかりで何の心配もなかったです。

MM2Hを取得するまで、どのくらいの時間がかかりましたか?

MM2Hを取得しようと考え始めてから実際に取得を決意するまでは即決でした。取得を決意してから実際に申請するまでの期間もすぐでした。

実際にMM2Hを取得し、マレーシアに移住している方のノンフィクションの話を聞いたり、友人の紹介でビザの代行会社に依頼したりとやることは決まっていましたので、それほど時間はかかりませんでした。申請から実際に取得できるまでの期間もすぐでした。代行会社に頼むとあっという間にやってもらえました。

MM2Hを取得する上で、大変だったことや不安だったことはありますか?

知り合いの方からアドバイスをいただいたり、ビザの代行会社に委託したりしたので、全く問題はありませんでした。

MM2Hの魅力とは、なんでしょうか。

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まず、ビザを持っている安心感があることです。マレーシアと日本を行き来している方の中には、無理してMM2Hを取る必要が無いという方もいます。でも、観光ビザでは3か月しか滞在ができないので、やっぱりMM2Hを取得した方が安心です。MM2Hのおかげで、海外にいつでも帰ることができる国があるという安心感があります

また、現地で銀行口座の開設は魅力的です。金利は最低でも3%であるため、預金しておくだけで資産運用ができます。また、マレーシアと日本の口座に分散して預金しておくことで、通貨リスクを分散させることができます。

ビザの代行会社によると、MM2H取得者の約半分が銀行開設のためにビザを申請していると聞きました。今は、銀行開設の条件も厳しくなっていますので、こちらも代行会社に頼むと良いと思います。

最後に、教育移住ができることです。MM2Hを取得すると21歳以下の子どもを連れてくることもできるので、家族ごと移住も可能です。

マレーシアは多国籍国家であるため、共通語は英語であり、他にも中国語、マレー語、ヒンディー語を勉強することができます。

日本と比較しても、教育環境がとても良く、自分の子どもに英才教育を受けさせることができます。
実際に、友人の子どもは、マレーシアで教育を受けた後に、大手のグローバル企業に就職し、海外で働いています。

MM2H取得前、情報収集や事前準備が必須

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最後に、これからMM2Hの取得を検討している方へアドバイスをお願いします。

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大きく3つあります。1つ目は、自分がマレーシアという国に適しているかを見極めることです。マレーシアでのサービスの悪さに怒る人、細かいことに文句を言う人、日本とマレーシアを一緒にしてしまう人はマレーシアでの生活に向いていないかもしれません。反対に、マレーシアという国を好きな人、常に感謝の気持ちを持っている人はマレーシアでの生活に向いていると思います。

2つ目は、MM2Hを取得する際はビザの代行会社に委託することです。取得に必要な情報もインターネットに載っており、英語ができるからと言って、自分で行うのはかなり大変です。近年は、取得者が増え、以前に比べて取得条件が厳しくなっています。法律的な問題もありますので、もし不備があれば、マレーシアに行かないといけない事態が発生します。

そのため、会社に頼んだ方が結果的には安くて、分かりやすいです。また、マレーシアの物価に応じて取得者も変動し、取得難易度も変わってきます。代行会社に委託すれば、そういった詳細な情報も教えてくれます。ただ、どの会社に頼むのかということは吟味する必要があります。

3つ目は、知り合いを作ってからMM2H取得やマレーシア移住を検討した方が良いということです。旅行でマレーシアに何回か来てみて、日本人の知り合いを作ったり、サポートとしてくれる人を見つけたりすることから始めることが先決です。

マレーシアで何かを学びたいという人にマレーシアに来てほしいと思います。老後を過ごしたいという方ももちろんですが、日本の為に何か役に立つことをしたい!マレーシアと日本をつなぎたい!という強い思いを持った若い方にもぜひ来ていただきたいです。

マレーシアでは「心」をはじめ、たくさんのことが学べると思います。お待ちしております。

マレーシアの移住について知りたい方は「マレーシア移住完全ガイド。メリットやビザ、生活費まで徹底解説!」をご覧ください。