「微笑みの国」タイの不動産市場は、海辺のリゾート物件から首都バンコクの都会的なコンドミニアムまで、その多様性が特徴となっている。物件選びに迷う人も多いと思うが、少しでも参考になるよう、代表的な都市の特徴をまとめてみたい。

<バンコク>
2018年にバンコクは4年連続で「世界で最も観光客の多い都市」となった。バンコクの物件は豊富で、バイヤーやテナントは都市内のあらゆる場所から物件を選ぶことが可能だ。

在タイ外国人が多いのは、代表的な繁華街であるスクンビット(Sukhumvit)エリアである。高架鉄道システムBTS(Bangkok Skytrain)沿線には、数多くの物件が存在する。オンヌット駅(On Nut)やプラカノン駅(Phrakanong)周辺は比較的手頃な価格となっており、反対にトンロー駅(Thong Lo)やプロンポン駅(Phrom Phong)周辺は裕福なエリアとして知られている。

一方、オフィス街でもあるシーロム(Silom)やサトーン(Sathorn)エリアには、各国の大使館やオフィスビルが並び、高級コンドミニアムも多い。

スクンビットとシーロム / サトーンエリアの間にあるラチャテーウィー(Ratchathewi)駅周辺には、サイアム・パラゴン(Siam Paragon)MBKなどのショッピングモール、オフィスビルが多く集まっている。BTSの2路線が通っており、空港へのアクセスも良い。

<パタヤ>
世界各国から多くの旅行者が休暇に訪れているパタヤだが、観光だけでなく住むのにもおすすめなエリアだという。

パタヤ中心部には、様々なショップやアクティビティ、高速道路が集結しているが、繁華街であるウォーキング・ストリート(Walking Street)に近いため、住むには騒々しいエリアかもしれない。おすすめは中心部を少し離れたプラタムナック(Pratumnak)~ジョムティエン(Jomtien)エリアである。賃貸なら9,000バーツ(約32,000円)/ 月から、購入なら300万~500万バーツ(約1,060万~1,770万円)から物件を選ぶことが可能である。

<プーケット>
その美しさから「アンダマン海の真珠」とも呼ばれるプーケットも、世界各国から多くの観光客が訪れる場所である。ビーチそれぞれが独自の雰囲気を持っており、予算やニーズに合わせて選ぶことが可能だ。

観光客で賑わいを見せるパトン(Patong)中心部は、エリア内でビーチやショップ、アクティビティなどすべてを堪能でき、車を持たない人におすすめの地域である。もう少し落ち着いた雰囲気を求める人には、カタ(Kata)、カロン(Karon)、ナイハーン(Nai Harn)などのビーチが良いだろう。バンタオ(Bangtao)ビーチ周辺には裕福な雰囲気が漂い、高級レストランやホテルなどが立ち並ぶ。

<サムイ島>
豊かな自然とモダンな雰囲気の両方を併せ持つサムイ島には、高級ヴィラや五つ星のホテルが多く集まる。

チャウエン(Chaweng)とラマイ(Lamai)がもっとも規模が大きく活気に溢れたビーチとなっており、レストランやバー、スーパーなど生活に必要な施設が備わっている。アパートメントやヴィラについても、この2つのエリアに多く集結している。

<ホアヒン>
首都バンコクから車で2.5時間のホアヒンは、タイ王族の別荘地としても有名である。上記の都市と比較すると観光客の数は少なく、そのため静かな生活を送ることが可能となっている。

中心部には、ビーチ沿いにコンドミニアムが多く立ち並ぶ。ゴルフコースの近くに建つヴィラは、300万バーツ(約1,060万円)で購入可能である。ヴィラの価格はプーケットやサムイ島より手頃な価格となっているが、町中心部への移動手段として車を所有することをおすすめする。


【参照】Where to live in Thailand? The best places for residential properties

海外不動産の最新動向が届くメールマガジンの登録はこちら。

メルマガ会員登録を行う

セカイプロパティ編集部
海外不動産投資に関する最新情報を発信中。