世界各国で不安定な情勢が続いているが、堅調な推移を見せる不動産市場もある。不動産投資を考える上で、今注目すべきエリアとは?
スペイン
のんびりとしたライフスタイル、温暖な気候、そして何より不動産のコストパフォーマンスなどの面から、海外投資家からの注目を集めている。
特に南部アンダルシア州コスタ・デル・ソルの素晴らしいインテリアとプールを備えたヴィラは、世界各地のリゾート物件と比較してもリーズナブルで、不動産に精通した投資家に人気が高い。コスタ・デル・ソルの空の玄関であるマラガ空港は、国内外の多くの都市を結ぶ重要な航空交通拠点となっており、このエリアに不動産を所有することは有効な長期的投資になる可能性が高い。
その他にもスペインには、南東部バレンシア州のコスタ・ブランカなど、あまり知名度は高くないが美しいエリアがいくつも存在する。スペイン東海岸には、新空港がオープンするなど、以前よりアクセス面も向上している。
ポルトガル
美しいビーチとゴルフリゾートで有名なポルトガル最南端のアルガルヴェには、多くの高級物件が立ち並ぶ。しかし売りに出されている物件を見つけ出すのは、難しいかもしれない。
この地域における不動産需要は非常に高く、オーナーが物件を手放すことは稀だという。そのため市場に出回る物件数は、かなり限られている。また建築業者も慎重で、新築物件を乱立するようなことはないため、このエリアで良い物件を探し出せるチャンスは少ないと言えるだろう。
ビーチやゴルフの他にも、エレガントな街並みや目を見張るほど美しいサンゴ礁、素晴らしいシーフードなど、アルガルヴェは魅力にあふれている。しかしここで物件を探したい人は、それなりに時間がかかることを覚悟しておくべきだろう。
ドバイ
ドバイは、高級不動産の投資先として常に人気のエリアである。また最先端の建築、おしゃれなビーチ、高級感あふれるショッピングモール、ミシュランガイドに掲載されるようなレストラン、さらに豪華絢なホテルなど、ドバイの魅力は様々である。ドバイのまた違った一面を見たいという人には、砂漠や小川などのアクティビティもおすすめである。
一時期はドバイショック(*1)などでマイナスのイメージを与えてしまったドバイだが、現在は回復の兆しを見せ、再び投資家で賑わうようになった。(*1:2009年、ドバイ政府が政府系持株会社ドバイ・ワールドの債務返済繰り延べを要請すると発表したことに端を発し、世界的に株式相場が下落した現象。)
ドバイのデベロッパーは、細部や質にこだわりを持っているとされ、その評価も高い。ドバイの高級物件への投資は、今が絶好のタイミングだと言えるだろう。
【参照】Overseas properties - what's hot and where?
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