かつては路面店や屋台が並ぶ商店街であったバンコクのサトーン地区だが、2009年頃から住宅開発が進み、現在では8,000戸を超える高級住宅が建ち並ぶブランドエリアへと変貌を遂げている。ライフスタイルやビジネスにも変化が現れ、地価も大幅に上昇した。

市場の動向に順応する形で、サトーン地区ではコンドミニアム開発プロジェクトが次々と立ち上がっている。2018年中ごろから今年6月までの期間にリリースされたプロジェクトの総額は、310億バーツ(約1,085億円)に上る。

価格については、最近リリースされた「Supalai Icon Sathorn」は、1㎡当たり17.5万バーツ(約61万円)、1ユニット820万バーツ〜(約2,860万円)で販売されている。また「The Reserve Sathorn」は、1㎡当たり28万バーツ(約97万円)、1ユニット1,300万バーツ〜(約4,500万円)で、物件の完成は2022年予定だが、すでに完売したという。

2003年〜2018年の15年間でサトーン地区においてリリースされたコンドミニアムは、8,002件(総額400億バーツ)に上り、ほぼすべての物件で完売に至ったという。サトーン地区の平均価格は、1㎡当たり25万バーツ(約87万円)となっている。

またサトーン地区には、病院、大学、小・中学校、ショッピングセンターといった生活に必要不可欠な施設が多くそろっており、その立地の良さも注目されている。さらに地下鉄(MRT)や高架鉄道(BTS)の駅にも近いとあり、需要は高まる一方である。

しかし住宅地として開発可能なエリアには限りがあり、それが地価の高騰につながっているという。サトーン地区の地価は、10%ほど上昇している。

【参照】Luxury condos change Bangkok's Sathorn

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セカイプロパティ編集部
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