香港では連日「逃亡犯条例」改正案などをめぐる大規模なデモが続いている。混乱の中、マレーシアの不動産やインターナショナルスクールに関する香港からの問い合わせが急増しているという。
価格面や教育、食などの文化的な面からも、マレーシアの不動産は常に香港人投資家に人気がある。また、マレーシアでは英語、広東語、中国標準語が使用されており、香港人にとって言葉の壁がないことも人気の要因の一つである。
平均住宅価格が世界一高い香港と比べれば、マレーシアの不動産はかなり手頃な価格である。またマレーシアの家族向け物件は500平方フィート程度あり、コンパクトな住宅環境におかれている香港の人々にはゆったりと感じられるだろう。
これまで香港の人々は、マレーシアよりもカナダやオーストラリア、ニュージーランドなどへ移住することが多かった。マレーシアに興味を持つ人はいるものの、入国管理法が厳しいということもあり、マレーシアへの移住が今後大ブームになるようなことはないと関係者は見ている。
マレーシアにおいては、外国人が購入可能な不動産は原則100万リンギット(約2,500万円)以上と定められている。マレーシア政府は、このような外国人へのガイドラインやMM2Hビザ(10年間の長期滞在ビザ)を緩和していくべきだという意見もある。
7月末に先行販売が開始されたクアラルンプールの物件「Park Regent」は、全505ユニットの約70%に当たる353ユニットに買い手がついたという。(平均価格:1平方フィート当たり1,100リンギット(約28,000円))この物件を手掛けるデベロッパーCapitaLandは、アジア最大規模の不動産総合会社である。バイヤーの80%はマレーシア人となっているが、今後は香港を含めた海外にマーケティングを展開していきたい考えだという。
【参照】Hongkongers scout properties in Malaysia as political turmoil rumbles on
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