住み慣れた今の家、あるいは引っ越して、日本の田舎暮らしももちろん魅力的です。ですが、ここでご提案です。 海外はどうでしょう?海外への移住も、夢ではありません。リーズナブルに、落ち着いたスローライフを送ることのできる国は世界にたくさんあります。

今回ご紹介するのは、International Livingという旅行会社がまとめた、「2025年版 リタイア後の移住国人気ランキング」 です。

今回は老後に移住したい国のランキングTOP10と、それぞれの国の魅力をご紹介します。

【出典】International Living|Best Place to Retire in 2025

老後の海外移住のメリット

慣れ親しんだ国内での移住の選択肢もある中で、海外移住をするメリットとは何でしょうか。ここでは老後に海外移住をするメリットについてご紹介します。

生活費を安く抑えることができる

老後において最も大きな心配ごとのひとつに、老後資金の問題があると思います。日本では「老後2,000万円問題」という言葉も世間を賑わせましたが、老後においては収入源が基本的に年金に限られるため生活費を工面することは努力が必要です。

しかし海外には、日本と同じような生活水準で物価の安い国がいくつか存在します。もちろん言語や文化などに適応する難しさはありますが、そういった部分に対する苦手意識が無ければ海外移住は老後において魅力的な選択肢になります。

国によっては安定した気候を感じられる

海外移住先の国によっては、年中暖かく安定した気候の国もあります。日本には四季がある素晴らしさがありますが、夏と冬の寒暖差は年々厳しくなっており、安定した気候の国で快適な生活をしたい方も多くいます。

健康面を考えると天気や気温の快適さは重要です。こうした理由からも老後の海外移住はおすすめの選択肢です。

老後の海外移住のポイント

老後の海外移住を成功させるためには、留意すべきポイントがあります。ここでは移住先の選定において重要な要素についてご紹介します。

治安の状態

老後に平穏な暮らしを送るためには、現地の治安を把握することは欠かせません。
一般的にどの国においても特に都市部においては治安の良いエリア・悪いエリアが混在しています。

移住を検討している国や都市の現在の治安については、外務省の海外安全ホームページなどを参考に調べてみることをおすすめします。

【参照】外務省|海外安全ホームページ

気候と住みやすさ

移住先の気候や住みやすさを調べておくことも大切です。雨季や乾季がある国や、現地の水道などの生活インフラや交通インフラがどのように整備されているかがポイントになります。

日本と同じような生活環境を想定していると思わぬトラブルや不具合に遭遇し、老後の海外移住を後悔してしまうかもしれません。

物価の水準

先に老後の海外移住のメリットとして生活費を抑えることができると書きましたが、ネット上で得られる物価の情報は現地の人々の生活や観光客を想定している場合も多いです。その結果想定したよりも生活費が安く済めば良いですが、支出が想定を上回るリスクもあります。

物価の安い東南アジアに移住し、日本と変わらない生活スタイルを続けた結果日本より生活費がかかるケースもありますので、生活費の想定と計画は慎重に行うことをおすすめします。

老後の海外移住におすすめの国10位:タイ

「微笑みの国」としても知られるタイは、伝統的な町並みと開発された最新の都市が融合した国です。タイはエリアによって特色や魅力が大きく異なるため、自分に合ったエリアを探すことが大切です。

バンコクは便利な鉄道インフラや美味しいストリートフードで溢れており、観光だけでなく生活にも適した都市です。経済成長により物価は上昇を続けているものの生活費は日本円で1ヶ月あたり10万円ほどで快適な生活ができます。

北部にあるチェンマイはバンコクよりも気温が比較的涼しく、落ち着いた雰囲気の町並みが魅力です。都会の喧騒を好まず、ゆったりとした生活を求める方にはおすすめのエリアです。チェンマイでの1ヶ月の生活費の目安は8万円ほどと、バンコクよりも少し生活費を抑えることも出来ます。

アジア屈指のビーチリゾートでもあるプーケットも移住におすすめです。都市での暮らしと海沿いでの暮らしを両立できる環境が整っています。物価は少々高く、生活費の目安はバンコクと同様月10万円ほどを想定しておきましょう。

タイ移住について詳しく知りたい方はこちらも合わせてお読みください。
>>タイ移住のメリット8選!老後や40代・50代からの移住は可能?

老後の海外移住におすすめの国9位:イタリア

イタリアは長年移住先の人気国として名を連ねています。ローマ、ミラノ、ヴェネチアやナポリは有名ですが、それ以外の小都市も魅力的なエリアがいくつもあります。

イタリアは典型的な地中海性気候の国であり、涼しい朝と温かい日中、明るい日差しが特徴的です。また、歴史上様々な国の文化を取り入れてきた街並みは美しく、見どころが多いです。

快適な気候と美しい街並み、そして世界的な美食の国でもあるイタリアは、世界中の移住希望者の注目を集め続けています。

ローマでの生活費は1ヶ月あたり13万円ほどで、ミラノでは16万円ほどが目安です。もう少し小さい都市であれば生活費をさらに抑えることも出来ます。

老後の海外移住におすすめの国8位:ギリシャ

透き通った海と白で統一された美しい街並みが知られるギリシャは世界中から移住希望者を惹きつけています。他のヨーロッパ諸国と比べると物価もそれほど高くなく、食事も美味しいと評判です。

ギリシャが老後の海外移住におすすめな理由として、充実した保険・医療制度があります。外国人でも永住権を持っていれば、毎月少額の保険料を国に支払うだけで、入院を伴うような大きな治療も受けることができます。

生活環境だけでなく、医療制度も整っているギリシャは、特に老後の海外移住希望者にとっておすすめです。

首都のアテネにおける1ヶ月あたりの生活費の目安としては13万円ほどで、イタリアのローマなどのヨーロッパの他都市と同程度です。

老後の海外移住におすすめの国7位:マレーシア

日本人の移住先としても高い人気を誇るマレーシア。東南アジアでも有数の発展都市であるクアラルンプールと、美しい海を持つランカウイ島が特に移住者に注目されています。

ヨーロッパ諸国と比較して物価が安い点は魅力的です。生活コストを抑えながら、発展した都会や充実したビーチリゾートでラグジュアリーな生活を実現できます。

公用語はマレー語ですが、多民族国家なので各民族間で会話をする際は英語を使います。英語でコミュニケーションが取れる点も移住者にとって快適な理由のひとつです。

首都のクアラルンプールでの1ヶ月の生活費の目安は8万円ほどと、東南アジアの中では少しだけ高いですが、充分な予算があれば快適な生活が可能です。

マレーシア移住について詳しく知りたい方はこちらも合わせてお読みください。
>>【リアル体験談】マレーシア移住の魅力!注意点やビザについても紹介

老後の海外移住におすすめの国6位:スペイン

「情熱の国」としても知られるスペイン。ヨーロッパ屈指のリゾートアイランドのイビザ島のほか、「地中海の宝石」とも称されるマヨルカ島もあり、観光先としても人気です。

また、1年を通して過ごしやすい気候も魅力のひとつ。地中海と大西洋に面していることから、パエリアやアヒージョのような魚介類を使った料理も豊富で、美食家にもオススメです。

定年後に移住する場合、リタイアメントビザが必要ですが、取得条件は公開されていません。都度、大使館などへ問い合わせる必要があります。

物価については他のヨーロッパ諸国に比べると安く、生活コストを下げることができます。具体的には1ヶ月あたり13万円ほどが目安です。

公用語はスペイン語。マドリードやバルセロナなどの都市部であれば、英語を話せる人も多く、コミュニケーションは比較的容易です。

老後の海外移住におすすめの国5位:フランス

フランスは旅行目的だけでなく移住目的でも注目を集めています。フランスでは、どこでも2人世帯の生活費が2,083ドル(約23万円)から2,483ドル(約27万4000円)程度で生活することができます。

物価は周辺のヨーロッパ諸国の相場よりも高く、生活費の目安は首都のパリで1ヶ月あたり17万円程度が目安です。

フランスに住むことの大きなメリットは、優れた医療システムです。医者にかかる時は標準的に28ドル(4,300円)程度、家への訪問は56ドル(13,000円)程度です。また、フランスでは日本同様国民皆保険制度があり、医療保険適用後は70%が払い戻されます。

また、フランスは2023年以降住民税が無くなりました。このように医療や税制の面でコストを抑えられるフランスも、移住先としておすすめの国です。

老後の海外移住におすすめの国4位:メキシコ

4位は中南米の中心国であるメキシコです。海辺の豪華な庭付きの家に住み、波の音を聞きながら優雅な毎日を過ごす、そんな夢のような生活を実現できます。日本でも人気のあるタコスはメキシコの伝統料理です。

住みやすさの観点では、エリアによるものの生活費は非常に安く、月1,400ドル(約22万円)程度あれば、夫婦2人で満足のいく生活ができます。

シニア世代に優しい国で、60歳以上ならさまざまなサービスを格安で受けられる点も魅力のひとつ。リタイアメントビザは、年齢に関係なく、月1000ドル(約15万円)以上の年金や金利収入があれば取得可能です。国が定める公用語はありませんが、大半がスペイン語を話します。

老後の海外移住におすすめの国3位:コスタリカ

日本ではあまり馴染みのない中米コスタリカ。エコツーリズムの発祥の地でもあるコスタリカの魅力は、何といっても豊かな自然です。

「生命の楽園」と呼ばれる熱帯雨林の中には、地球上の生物種の5%近くが生息すると言われています。カリブ海と太平洋に面していることから、風光明媚な海辺の景色を楽しめる点も魅力のひとつです。

コスタリカは、1949年に常備軍を廃止して以降、教育やヘルスケアに予算を充ててきました。そのため、教育・医療のレベルは周辺国と比べて高いです。

治安はよく、金融システムも安定しています。LGBTIの権利が守られている国として高い評価を獲得。移住者のコミュニティ活動もさかんで、この点からも生活しやすい国だと言えます。

リタイアメントビザは月1000ドル(約15万円)以上の年金、あるいは一定水準以上の金利収入があれば取得可能です。

老後の海外移住におすすめの国2位:ポルトガル

第2位に輝いたのはポルトガルです。温暖な気候に加え色彩豊かな街並みが人気を呼び、日本からの観光客も多数訪れる国です。そんなポルトガルの特徴は、外国人を歓迎する雰囲気があること。旅行者や外国人に対して、非常にオープンな国です。

移住先としてオススメする理由は、物価の安さ。ヨーロッパの中ではブルガリアに次いで2番目に生活費が安い国とされています。基本的には月1500ドル(約23万円)以下で、夫婦2人が十分な生活を送ることが可能。

また、リタイアメントビザ取得のための年齢要件や金額に規程はなく、むしろ「なぜ住みたいか」といった意志が重視されます。公用語はポルトガル語ですが、英語を話せる人も多いとのこと。

老後の海外移住におすすめの国1位:パナマ

1位に輝いたのはコスタリカに隣接するパナマです。パナマ運河でのクルージングやジャングルツアー、海辺のビーチリゾートなどが充実しているため、観光先としても人気です。

モダンな街並み、常夏の気候、のんびりとして温かい人たち。首都のパナマシティには、世界各国から多様な人種が集まっているため、国際色の豊かさも特徴のひとつです。

通貨にはアメリカドルが使用されており、税率も高くありません。平均的な家賃は月1300ドル(約20万円)以下。郊外ならさらに安くなります。

リタイアメントビザは、月1000ドル(約15万円)以上の年金があれば取得可能。公用語はスペイン語ですが、アメリカとのつながりが深い国なので、英語が使えるシーンも多いそうです。

まとめ

今回は海外移住におすすめの国ランキングをご紹介しました。気温や食事などの生活環境から、税金や医療制度など国によって魅力は様々です。

生活スタイルや予算によって最適な移住先は異なるため、自分に合った移住先を見つけるためには情報収集が大切です。

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