不動産購入を考えるとき、生活に適した土地・地域を選ぶのは骨の折れる作業でもある。巷では、空き地や放置されている土地、または築年数の古い安い物件などの近くの土地は再開発される可能性が高いため、購入すべきではないなどと言われることもある。マレーシアの場合、そのような土地にMRTやLRTなど鉄道インフラ開発計画が予定されている場合は、前向きに購入を検討すべきだと言えるだろう。

スンガイブロー ~ プトラジャヤを結ぶMRTのSSP線の開通を2年後に控え、クアラルンプール北部のエリアが注目を集めている。

52.2kmの距離を結ぶSSP線は、完成すれば、スンガイブローからクアラルンプール中心部へと約200万人の通勤客を運ぶことになる。スンガイブロー駅からカンポンバツ駅までの区間はフェーズ1として2021年7月に、カンポンバツ駅からプトラジャヤ・セントラル駅区間については、フェーズ2として2022年7月と段階的な運行開始を予定している。

一例を見てみると、クアラルンプール北部ケポンの「Laman Rimbunan」エリアでは、フェーズ1(2004年)として2004年に3階建てリンクハウス(隣と壁を接している長屋タイプの物件)243ユニット、フェーズ2(2007年)として同タイプ148ユニット、最終フェーズとして半戸建て住宅の開発が行われ、現在この地域の3階建てリンクハウスは120万~180万リンギット(約3,000万~4,500万円)で取引されている。

MRTプロジェクトが開始されてから、ケポンの人口は拡大し続けているという。またケポンはクアラルンプール中心部から15分と近く、高速道路へのアクセスも良い。さらに食事もショッピングも楽しめるとあり、バイヤーからのオファーも増えている。

ケポン地域はここ10年で驚くほどの発展を見せており、今後ますます投資家の注目を集めることは間違いないだろう。

【参照】KL North - an emerging hotspot

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セカイプロパティ編集部
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