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2020-01-05

フィリピンの不動産開発をリードするデベロッパー、「アヤラランド」に迫る

  • 海外不動産コラム

ASEAN諸国の中でも際立った経済成長を続けているフィリピン。近年、同国の不動産マーケットには、世界中の投資家の熱い視線が注がれています。そんなフィリピンの不動産開発を長年リードしてきたのは、同国最大級の不動産デベロッパー「アヤラランド」です。今回はアヤラランドが展開している事業や物件を紹介するとともに、過去の偉大な功績などをたどり、フィリピンにおける同社の存在感やデベロッパーとしての魅力に迫っていきます。

1 フィリピン最大級のデベロッパー「アヤラランド」とは?

アヤラランドは、フィリピン最大のコングロマリット(複合企業グループ)である「アヤラ・グループ(アヤラ財閥)」の中核企業の一つです。アヤラランドは、アヤラ・グループにおけるデベロッパー部門を担う企業として、フィリピンの都市開発をリードし続けています。

1-1 フィリピン国内で幅広い事業を手がけるアヤラ・グループ

アヤラ・グループはアヤラランドのほかにも、フィリピンで最古・最大級の金融機関であるフィリピン・アイランド銀行(Bank of the PhilippineIslands/BPI)や通信事業のグローブテレコム社に加え、生損保、食品、小売、自動車、エレクトロニクス関連企業、さらには水道や再生可能エネルギーを担うインフラ関連企業などで構成されており、フィリピン国内で幅広い事業を手がけています。
また、日本の三菱商事と合弁会社を設立してさまざまな事業を展開するなど、フィリピンを代表する企業グループとして長年にわたってフィリピンの社会・経済の発展に貢献してきました。

1-2 マカティ市を商業都市へと変貌させたアヤラランドの功績

アヤラランドが手がけてきたさまざまなデベロッパー事業の中でも「マカティ市」の開発は、とくに名高いものとして知られています。現在はフィリピン経済の中心地として知られているマカティ市ですが、1950年代初頭までは雑草が生茂る湿地帯であったと伝えられています。アヤラランドは、そんなマカティ市に商業地や住宅街を造成し、巨大なオフィスビルやショッピングモールを建設。災害対策も含めた総合的な街づくり計画によって、マカティ市をフィリピン屈指の金融街に変え、都会的な雰囲気を持つ街として発展させたのです。現在のマカティ市は、フィリピンでもっとも地価や物価が高い地域として知られています。高層ビルが立ち並ぶビジネス街には多くのグローバル企業がフィリピン支社を構え、各国の大使館も集中しています。また、富裕層の住宅地としても人気を博しています。マカティ市を訪れると「アヤラ・ストリート」や「アヤラ駅」といった、アヤラランドにちなんだ名前が付けられた公共施設を見ることができ、この街にとってのアヤラランドの偉大な功績を知ることができます。

2 アヤラランドはフィリピン不動産におけるプライスリーダー

アヤラランドが手がける不動産プロジェクトや不動産物件は、非常に信頼性が高いと言われており、フィリピン不動産におけるプライスリーダーとなっています。また、不動産物件に関してはさまざまなターゲットを想定した複数のブランドを展開しています。

2-1 2018年も過去最高益を更新したアヤラランドの強みと成長性

アヤラランドの2018年の収入は前年比 17%増の1,662億ペソ、純利益は16%増の292億ペソであり、二桁増益の決算となりました。また、同社は9年連続で最高益を更新するなど、圧倒的な利益成長を実現しています。アヤラランドの強みは、銀行や通信、インフラといったアヤラ・グループの各企業と連携して開発を行える体制があることや、各プロジェクトに対して積極的かつ高水準の投資を行っていることにあります。とくに住宅の供給戸数に関しては他社を圧倒しており、この勢いは2020年以降も衰えることはなさそうです。

2-2 ターゲット別にカテゴライズされたアヤラランドの5つのブランド

アヤラランドは、富裕層向けの高級物件から中間層、一般層向けのリーズナブルな物件まで、幅広いターゲット層をカバーする以下5つのブランドを展開しています。ブランドによって価格帯が異なるだけでなく、展開されている地域にも違いがあります。


【Ayala Land Premier(アヤラランド・プレミア)】
アヤラランド・プレミアは富裕層向けの超高級志向物件のカテゴリであり、同社のフラッグシップブランドと言える存在です。マカティ市のCBD(中心業務地区)を中心に、バターンのような地方地区にもあるようです。
【Alveo Land(アルベオ・ランド)】
アルベオ・ランドは、アヤラランド・プレミアに次ぐ高級物件のカテゴリです。レジデンシャルなどの居住用物件だけでなく、ビジネス、商業、レジャー関連の不動産まで、幅広いニーズに対応しています。
【Avida Land(アビダ・ランド)】
アビダ・ランドは、主に中間層向け住宅物件のカテゴリです。マカティ市だけでなく、ケソン市、パンパンガ、パラニャーケ、アラバン、セブ、ダバオなど、フィリピン各地のさまざまな地域で住宅を提供しています。
【Amaia Land(アマイア・ランド)】
アマイア・ランドは、一般層向けのリーズナブルな戸建住宅物件のカテゴリです。ケソン州、ケソン市、ヌエヴァ・エシハ州、ラグナなど、主に中心部以外の地域で展開されているようです。

【Bella Vita(ベラ・ビタ)】
アヤラランドが展開する5つのブランドの中で、もっともリーズナブルな価格帯のカテゴリです。ケソン市、カバナチュアン、パンパンガ、バコロド、タルラック、ラグナといった地域の物件が多いようです。

3 アヤラランドの新たな資金調達施策について

フィリピン最大手のデベロッパーとして、大規模な宅地造成やオフィスビル、コンドミニアム、商業施設などの開発を行ってきたアヤラランドですが、世界各国の投資家のニーズに応えるべく、新たな資金調達施策としてREIT(不動産投資信託)上場を視野に入れているようです。

3-1 フィリピン初のREIT上場を計画

アヤラランドは2019年4月、証券取引委員会(SEC)に対してフィリピンで初となるREITの上場申請を提出したと発表しました。同社のREITには、マカティ市のオフィスビル数棟が組み込まれるとされ、2019年内の上場によって市場から約5億米ドルを調達することが計画されています。これまでASEAN諸国ではシンガポール、マレーシア、インドネシア、タイがRITE市場を持っていましたが、アヤラランドの申請によってフィリピン国内でのRITE上場が実現すれば、これまで以上に多くの投資家がフィリピンの不動産投資マーケットに参入する土壌が形成されるはずです。

4 まとめ

フィリピンのGDP(国内総生産)は、ここ数年で5〜6%台と高い成長率を記録し続けており、2020年においても6%以上の成長が予測されています。また、国民の平均年齢も24歳と若く、2091年まで人口増加が続くとの試算もあり、長期的かつ継続的な経済成長が続くことが期待されています。さらにはASEAN諸国の中で唯一のキリスト教国であるため、ビジネス英語が通じやすく、国民の多くが親日感情を持っているなど、日本人投資家にとっては好ましい環境が整っていると言えます。フィリピンでの不動産投資を考えるのであれば、フィリピン国内で圧倒的な存在感を誇るデベロッパー、アヤラランドの動向は常に掴んでおきたいところです。同社が展開する事業や開発物件を定期的にチェックし、投資のチャンスを逃さないようにしてください。