観光やビジネスなどの目的で年間20万人以上の日本人が訪れているカンボジアですが、訪れる際には、いかなる場合であってもビザの取得が必須になっています。そこで、こちらではカンボジアのビザの取得方法についてお伝えさせていただきます。
１ カンボジアでのビザの種類について
カンボジアのビザは、主に観光ビザ(T-VISA)とビジネスビザ(E-VISA)の2つがあり、その中でもそれぞれ、シングルビザとマルチプルビザの2種類に分けられます。
１-１ 観光ビザ
カンボジアに観光目的で滞在する際には、観光ビザが必要になります。シングルビザの場合は、有効期限がビザ発行日より３カ月、１回に限り入国が可能となっています。また、滞在期限は１カ月以内となります。マルチプルビザの場合だと、有効期限内であれば何度でもカンボジアに入国できるビザになっており、有効期限も1年・2年・3年の3種類から取得することができます。
１-２ ビジネスビザ
観光目的以外（長期滞在・ボランティアなども含む）でカンボジアに入国する場合は、ビジネスビザの取得が必須であり、観光ビザと同様、シングルビザとマルチプルビザの2種類があります。また基本的には、有効期限等の条件が観光用ビザと同じですが、ビジネスビザでは滞在期限を延長することが可能となっており、プノンペン国際空港前にある入国管理局にてそちらの手続きを行うことができます。
２ ビザの取得方法について
現在、カンボジアのビザ取得方法は主に４つありますが、必要書類や費用などが取得方法によっても異なるため、こちらについても説明させていただきます。なお、観光ビザもビジネスビザも取得方法については同じです。
２-１ 日本の窓口でビザを取得する方法
カンボジア大使館または領事館に直接足を運んでいただくことで、ビザを１営業日で取得することができます。申請は本人が来館するほか家族や代理人も可能ですが、代理人申請の場合は申請書に本人のサインが必要となります。
【必要書類】
・有効期間が６カ月以上残っているパスポート（マルチプルビザの場合は取得期限プラス６カ月以上残っていることが条件）
・３ヶ月以内に撮影したされた45mm×35mmの証明写真
・記入済みのビザ申請用紙１部
【申請場所】
在日本カンボジア王国大使館（東京都港区赤坂8-6-9）
在カンボジア王国名誉領事館（札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡）
【営業時間】
申請時間：9:00-12:00・受領時間：13:00-15:30（土日祝日除く）
【料金】
観光用シングルビザ3900円 （各名誉領事館で取得する場合は、手数料が別途500円加算）
２-２ 日本から郵送でビザを取得する方法
日本国内でビザを取得したいが、窓口に行くのは厳しいという方には、郵送でビザを取得することも可能です。必要書類や申請料金を同封し、現金書留で郵送を行うと、投函から約１週間で取得することができます。（年末年始・お盆休は除く）
【必要書類】
・有効期間が６カ月以上残っているパスポート（マルチプルビザの場合は取得期限プラス６カ月以上残っていることが条件）
・３ヶ月以内に撮影したされた45mm×35mmの証明写真を貼付した、記入済み大使館ビザ申請用紙１部
・返送宛先メモ（郵便番号・住所・氏名・連絡先電話番号を必ず記入）
・申請料金（ビザ代金・返送料・手数料含む）※現金限定
【送り先】
送り先：〒125-0061 東京都葛飾区亀有3－4－5 カンボジア大使館 郵便VISA係
【料金】
観光用シングルビザ3900円（送料別）
２-３ ネットでビザ（E-VISA）を取得する方法
E-VISAの公式サイト（https://www.evisa.gov.kh/?lang=Jap）からの申請を行うことも可能です。必要書類等を準備した上で、ネットで必要事項を記入し、支払い完了後、営業日３日程度でPDFファイルのビザが届きます。その後、出入国分2部をプリントアウトすることでビザを取得することができます。手軽に申請できる反面、シングルビザのみ申請可能（延長不可）などの制約があります。
【必要書類】
・有効期間が６カ月以上残っているパスポート
・顔写真
・クレジットカード
【料金】
観光用シングルビザ 36ドル（手数料込み）
２-４ カンボジアの空港に着いてからビザを取得する方法
国内でだけでなく現地でもビザを取得することができます。このことをアライバルビザと呼びます。ただし、現地の窓口では並ぶ可能性があるので注意が必要です。また、米ドルのみでの支払いとなるため、必ず現金を用意しときましょう。
【必要書類】
・有効期間が６カ月以上残っているパスポート（マルチプルビザの場合は取得期限プラス６カ月以上残っていることが条件）
・申請用紙（空港で入手可能）
【料金】
観光用シングルビザ 30ドル
