海外不動産投資では、国内不動産投資と比較するとブログや書籍などの情報源が少ないため、情報収集も1つの課題となります。海外不動産投資の情報を収集するためには、セミナーに参加することも有効な手段の1つです。海外不動産投資のセミナーに参加するメリットや、セミナーを選ぶ際のコツなどについて解説します。
海外不動産投資セミナーに参加するメリット
海外不動産投資では、日本国内の不動産投資と比較して情報収集が難しいことも事実です。セミナーは海外不動産投資に関する情報を収集するための貴重な機会と言えます。
不動産会社を判断する材料を得られる
海外不動産投資セミナーに参加する大きなメリットとして、不動産会社を判断する材料を収集できる点が挙げられます。海外不動産投資を取り扱う会社には、設立後10年に満たない会社や、未上場企業なども少なくありません。
海外不動産投資の会社については、インターネットや口コミなどによって情報収集するには限度があるのも事実です。不動産会社が開催するセミナーに参加することで、その不動産会社の雰囲気や営業マンなどを直に判断できます。
海外不動産投資の会社について情報収集するためには、セミナーは情報収集の貴重な機会と言えます。なお、海外不動産投資の会社を選ぶコツについては、こちらの記事でも解説していますので、併せてご参照ください。海外不動産投資に強い不動産会社の4つの特徴とは?おすすめの3社も紹介
インターネットでは入手できない情報も収集できる
不動産投資の投資先エリアについて比較するためには、不動産価格の推移や人口の推移について情報収集することが重要です。海外不動産投資については、各国のGDP成長率推移なども国を比較するための指標となります。
しかし、海外の情報は英語もしくは現地の言語で書かれているものも多い上に、ミクロの情報は特に探しにくいものです。例えば東南アジアの新興国などでは、都市別の人口推移などが体系的に整理されていないこともあります。
海外不動産投資の会社では、個人の投資家が収集しづらい情報も、現地のネットワークによって収集できている場合があります。現地のネットワークから得られる情報は、インターネットには公開されていないことも多く、セミナーでしか聞けないケースも少なくありません。現地ならではの情報を収集できるのも、海外不動産投資セミナーに参加するメリットと言えます。
節税やローンに関する情報を得られることもある
海外不動産投資のセミナーでは、エリアや物件について解説するものばかりではなく、税理士や金融機関の担当者をゲスト講師に招いているものもあります。
専門家をゲスト講師に招いているセミナーでは、通常のセミナーでは聞けない情報を収集可能です。海外不動産投資では、国内不動産投資と比較してローンによる資金調達が難しいため、金融機関の担当者がゲスト講師になっているセミナーは特に貴重です。
ゲスト講師と名刺交換するなど面識を持っておけば、後に具体的な相談をできることもあります。
海外不動産投資セミナーを選ぶ際の注意点
海外不動産投資のセミナーを選ぶ際には、あらかじめ投資先のエリアや軽減したいリスクなどについて考えておくことが重要です。投資目的を明確化しておくことで、収集する情報も明確になります。
あらかじめ希望のエリアや投資スタイルを決めておく
日本にも海外不動産投資を取り扱う会社は複数ありますが、各会社とも得意とする国やエリアが異なります。海外不動産投資のセミナーを選ぶ際には、可能な限り投資したい国やエリアについて検討をつけておくことが重要です。
あらかじめエリアについて目星をつけておかないと、希望する投資スタイルと異なる情報しか得られないこともあります。なお、海外不動産投資では、投資先について大きく先進国と新興国とに分けられます。先進国は価格が高い物件も多く平均的な利回りが低めである一方で、為替に関するリスクや急な制度変更などのリスクを抑制可能です。その一方で、新興国には物件価格が安めで高利回りな物件も少なくありません。
しかし、新興国の不動産投資では、不動産会社をより慎重に選ぶ必要があるほか、海外投資家に対する規制が突然新設されるリスクなどもあります。何を投資の目的として、どんなリスクを抑制したいのか、自らの投資スタイルについて目的や優先順位を決めてから国と不動産会社を選ぶのが賢明です。
また、不動産会社を選ぶ上では、目星をつけている国に進出済みの会社を選ぶことが重要になります。現地に進出していない不動産会社が開催するセミナーでは、投資家がインターネットで集められるものと同程度の情報しか得られないこともあるので要注意です。
弊社では、カンボジアやマレーシアなど東南アジアの新興国を中心として取り扱っています。また、セミナーで取り扱っているのは、現地に進出している国に関するものです。今後開催予定のセミナーについては、こちらのページをご参照ください。今後開催予定の海外不動産セミナーについて
セミナーのテーマとなる国について下調べしておく
投資先の国について目星をつけたら、その国の通貨や平均的な物件価格などについて下調べしておくと、セミナーでの講義内容に関する理解が深まります。
海外不動産投資では、日本国内の不動産投資と違って為替に要注意です。家賃は現地の通貨で入ってくるため、現地から日本へ送金すると為替によって送金額が変動します。国について目星をつけたら、為替変動について傾向を把握しておくのも重要です。
また、あらかじめ該当エリアの物件価格についても調べておくと、セミナーで紹介されている物件が高価格なのかそうでないのか判断できます。海外不動産の物件価格について調べるのは、インターネットでも可能です。
例えばマレーシアの首都クアラルンプールで物件を探すのであれば、「Kualalumpur condominium」などのキーワードで検索すれば、現地の物件情報がヒットします。なお、「for rent」と表記されている物件は賃貸物件なので、「for sale」と表記されている物件の情報を見る必要があります。
情報の根拠を当たる
実際にセミナーに参加して情報を収集したら、紹介されている情報の根拠をあたることで、情報の信憑性を確認できます。セミナーに参加する際は、どこの情報源を見ればどんな情報を得られるのかという視点も持っておくことが重要です。
セミナーでは参加者に資料を渡さない不動産会社も少なくありません。あらかじめ、紹介されている情報についてメモを取る準備をしておくと万全です。
まとめ
海外不動産投資では、言語の壁や知識量から、個人による情報収集には限度があることも事実です。海外不動産投資のセミナーは、有益な情報を収集するためには貴重な機会と言えます。
しかし、不動産会社やテーマとなる国について下調べをしておかないと、収集した情報を活かしきれないこともあるので要注意です。なお、事前の下調べにおいては、理想とする投資のスタイルや軽減しておきたいリスクなどについて考えておくことが重要になります。