2019.10.10
カンボジア・シェムリアップ州に新しい都市計画
カンボジア北西部のシェムリアップ州で、新しい都市計画が動き始めている。新プロジェクトはすでに州の観光マスタープランに組み込まれており、今後詳細検討を重ね、来年早々にまとめられる見通しである。シェムリアップ州はアンコールワットなどを含むアンコール遺跡群の観光拠点となっているが、今年前半の観光客数は昨年同時期より減少しており、新都市計画で観光客を再び呼び戻したい考えだ。新都市はシェムリアップ州の州都から東に60kmほどのエリアを想定しており、国際空港も建設されるという。観光の多様性が求められる中、新都市開発はアンコールワット以外の観光スポットとなることが期待...
2019.10.05
IMF、カンボジア不動産税の増税を提言
9月6日、国際通貨基金(IMF)により「カンボジアの包括的成長の前進に向けて」と題するレポートが発表された。レポート内では、地方インフラの拡充の財源確保のため、不動産税の増税などについての提言がまとめられている。カンボジアのGDPにおける不動産税収が占める割合は、0.1%と非常に限定的である。これは東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の中でもかなり低い割合であり、0.6%程度にまで引き上げることで経済成長につながると促されている。現在のカンボジア不動産部門は、EUとの「Everything But Arms(EBA)」(武器以外の全品目に対する無関税、...
2019.09.30
プノンペンでコンドミニアムが増加、今後10年で30万戸規模へ
カンボジアの首都プノンペンでは、今後10年間でコンドミニアムの供給が着実に増加するとみられており、2030年までには295,000戸に上る見込みだという。毎年平均19,000戸ずつ増える計算となる。中国、日本、韓国などといった海外からの投資家が増加し、カンボジアの不動産業界は近年急成長を遂げている。ここ数年、特に若い夫婦のコンドミニアム購入が目立つようになったという。分割払いなど住宅ローンのオプションが増えたことで、人々が住宅を購入しやすくなり、コンドミニアム部門の伸びにつながっていると言える。人々が求めるものも時代と共に変わりつつあり、最...
2019.09.20
カンボジア政府、建築基準法草案を承認
近年目覚ましい経済成長を見せているカンボジアだが、一方で建築に関する法の未整備が問題となっていた。そのような中、先日ついに建築基準法の草案が議会に承認された。今回の建築基準法においては、建築業界や不動産業界の効率的な発展、建築部門における管理の強化、安全面の向上などを目的としている。また投資家の信頼を高め、不動産市場における効率を上げることも期待されている。カンボジアにおいては、建築業界が今後の経済発展の主軸を担うとされている。過去10年間、建築部門における投資は右肩上がりであり、今後も安定した伸びを見せていくと考えられている。高層建築など...
2019.07.20
開発ブームに沸くタイ-カンボジア国境沿いエリア
カンボジア・ポーサット州のタイ国境沿いの町で、新たな都市開発が行われている。中国人投資家らはこぞって投資を行っており、その額は100億バーツ(約350億円)に上るとも言われている。今回のプロジェクトは、タイーカンボジア間の輸出入や観光に大きな変化をもたらすと期待され、各方面からの注目を集めている。開発が行われているタマダ地区(Thmada)は、タイとカンボジア両政府が新しい国境検問所を設置したいと考えているタイ・ムアントラート郡に隣接する地域である。プロジェクト完了後には、新たに10,000件を超えるコンドミニアムユニットが誕生することになる。プロジェク...
2019.07.09
低迷後、復活の兆しを見せるカンボジア建設部門
昨年は低迷していたカンボジアの建設部門だが、今年に入り勢いを取り戻してきている。今年に入ってからのカンボジアの建設部門への投資額は、昨年同期比+67.37%の27.42億ドル(約2,950億円)に上った。商業施設やシェアハウス等の共同宿泊施設や住宅などの貢献度が大きいと見られ、今年後半についてもさらなる成長が期待されるという。カンボジアは、外国人投資家に人気の投資先として最近頭角を現してきており、新しい商業施設やオフィス、住宅やホテルなどが次々と建てられている。高層ビルや高層マンションのプロジェクトがあらゆるところで進められ、カンボジアの景...