イギリス全土でロックダウンが実施される前、1月から3月まででロンドンの高級住宅街の家賃は1.2%上昇と、1年間でもっとも高い数字であった。

4月14日に*ナイトフランクは、コロナウイルスによってロンドンが閉鎖され最近の活動レベルは大幅に低下しているが、バーチャルビューイングが、最近リノベーションされた物件の賃貸人を探すのに役立つのではないかと報告した。*ナイトフランク:ロンドンで設立された不動産代理店、住宅および商業用不動産コンサルタント会社

サービスを提供しようとしているテナントは、「バーチャルビューイングと実際の物件にはあまり変わりがない自信がある。」と述べている。また、ナイトフランクの責任者ガーリーホール氏は報告書で「現在、キングスクロスエリアや東ロンドン、テムズ川沿いでは好調だ。」と述べている。

ロンドンの主要な賃貸市場は、ウイルスの発生に先駆けて勢いがあった。3月23日にイギリスでロックダウンが課されてから3週間、新しく賃貸付けされた数は、広大な首都圏をカバーする “ザ・シティ”、”東ロンドン”、”リバーサイドエリア”、この3つの主要エリアで、過去5年間の平均と比較して23%増加したとナイトフランクは言う。しかしホール氏は、数値が上昇した理由を、新しく賃貸付けが決まったうちの約半分がロックダウン措置が導入される前に契約に至ったためと説明している。

直近の数値でみると、市場の状況は大きく変わっている。報告によると、4月4日までの1週間で、ナイトフランクに登録する新しい入居予定者の数は過去5年間の平均と比較して52%減少した。政府による外出制限が実行されるまでの3月迄における1年間において、賃貸価格は1.2%まで増加した。ナイトフランクの見解によると、当該期間における賃貸価格の増加は、年間を通じて最大となり、その要因は、パンデミック直前の供給縮小によるものとしている。

不動産会社と不動産コンサルタントは、今後ロンドンの主要エリア全体の賃貸価格は、2020年後半にかけて上向きに戻り、年間を通じては横ばいになるだろうと予測した。

保健社会福祉省によると、英国では*98,476人のコロナウイルスが確認されており、12,868人が死亡している。(*4月15日現在)


【参照】https://www.mansionglobal.com/articles/virtual-viewings-help-some-london-properties-rent-but-demand-has-slumped-214062

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セカイプロパティ編集部
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