シンガポール、香港、中国などの不動産価格が急上昇している一方、タイ・チェンマイでは比較的安価なコンドミニアムを見つけることが可能です。首都バンコクと比べても、チェンマイの不動産価格はいまだにリーズナブル。

チェンマイはタイの大都市の1つで、自国の収入を得ながら、より質の高い生活を送る外国人もたくさん居住しています。今回は、タイ文化の中心地であるチェンマイにスポットをあて、町の概要から不動産価格、コンドミニアムなどの不動産を購入するのにおすすめのエリアなどを解説していきます。

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“北方のバラ”の異名を持つ、タイの古都「チェンマイ」

タイ北部に位置する「チェンマイ」とは、どのような都市なのでしょうか。チェンマイの不動産を購入する前に、地理的特徴を把握しておきましょう。

タイ・チェンマイの概要

バンコクから北へ約720キロメートルに位置するタイ第2の都市チェンマイ。「北方のバラ」とも称され、1296年以来続く美しい古都です。この地域は、モン族やタイヤイ族、ビルマ族などさまざまな民族が交流してきた歴史があり、それを起源とした建築や仏像の様式、言語、料理、工芸など「ランナー文化」という、タイ北部独特の文化や伝統が今もなお息づいています。

チェンマイは王国の首都として古くから発展し、現在でもタイ北部の文化・経済の中心地。手工芸が盛んでタイ芸術の拠点となっているほか、観光地としても人気が高く、周辺はタイ最高峰ドイ・インタノンをはじめとした山々による緑豊かな山岳地帯となっており、トレッキングの拠点としても知られています。

タイ・チェンマイの気候

乾季は11月~1月。平均気温が約25℃と過ごしやすいことから避暑地としても人気があります。トレッキングやバード・ウォッチングなどは、涼しく花々が満開となるこの時期がおすすめ。なかでも11月には有名なイーペン祭が催されるため、お祭りとともにチェンマイらしいひと時が過ごせるでしょう。この時期にはタイ国内外から多くの観光客が集まってきます。

タイ・チェンマイの特徴

また、隣接するランプーン工業団地に勤務する駐在員など、多くの日本人が居住しています。その数およそ3,000名。日本人補習校もあるほか、リタイヤ後の長期滞在先としても人気があります。

日本からチェンマイまでは、バンコクのスワンナプーム国際空港経由でアクセス可能です。チェンマイ国際空港は市街地の南西約4kmの場所にあり、タイ北部最大の国際空港として国際線や、タイ国内線が多数運航しています。

チェンマイとバンコクにおける不動産価格の比較

チェンマイはタイ文化の中心地であり、国内最大都市のひとつです。それにもかかわらず、不動産価格はバンコクと比較しても半値程度で、依然として安価な物件が目立ちます。そんなチェンマイの物件をサンプルとして一つ抽出し、同程度の間取り、広さ、築年数の物件をバンコクの物件と比較してみましょう。

バンコクのコンドミニアムチェンマイのコンドミニアム
2013年築2015年築
52.0平米45.0平米
1ベッドルーム・1バスルーム1ベッドルーム・1バスルーム
750万バーツ(約3,260万円)460万バーツ(約2,000万円)

 

上段のチェンマイのコンドミニアムは、チェンマイで最も人気のあるニマンヘミン通りにあります。MAYAショッピングモールやOne Nimmanなどのほか、チェンマイ大学、チェンマイラーム病院など気軽にアクセスできる立地。市内中心部まではわずか10~15分程度です。

一方、下段のコンドミニアムは、バンコクの人気エリア、スクムビットに立地する都会的なハイクラスコンドミニアム。BTSアソーク駅、MRTスクムビット駅、ターミナル21等が徒歩圏内で、マックスバリュなど各種レストランやカフェが近くにあります。

チェンマイ、バンコク、どちらのコンドミニアムも立地条件は最高水準。チェンマイのコンドミニアムは、バンコクの物件に比べてやや小さいものの、築年数が2年ほど新しいうえ、不動産価格は290万バーツ(約1,260万円)も安いことがわかります。

チェンマイの不動産購入がおすすめな理由

チェンマイはタイ第二の都市であり、不動産投資がおすすめな場所です。バンコクには及ばないものの、どのような理由から不動産投資がおすすめなのでしょうか。

下記のとおり、チェンマイが不動産投資におすすめな理由を3つ解説します。

・首都バンコクと比較すると価格が安い
・欧米を中心とした外国人移住者が多い
・バンコクとのアクセスが便利

首都バンコクと比較すると価格が安い

前述したとおり、首都バンコクと比べると、チェンマイの不動産価格が安い点がメリットです。好立地のコンドミニアムでもバンコクより安く、金銭的な負担を抑えながら不動産を購入できます。

また、バンコクはすでに不動産価格が上がり切ってしまっていることもあり、将来的なキャピタルゲインを狙う意味でもチェンマイは不動産投資におすすめな都市です。

欧米を中心とした外国人移住者が多い

急速に拡大成長するタイの不動産市場は、主にアジア諸国からの投資が牽引しています。なかでも香港、中国、シンガポールの多くの投資家がチェンマイでの不動産投資を狙っています。さらに、バンコク出身者をはじめとしたタイの富裕層もバンコクの喧噪から逃れ、リーズナブルなチェンマイで不動産を購入しています。

自然が多く残りつつ、ショッピングモールも充実しており、ほどよいバランスで過ごせるのがチェンマイの魅力です。近年は、オーストラリアや欧州、米国からも、多くのファミリー層やリタイヤした人々がより質の高い生活を送る移住先としても人気があります。

バンコクとのアクセスが便利

チェンマイは、首都・バンコクとのアクセスが便利な場所に位置しています。タイの玄関である「バンコク・スワンナプーム国際空港」や、バンコク第二の国際空港「ドンムアン国際空港」からは、バンコクとチェンマイを結ぶ複数の定期便が運行されています。

また、航空機による2都市間の所要時間は1時間程度で、両都市の行き来が便利です。アクセスが便利であることから、土日や長期休暇をチェンマイで過ごすために、バンコクとは別に不動産を所有する人も多くいます。

チェンマイの不動産を購入することで、平日はバンコクで仕事をし、土日に自然豊かなチェンマイで過ごすという運用も実現できます。

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チェンマイにおける不動産購入におすすめのエリア

ニマンヘミン

ニマンヘミンはチェンマイで最もおしゃれなエリアの1つです。バーやカフェテリア、ショッピングエリアなどが充実したエリアで飽きることはありません。外国人居住者にも人気があり良く知られている地域です。
ニマンヘミンのコンドミニアムは人気が高く価格は若干高めですが、それでも1ベッドルームのユニットは1,000,000~2,000,000タイ・バーツ(約3,434,293~6,868,586円)程度で購入可能。2ベッドルーム+2バスルームのユニットは、3,000,000タイ・バーツ(約10,302,879)くらいから相場がスタートします。

リバーサイド

ピン川に近いリバーサイドのエリアは、ニンマヘミンに比べて騒音が少なくファミリー層に適しています。ここでコンドミニアムのユニットを持つことの大きな利点の1つは、山や川が織りなす素晴らしい景色を楽しむことができること。

リバーサイドのコンドミニアムは、1ベッドルームのユニットで1,250,000タイ・バーツ(約4,293,818)から相場はスタート。一方、2ベッドルーム+2バスルームの広々としたコンドミニアムのユニットは、4,000,000〜5,000,000タイ・バーツ(約13,740,220~17,175,275円)となっています。

まとめ

タイ文化の中心地であるチェンマイにスポットをあて、町の概要から不動産価格、コンドミニアムなどの不動産購入するのにおすすめのエリアなどを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
チェンマイでは、山々などの緑美しい景色を堪能できるコンドミニアムでも、気軽に徒歩で町の中心地へとアクセスすることができます。
このような利点からも、チェンマイは外国の投資家にとって最も人気のある都市の1つで、特に香港や中国の投資家が注目しています。タイでの不動産投資に最適な場所はバンコクかもしれませんが、いまだに安価なコンドミニアムの購入が可能なチェンマイは見逃すべきではないでしょう。

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