2022年5月に実施されたフィリピン大統領選で他候補者と大差をつけて勝利したフェルディナンド・マルコス氏は、中央銀行総裁を務めるベンジャミン・ディオンコ氏を次期財務大臣に登用することを発表しました。
マルコス氏は、就任後に取り組む第一優先課題として経済の安定と雇用の創出を掲げており、現大統領であるロドリゴ・ドゥテルテ氏が成果を上げている経済政策と同様の取り組みを行うとしています。
その中でディオンコ氏は、加速化するインフレを抑制することも視野に入れながら「経済成長の促進と金融節度の維持のバランスをとっていく」と述べています。
コロナ禍明けで経済の回復が期待される中、専門家の間では、次期政権が膨らむ国債にどのように対処するかが注目されています。