アジアのビーチリゾートとして世界中から観光客が集まるタイ・プーケットで、都市開発における新たな条例が検討されている。これにより、今後のプーケットのMICE産業の成長が期待される。
※MICE産業:Meeting(企業ミーティング)、Incentive Travel(企業の研修旅行等)、Convention(国際会議等)、Exhibition/Event(エキシビション)の頭文字で、各国政府が注目、推奨しているインバウンド政策の一つ

今年4月には開発条例のドラフトが発表され、今後1年で順次施行されていく予定となっている。

大きな変更点としては、土地面積における容積率(延べ床面積の敷地面積に対する割合)の採用が挙げられる。容積率は、都市部の密集度合を管理するために用いられているものでもある。

容積率を導入した区画計画や開発は非常に合理的であり、プーケットの都市化に役立つものと考えられている。

またプーケットのMICE産業活性化のために、インフラの強化も行われている。プーケットはこれまでリゾート地として発展してきたため、大規模なミーティング等が行える施設はほとんど作られてこなかった。このような施設を新設することこそが、今回の開発条例の狙いとも言える。

新条例では、プーケットの西海岸エリアは15階建てまで、中心部については25階建てまでの建築物が可能となる。

プーケットの新しい都市開発で3,000億バーツ(約1兆円)以上の投資が集まるのではないかと期待されている。

・3000人収容可能、大規模な会議等にも対応できる施設建設(予算:10億バーツ(約35億円))
・西海岸のパトンビーチ付近をMICE産業中心地と設定
・バス運行サービスの造設、空港までのアクセス改良
・空港の新設(予算:700億バーツ(約2,420億円))
・7万件の新規住宅開発(予算:2,800億バーツ(約9,700億円))

上記のような都市計画が今後順調に進めば、不動産価格は2〜3倍に上昇すると見られている。

【参照】Phuket's new town planning code will radically change island

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セカイプロパティ編集部
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