1. アカウントへの資金移動・資金送金手続き

トランスファーワイズ(TransferWise)へのアカウント登録方法は前編でご確認いただけます。後編は、実際の送金手続きを行ってみましょう。と、その前に、実はこの送金手続きですが、初回送金をされる場合は、「本人確認」作業が行われますので、下記を準備しておきましょう。

・本人確認書類(パスポート、運転免許証など)マイナンバーが確認できる書類(マイナンバーカード、マイナンバー通知カードなど)
・白い紙とペン(できれば黒、太字のものが◎)
・携帯電話(カメラ撮影時に必要)
・パソコン(当たり前ですが念の為)
※マイナンバーカードがあればその他の本人確認書類は不要です。
送金する通貨や金額によって、お客様の本人確認が必要となりますが、2020年9月30日時点では、日本円を送金する場合に本人確認と住所確認が必要です。
それでは、ホームメニューの「送金する」をクリックして進みます。


2つの表示がございますが、どちらをクリックしても同じ画面に進みます。このように、送金額と通貨を選択する画面が表示されます。このように、送金額と通貨を選択する画面が表示されます。

今回、筆者は日本→カンボジアに12万円を送金しますので、上段に「JPY」、下段に「USD」を選択。手数料を含めた送金額を入力します。例えば、物件管理会社から$100の請求があった場合、$100をお支払いしなければならないので、手数料分を上乗せした金額で計算し、送金額を指定します。

また、カンボジアではそのほとんどの金融機関が中継銀行/中間銀行を介し、送受金を行っておりますので、中間銀行手数料も差し引かれるのです。現地の方々は、よくこのことを”intermediate bank fee”などと表現しています。相手先銀行の着金手数料に加え、この中間銀行手数料分も上乗せして、希望金額よりも多めに手配する必要があるのですね。※余談ですが、カンボジアの正式通貨はリエルですが、基軸通貨は米ドルです。そのため、多くの不動産会社は物件価格や物件管理費、水道光熱費などの維持費も全て米ドルで請求します。

2020年10月1日時点、12万円以上の金額でなければ、本サービスはご利用になれませんのでご注意を
金額指定を行ったら、次は受取人口座の登録を行います。「新しい受取人」欄より、希望する項目を選び、下記情報を順に登録します。
・銀行口座の所在国
・受取人名
・口座番号
・SWIFT CODE (ご不明な場合はこちらから検索)

確認ボタンをクリックする前に、必ずご入力内容の再確認を怠ることなく行ってください。たった1つの小さなミスだけで、やり直し作業や関連するリスク(送金されないまま手元に金額が戻らないなど)が生じてしまうので、ここは慎重に行いましょう。「確認」をクリックし、送金目的をプルダウンメニューから選択します。
入力内容が再表示されますので、こちらでも再確認を隅から隅まで行ってください。

表示部分最末尾に、受け取り側に表示される項目(対応可能な場合のみ)を入力する欄がありますので、英数字にて入力します。筆者は今回、Transfer Wiseと記入しましたが、自分用のメモ欄ですので、ご自身が理解できる内容を記入すれば大丈夫です。

そしてここからが本人確認認証の始まりです。QRコードが表示された画面が開くので、お手元の携帯電話からQRコードをスキャンし、開かれたURLからTWに再度ログインを行います。すると、下図が表示され、「開始する」をクリックして進みます。

お手元にある「ご用意するもの」を順に撮影していきます。下図のように、ご登録する本人確認書類種別を選び、撮影します。マイナンバーカードをお持ちですと、他の書類提出は不要です。筆者は、このTW手続き日の翌日がマイナンバーカードの取得日でしたので、在留カードと個人番号通知カードの2種類を登録しました。このように、撮影方法が定められており、1枚の写真付き本人確認書につき3つの写真提供が必要となります。また、4桁の認証コードが撮影時に必要となりますので、お手元の白紙に、下図のような大きな文字で控えておきましょう。撮影方法は次のように行います。

①カード表面の写真と4桁の認証コードを撮影(例:1111を認証コードとして使用)


②カードの厚みが確認できる写真の撮影

撮影のコツとしては、映画「スターウォーズ」のオープニングロールをイメージしてください。

③カードの裏面が確認できる写真の撮影

これら①〜③を済ませ、マイナンバーカード以外でご登録される方は2つ目の本人確認書類を撮影します。全ての書類撮影が完了しましたら、本人の顔写真と認証コードが同時に写った写真撮影を行います。

④顔写真と認証コードの自撮り写真撮影


初めての手続きだったので、顔が強張ってしまいました。数字を片手に自撮りすること自体、長い人生でそうそう訪れない貴重な体験だったのかもしれません。そう思うと、にっこりと撮影すればよかったな、と思います。※こちらのコラムでは、認証コード例として「1111」をあげておりますが、実際は手続きを行いながら撮影を行ったので、ランダムな数字が表記されております。

自撮り撮影終了後、「続行」をクリックし、表示内容の通りに手続を進め、本人確認登録完了となります。登録完了後、PC画面に戻り、「送金手続を進める」をクリックします。再度送金画面が表示されるので、入金方法を選択します。筆者は「銀行振り込み」を選びました。この時点で合計手数料は1,221円...!安い...!そして親切にも、着金予定日まで記載されています。

入金方法を決定後、画面表示されたTWの口座情報と、振込時に必要な会員番号を控え、お好きな銀行からTWへ入金します。筆者はオンラインで全て完結したかったので、SBI銀行のネットバンキングから手続きしました。TW口座への振込手続完了後、「振込を完了した」をクリックし、あとはTW口座に着金するのを待ちます。ここまでの手続きが終わると、海外送金手続完了までのマイルスートンが表示されます。


2. トランスファーワイズから指定口座(海外)に送金

 さて、今回は初めてのTW口座を使った海外送金と同時に、本人確認認証を行いました。TW口座への着金を待っている間、本人確認書類完了の連絡がメールにて届きました。

本人確認書類の承認まで、おおよそ5日ほどでした。本人確認が無事に終了してほっと一安心です。さて、この手続きが終わったので、あとは送金手続を完了させるだけです。ですが、今回の送金で使用しなかった余剰金が発生したようなので、このようなメールが届きました。

実際に、TWにログインして確認してみました。

ホーム画面に返金額が記載されております。

画面右「・・・」から送金内容の詳細をご確認いただけます。

「送金内容手続きについて」をクリックし、返金先情報を入力して返金処理を完了させます。

完了後、再びホーム画面に戻ります。

表示された今回の送金案件をクリックすると、手続き詳細がご確認いただけます。また、ステータスも確認できるようになっています。

10月6日、無事にTWから送金手続が完了されたようです。あとは受取口座で無事に着金を待つのみ。送金手続が完了した時点で、このようなメールが親切にも届いておりました。


今回は10月9日に到着予定だそうです。あくまでも目安なので、現地の土日祝日を含めた営業時間により多少前後します。なお、送金証明書も発行できるようで、メール記載のリンクをクリックすると、今回の送金内容が記載されたPDFをダウンロードすることができます。

3. 着金確認

10月9日の到着予定とのことでしたので、予定日の翌日に、個人のカンボジア現地口座をオンラインで確認してみました。すると、予定よりも2日早く、10月7日に送金額が到着していました...!

期待以上に早く、そして無事に送金されていたことが何よりの安心材料となりました...!!!!本当に着金するのか半信半疑で海外送金をしてみたのですが、期待以上の結果で大満足です。

今回は初めての手続きだったので、初期登録などの手続き工数が発生し、送金までに多少時間を要しましたが、一度登録してしまえば次回からさくっと海外送金ができてしまうので、初回に時間をかける価値は充分にありますね。

まとめ

今回は日本円、12万円を送金希望した筆者。総コストは下記の通りです。

  • 送金希望額:12万円
    送金額:1,124.60ドル
    TW手数料:1,221円
    中間銀行手数料:60.88ドル

やはり中継銀行の手数料が加算されてしまうのは少々もったいないような気もしますが、通常の銀行窓口を介しての手続きと比較すると、総手数料は1万円を切るので、だいぶ割安での送金ができたと思います。本人確認書類の登録など、最初は手続きの工程が多いのですが、一度登録してしまえばとても簡単ですね。銀行窓口で並ぶ必要もなく、インターネットさえあれば、時間と場所を選ばず簡単に海外送金ができるトランスファーワイズ。急な資金送金にも対応できるので、ぜひみなさまもご利用してみてはいかがでしょうか?

▼以下リンクからトランスファーワイズのご登録がいただけます。▼
https://transferwise.com/invite/u/huisunk

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