マレーシアのクアラルンプールには、KL日本人会というコミュニティーがあります。MM2Hで滞在されている方や日本人学校にお子さんを通わせている駐在員のご家族が入会されているケースが多いです。入会は自由ですが、会費制のため、入会されるかどうか迷われている方のご参考になればと思います。
1 クアラルンプール日本人会とは
1963年に設立、マレーシア政府より正式に認定されました。会長は在マレーシア日本国大使館の大使をされています。場所は、KTMミッドバレー駅より徒歩10分。利用されている方は、Grabか自家用車で来られる方が多いです。
1-1 会員の種類と年会費
法人会員 | 日本もしくはクアラルンプール、又はその近郊で設立された日本企業とマレーシア又は他の国の企業との合弁企業を含む、日系企業 |
個人会員 | クアラルンプール又はその近郊に居住する20才以上の日本国籍保持者 |
賛助会員 | クアラルンプール及びその近郊に居住する日本国籍保持者以外の方 |
訪問会員 | 3ヶ月以内の期間クアラルンプール又はその近郊に滞在する20才以上の日本国籍保持者の方でソーシャルビジットパス(90日以内の短期滞在)で入国されている方 |
学生会員 | マレーシア国内で日本人学校以外の学校に就学している17才(学期中に17才になる者を含む)以上25才未満の学生 |
【参照】:クアラルンプール日本人会
1-2 会員特典
会員証の提出で、割引になるサービスもあります。優待加盟店がいくつかあるのでご参考までに。
【参照】: http://www.jckl.org.my/content.php?module=menu&id=13#an1
1-3 施設と店舗の紹介
<施設について>
8つの会議室、約6万冊を揃えている図書室、2つのホール、子供のプレイルームがあります。子供のプレイルームには、遊具やおもちゃがあり、児童図書も二千冊ほど置いてあるので、遊びと読書の両方を楽しめるお部屋になっています。
<店舗について>
日本のたい焼きが表に売られている和カフェ、部活動の後によく利用される方が多い日馬和里レストラン(テイクアウトもできます)。そのほかにも日本食品が購入できる築地マート、JIMマイセカンドホームコンサルタンシー、アマニボディーワークス、ブンガラヤみやげ店、和風堂があります。
こちらは、日本食品が購入できる築地マートです。
1-4 その他関連施設
<クアラルンプール日本人学校 (JSKL)> 幼稚部・小学部・中学部
正式名称:在マレーシア日本国大使館附属クアラルンプール日本人会日本人学校。施設も広さも世界のトップレベルと言われています。1966年に私立学校「在マレーシア日本国大使館日本人学校」として誕生。1970年に幼稚部、1971年に中学部開設、幼・小・中学部を擁する学校となりました。1993年4月、スバン校舎に移転して現在に至ります。
※JSKLにご入学される場合は、KL日本人会の会員になる必要があります。また、マレーシア入国管理局の長期滞在許可証(ビザ)の取得が条件となります。
<クアラルンプール日本人幼稚園>
KL日本人会会館内にある私立幼稚園です。1997年に日本人会クラブハウスの一角にモンテッソーリ教育を行う幼稚園として設立されました。
※クアラルンプール日本人幼稚園へ入学希望される場合は、KL日本人会の会員になる必要があります。
<クアラルンプール日本人墓地>
1984年以降、在マレーシア日本国大使館の委託に基づき、日本人会が墓地の管理を行っており、毎年3月と9月に墓地敷地内にある慰霊堂にて彼岸法要を開催されています。また、2018年4月には、当墓地敷地内に、「マレーシアで亡くなられたすべての日本人を対象とし日本人の誰もが訪れることができること」を趣旨として、日本政府からの全面的ご支援を得てマレーシア各地の全13か所の日本人会の総意により、慰霊碑が建立されました。
【参照】:クアラルンプール日本人会
2 入会するメリット
2-1 日本大使館からの情報が手に入る
館内にある掲示板。ここに大使館関係、事務局関係の情報が掲示されます。
掲示されていた情報の一部を拡大。
最新の情報が掲示されているので、ここに来れば、生活に役に立つ情報を手に入れることができます。
2-2 図書館、DVD貸出
図書館には、日本の最新の雑誌や本などが借りられます。貸出・返却はカウンターにあるパソコンを操作して手続きができます。また、学習スペースも少しあるので、本をその場で読むことも可能です。
●貸出料金/期間
・新刊・新着:RM 1.50/1週間
・その他 :RM 0.50/2週間
●貸出冊数
1カードにつき、同時に最大10冊まで。
漫画もたくさん揃っていました。
2-3 部活動、同好会がたくさんある
文化系51種類とスポーツ系24種類(2019年7月時点)があります。会員の中には、掛け持ちで部活動をされている方が多くいらっしゃいます。
どこに参加するか悩んでしまう程の数の多さです
約20名程の部員がいる吹き矢での部活動の様子です。週1回、11時〜13時まで活動をしています。
2-3 非会員の方の入館について
非会員のかたは、会員の方との同伴が原則になります。 会員の方と別々に入館される場合、会員の方が事前に「入門管理・ゲスト/訪問客の事前通知書」を 事務局/守衛室に提出が必要です。
入会のための施設見学、入会申込みの場合は、守衛室にある「入門管理票」を提出すれば入ることができます。
3 KL日本人会に入会されて4年のSさんにインタビュー
3-1どのように利用されていますか?
週に1回、夫と同じ部活動に参加しています。11時〜13時まで部活動に専念し、仲間とお昼を食べてから帰る。それがいつものパターンです。仲間とのお昼時間には、主に近況報告と、情報交換。銀行からこういう郵便物が届いたけど、みんなも届いてる?とか、家の扉の鍵が壊れて困ってるんだとか、こっちに暮らして長い仲間が周りにいるので、そういう情報交換ができるのは有り難いです。部活動の他には、同じエリアに住む日本人同士のグルメ会や県人会もあって、日本にいる時よりも交友関係が広ろがり、活動的になったと思います。
4 11月10日に行われた日本人会チャリティバザーの様子
日本人会主催のチャリチーバザーが先日行われました。プルマンホテルの一部を貸し切っての主催で、会場の外にまで列が続く程の大盛況でした。会場内には、手作りのお店や着付けコーナーなど、日本人以外の方にも楽しめるコンテンツになっていました。手作りのお店以外には、飲食店の出店もあり、手作りのニョニャ菓子やお寿司も売られていました。
イベントの様子。手作りのコーナーが多かったです。
まとめ
日本人会に行くと、ウィークリーの情報誌が手に入り、大使館からの最新情報も確認することができます。また、部活動や同好会を通じて交友関係が広がり、充実したマレーシアライフをお過ごしの方が多くいらっしゃいました。年会費を気にされて、入会されない方もいらっしゃるようですが、充実したマレーシアライフをお過ごしになりたい方は、入会も有りかと思います。
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