
「海外リゾートに自分だけの物件を持ちたい」と憧れを持つ方も多いのではないでしょうか。近年は、東南アジアのリゾートが不動産投資先として人気となっており、タイのプーケットやフィリピンのセブ島、ベトナムのダナンなどには、海外から多くの投資マネーが集まっています。
そんな東南アジアの中で注目を集めている「穴場リゾート」が、マレーシアのランカウイ島です。ランカウイはマレーシアの北端に位置する島で、政府も積極的な投資を呼びかけています。
本記事では、マレーシア・ランカウイ島の移住や、不動産投資の穴場と呼ばれる理由について解説します。
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マレーシア・ランカウイ島とは
マレーシアのランカウイ島は、タイとの国境に位置する国内屈指のリゾート地です。島の面積は約380 キロ平方メートル(日本の淡路島の約2/3の面積)程度ですが、太古の森とエメラルドの海に囲まれたリゾート地として広く知られています。
また、ランカウイは「免税の楽園」と言われるように、島内で売られている商品には関税、酒税などの税金が一切かからないのです。例えば、缶ビールは1本約50円で販売されています。そのうえ、政府主導での観光開発計画も着々と進んでおり、昨今では、マレーシアや近隣諸国からの旅行者のみならず、ヨーロッパを中心に世界中からこの地に癒しを求めて訪れる旅行者が増えてきています。
マレーシア・ランカウイ島移住の魅力
マレーシアのランカウイ島は移住者にとって魅力が多いリゾート地です。豊かな自然や、都市部と比べて物価が安い、外国人でも住みやすい環境といった魅力をご紹介します。
自然に囲まれた中で生活できる
ランカウイ島は手つかずの自然が多く残されており、美しいビーチ、マングローブ林、滝、熱帯雨林など、多彩な自然が魅力です。また、島全体がユネスコの「世界ジオパーク」に指定されており、自然保護が徹底されているため、豊かな生態系を身近に感じながら生活できます。
特に、都市の喧騒やストレスから離れたいという方にとって、ランカウイ島は心地よいスローライフの実現におすすめです。観光地としての利便性を備えながらも、のどかで落ち着いた雰囲気が守られている点が、多くの移住者に魅力的なポイントとなっています。
生活コストが抑えられる
ランカウイ島では日常の食費、交通費、光熱費、家賃といった基本的な生活費が、日本と比べて非常にリーズナブルです。ローカルの屋台や市場を利用すれば、美味しい食事を格安で楽しめます。
また、島全体がマレーシア政府によって「免税特区」に指定されており、アルコールやタバコ、家電製品などが税金なしで購入できるという大きなメリットもあります。長期滞在者や老後に海外で暮らしたいという志しを持つ方にとって、コストパフォーマンスの高い生活を送れる場所です。
外国人にも開かれた住みやすい環境
観光業が盛んなランカウイ島では、地元住民が外国人との交流に慣れており、外国人移住者に対しても親しみやすい空気が漂っています。英語が広く通じるため、マレー語が話せなくても日常生活にはほとんど困りません。
近年は外国人向けの医療機関やサービスアパートメント、国際学校なども増えており、家族連れや高齢者の長期滞在にも対応できる環境が整ってきています。多様な文化や宗教が共存するマレーシアならではの寛容さもあり、異文化に対する理解度の高さが移住者にとって大きな安心材料となります。
マレーシア・ランカウイ島への移住で注意すること
移住者にさまざまな魅力があるランカウイ島ですが、都市部への移住と異なる点にも注意が必要です。不便を強いられる可能性も多いので、移住する前に注意点を確認しておきましょう。
医療体制は都市部に比べて限定的
ランカウイ島には公立・私立の病院がありますが、医療設備や専門医の数はクアラルンプールやペナンなどの都市部に比べて限られています。
軽度の病気やケガには対応できますが、重篤な症状や高度な医療が必要な場合は、他の都市の病院へ移動する必要があります。持病がある方や高齢の方は、医療環境をよく調べた上で判断することが重要です。
公共交通機関が発達していない
島内にはバスやタクシーはありますが、本数が少なく、利便性はあまり高くありません。そのため、多くの移住者や観光客はレンタカーやバイクを利用しています。
長期滞在を前提とするなら、車を購入するか、少なくとも運転免許の取得・切替えを検討すべきです。日本の国際免許証はマレーシアで使用可能ですが、長期滞在の場合はマレーシアの運転免許への切り替えが推奨されます。
生活インフラの整備状況に差がある
観光エリアや中心部ではインターネットや電気・水道などのインフラは比較的整っていますが、郊外や自然豊かなエリアでは通信速度が遅かったり、停電が起こることもあります。
リモートワークを考えている方は、物件選びの際にインターネット環境を事前に確認することが大切です。また、雨季には道路が冠水することもあるため、立地条件にも注意が必要です。
ランカウイ島が「不動産投資の穴場」と呼ばれる理由
ランカウイ島は、マレーシア不動産のなかでも「穴場」と呼ばれています。どのような背景からランカウイ島が不動産投資の穴場と呼ばれるようになったのか解説します。
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観光地でありながら開発が進みすぎていない
ランカウイ島は世界的に有名な観光地であり、多くの外国人観光客が訪れますが、ペナン島やクアラルンプールと比べて過度な都市開発が行われていません。将来的な発展余地が大きく、物件価格の上昇が見込まれています。
特に、ビーチフロントの土地やヴィラなど、希少価値のある物件は将来的に高値で取引される可能性があります。現在はまだ価格帯が比較的手頃であるため、投資初心者にも狙いやすい市場です。
免税地域で維持コストが安い
ランカウイ島はマレーシア政府によって「免税特区」に指定されており、不動産を所有する上での維持費(固定資産税や消費関連コストなど)を抑えられます。物件保有中のランニングコストが低く、収益性の高い投資が期待できます。
また、リゾート物件や短期レンタル用のヴィラは、観光シーズン中に高い稼働率が見込めます。税制面の優遇と観光需要の両面から見ても、投資効率の高いエリアと言えるでしょう。
外国人にも比較的購入しやすい制度
マレーシアは東南アジアの中でも外国人による不動産購入がしやすい国であり、ランカウイ島もその例外ではありません。マレーシアでは、一外国人がコンドミニアムや一戸建てを購入する際の最低価格制限(クアラルンプールは100万リンギット:約3,300万円)も、首都圏に比べて低めに設定されていることが多く、参入のハードルが低いです。
また、「マレーシア・マイ・セカンドホーム(MM2H)」などの長期滞在ビザと組み合わせることで、自らの住居としても利用可能な投資先として注目を集めています。
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まとめ
ランカウイ島は、リゾート移住にぴったりの場所です。海や山など自然豊かな環境で、のんびりとした移住生活を送れます。
また、海外不動産の投資先として「穴場」であるランカウイは、今後より世界から注目を集めるでしょう。海外へのリゾート物件の購入を検討されている方はぜひ、ランカウイの物件をチェックしてみましょう。