日本国内で日本の不動産を購入する場合、最低限の属性を満たしていれば、住宅ローンを組むことにはさほど苦労しないでしょう。

しかし、海外で不動産を購入する場合には、申請条件や金利の高さなどがネックになり、なかなか思うように住宅ローンが組めないことが多いのが現状です。

今回は、タイで不動産を購入する際、

  • そもそもタイ現地で住宅ローンは組めるのか?
  • 住宅ローンが組める銀行はどこか?

ということを中心に解説していきます。

タイで不動産を購入する時、外国人ローンは組めるの?

結論からの述べると、タイで外国人が不動産を購入する際、住宅ローンを組むことができます。タイで住宅ローンを組む際には、大きく分けて二つの手法があります。

①タイ現地の銀行で住宅ローンを組む
②日本の銀行で住宅ローンを組む

ここから、それぞれのケースに分けて住宅ローンを組む方法について解説していきます。

タイ現地の銀行で住宅ローンを組む場合は?

タイ現地住宅ローンを組む場合に注意すべきこと。それは、外国人はタイバーツ建てで融資を受けることはできないということです。そのため、タイ現地にある外国の銀行の支店で住宅ローンの申請を行います。

以下は、タイ国内で外国人が住宅ローンを申請できる銀行です。

UOB


シンガポールに本社のあるUOB(ユナイテッド・オーバーシーズ銀行)です。

金利は6~7%、申請を行う際はタイ語か英語で行う必要があります。

米ドルあるいは、シンガポールドル建てで融資を行うことができます。

融資の条件は、ワークパミットを持っている場合、年収180万バーツ以上あること、ワークパミットを持っていない場合年収216万バーツ以上であることとなっています(2017年1月現在)。

ICBC(中国工商銀行)


ICBC(中国工商銀行)は、北京に本社を置く銀行です。

こちらの銀行も、金利は6~7%となっています。融資は中国元建てで組むことができます。

日本の銀行で住宅ローンを組む場合は?

タイ不動産購入の際に、現地の銀行でローンを組むべきか、あるいは国内の銀行でローンを組むべきなのかを比較する必要があります。

ここでは、タイで不動産を購入する際に、住宅ローンが組める日本の銀行を紹介します。

スルガ銀行

日本国内では海外不動産投資に最も積極的な銀行です。

金利は7.5%と高いですが、審査の基準が比較的低く、年収規定もありません。

オリックス銀行


定期預金で有名なオリックス銀行です。スルガ銀行と比較すると金利は2.5%〜3.3%と低いものの、国内不動産を担保とすることや、「プレビルド物件」に対しては融資が下りないことなど、融資のハードルは低いとは言えません。

日本政策金融公庫


他の金融機関と比較すると金利は1%台と非常に低いことが特徴ですが、融資の条件が非常に厳しく、海外不動産投資に対する融資事例もかなり少ないようです。海外不動産ローンが組める銀行の詳細は、「海外不動産ローンが組める3つの銀行と、融資プランの詳細を徹底調査」でも解説しています。

まとめ

タイで不動産を購入する際には、現地で組める住宅ローンと、国内で組める住宅ローンを比較してローンを検討する必要があります。