オーストリアの首都であり、音楽の都として有名な街「ウィーン」。そして、ウィーンはQ O L(クオリティ・オブ・ライフ)が高い街ランキングで10年連続No. 1に輝いていており、住みやすい街として注目が集まっています。そこで今回は、住みやすさはもちろん、観光地としても魅力的なウィーンについてご紹介いたします。

1 ウィーンの基本情報

ウィーンはオーストリアの東部に位置する、面積414.89 km2 ・人口約190万人を有する、同国の首都で最大の都市となっています。クラシック音楽が盛んであり、過去にモーツァルトやベートーヴェン、シューベルトなど、多くの作曲家が活躍したことから「音楽の都」と呼ばれていると同時に、国際連合事務局など数多くの国際機関本部が集まっていることから、ヨーロッパ有数の世界都市として評価されています。また、世界最大の人材コンサルティング企業であるマーサー(Mercer)による「世界生活環境調査」では10年連続No. 1に選ばれており、住みやすい街としての側面も持っています。

2 ウィーンの魅力

住みやすい街としても評判が高いウィーンですが、ここからはなぜウィーンがQ O Lが高い街No.1に選ばれるのかについてお伝えさせていただきます。

2-1 社会保障制度が充実

ウィーンだけでなく、オーストリア全体に当てはまることですが、医療や教育のための社会保障制度が世界トップクラスで整えられています。医療に関しましては、国が全ての費用を負担していることから、自己負担額が無く、国民全員が無料で高レベルな治療を受けることができます。また、教育面についても、義務教育はもちろん、大学までの授業料も無料になっています。それに加え、デュアルシステムという学校と職業訓練を組み合わせたカリキュラムが組まれていており、教育の質という部分においても充実しています。

2-2 優れた住宅政策

ウィーンでは住宅政策についても力を入れており、毎年約7億ドル(約760億円)が公営住宅の建築や修繕に充てられています。手ごろな価格でデザイン性の優れた住宅が年間13,000件のペースで建築されることで、市民は安い家賃で公営住宅に住むことができます。このような取り組みにより、公営住宅の家賃は月収の27%程にとどまり、ウィーンはヨーロッパで住宅価格対所得比(Price to Income Ratio)が最も低い国の一つとなっています。

2-3 交通機関が発達

ウィーン市内には、地下鉄5路線、路面電車28路線そしてバス129路線と、交通機関が街の隅々まで整備されており、中心部か遠く離れた場所へも公共交通機関を使用していくことができます。そして、料金の方も非常に低額であり、365ユーロ(約43,800円)を支払えば、ウィーン市内の公共交通機関が1年間使い放題のパスを買うことができます。加えて、多くの企業がシェアコンパクトカーサービスを行なっているので、ウィーンでの移動において困ることはないでしょう。

2-4 緑であふれた場所

人口約190万人が住む大都市でありながら、市街地の53%が広大な森や約1000の公園などの緑地で占めてられていることから、世界でも最も緑の多い首都の一つと言われています。これによって、11のハイキングコースや空中アスレチック、アーチェリーなど様々なスポーツも楽しめるため、健康的で充実したライフスタイルをウィーンで送ることができます。

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3 ウィーンのおすすめスポット

3-1 シェーンブルン宮殿(Schloss Schönbrunn)

ロココ様式を用いて建築されたシェーンブルン宮殿は、ドイツ系の貴族ハプスブルク家が暮らした、夏の離宮として世界文化遺産に登録されています。宮殿の敷地内には迷路庭園を含む広大なバロック庭園やパルメンハウス(大温室)から世界最古の動物園、市営プールまでと数多くの施設があることから、こちらだけでも1日中楽しむことができそうです。

3-2 ホーフブルク王宮(Hofburg)


こちらもハプスブルク家の宮殿であり、夏の離宮であるシェーンブルン宮殿に対して、実質的な執務を行う宮殿として使用されてきました。現在では、オーストラリア連邦の大統領公邸や世界で最も華麗との呼び声が高いオーストリア国立図書館も宮殿内にあることから、こちらも見所であふれた場所になります。

3-3 ウィーン国立歌劇場(Wiener Staatsoper)


ウィーンは「音楽の都」と言われていることから、あらゆる場所に音楽が息づいている街ですが、そのシンボル的な存在としてウィーン国立歌劇場ことオペラ座があります。また、専属オーケストラであるウィーン国立歌劇場管弦楽団による演奏やオペラ、バレエが催されることから、常に多くの人々で賑わっています。

3-4 グリンツィング地区(Grinzing)


「ウィーンの森」と呼ばれる広大なワイン畑が近くに広がっていることから、こちらの地区では、その地で取れた自家製ワインを振る舞うオーストリア式居酒屋(ホイリゲ)が軒を連ねています。ワインはもちろん、オーストリア料理も味わうことができることに加え、ホイリゲでは度々音楽の生演奏が行われるので、ワインを楽しみながら、素敵な音色に耳を傾けるといった優雅なひと時を送ることができるでしょう。

4 まとめ

今回は住みやすい街「ウィーン」についてご紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?音楽という文化が色濃く残り、暮らしやすい環境が整えられているこの街に、移住という選択肢を考えてみても良いかもしれませんね。

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