人民元安、タイ・バーツ高が続き、米中の貿易摩擦はいまだ終わりが見えない。そのような状況下においても、中国人投資家はタイの不動産購入に積極的な姿勢を見せている。

中国の不動産ウェブサイトjuwai.comによると、来年はさらにタイ不動産を購入する中国人バイヤーが増える見込みだという。

中でもバンコクとチェンマイが最も人気のエリアであり、プロジェクトや価格帯にもよるが、年5~7%程度の利回りが期待できるとされている。しかし不動産投資にはリスクがつきものである。中国人バイヤーは積極的に情報収集を行い、リスクを最小限に抑えるべく慎重にデベロッパーを選んでいるという。

バイヤーの多くは設計段階で物件を購入する「オフ・ザ・プラン」契約であり、数年前に購入した物件が、現在引き渡しの段階に入っている。

Juwai.comによると、中国人バイヤーからの問い合わせについては、タイの不動産に関するものが最も多く、今年1~3月の問い合わせ件数は、昨年同時期の4倍近くに増加している(最も多かったのは2018年10~12月)。タイの不動産市場が一番人気であるが、日本、オーストラリア、カナダ、アメリカ市場などの人気も高い。

タイ国内においては、バンコクやチェンマイなどの人気が根強いが、パタヤやサムイ島、クラビなども最近注目を集めている。美しいビーチが楽しめるこれらの地域では、中国からの直行便も増え、新規物件の開発も数多く進められている。

また学費の安さから、タイの大学へ留学する中国人学生も増えている。さらに中国より安い医療費も魅力の一つとなっている。

【参照】Lower demand but Thailand is still China's favourite international property market

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セカイプロパティ編集部
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