バラエティ豊かな楽しみ方がつまった国、フィリピン。
東南アジアで最も元気な経済成長を体感できる首都マニラや、青い海と白浜が広がるアジア屈指のビーチリゾート・セブ島が有名です。
今回は、首都マニラの「マカティ」にスポットを当て、コンドミニアムを購入するのにおすすめのエリア、購入時のポイントや価格などについて解説していきます。
「マカティ」とはどんなエリア?
フィリピンの首都マニラの中でも、高層ビルが立ち並ぶ経済の中心地が「マカティ」。フィリピン最大財閥のアヤラ一族によって開発されたエリアです。
グローバル企業や金融機関が集まっていることなどから「フィリピンのウォール街」との呼び名がつけられています。
マカティ中心部には「アヤラ・センター」というショッピングエリアがあり、グロリエッタ、グリーンベルトなどの巨大なショッピングモールやデパートをはじめ、世界中のブランドショップやハイクラスホテルが軒を連ねており、その規模に圧倒されます。
また、ショッピングスポット以外にも、おしゃれなレストランやバー、カフェテリアなどもあり、多くの人々でにぎわう街です。
マカティでコンドミニアムを購入するのにおすすめの3つのエリア
経済発展の著しいフィリピン経済の中心であるマカティでは、日本人など外国人駐在員を中心に高級コンドミニアムの需要が高くなっています。そんなマカティで、コンドミニアムを購入するのにおすすめのエリアを紹介しましょう。
1.単身者や夫婦世帯から支持が高い、レガスピ区(Legazpi)
巨大ショッピングモール「グリーンベルト」や「グロリエッタ」、リトル東京などの商業施設から近く、買い物や食事にとても便利な場所です。マカティの中でも外国人や富裕層フィリピン人に人気の高いエリア。
レガスピ中心部には、都会のオアシスを思わせる緑の多い公園もあり、生活しやすい環境が魅力。近年、コンドミニアムが増えているエリアで、日本人でも特に単身赴任者や夫婦世帯から支持を得ている地域です。
2.外国人居住エリアとしての歴史が長い。ファミリーに人気のサルセド区(Salcedo)
マニラ随一の高層ビルが立ち並ぶビジネス街にある住宅エリア。大通り「アヤラ通り」を挟んでレガスピの反対側に位置し、公園を囲むように高層コンドミニアムが立ち並んでいます。
毎週土曜日には、新鮮な野菜をはじめ、魚や肉の串焼きなどの店が並ぶマーケットが開かれており、外国人赴任者にも好評です。
また、レガスピと比較した場合、徒歩圏内のショッピングモールなどが少ないという点が挙げられます。
しかし、ショッピングエリアへは車で10分ほどの距離のため、決して不便な場所とは言えません。日本人の家族世帯に人気のエリアとなっています。
3.富裕層が多い最高級住宅街、ロックウエル区(Rockwell)
外国人駐在員やフィリピン人富裕層に人気が高い高級住宅地で、高層コンドミニアムが立ち並ぶほか、戸建ても点在しています。
高級ショッピングモールのパワープラントモールに隣接し、ショッピング、食事にとても便利なエリア。マカティのビジネス街まで車で15~30分ほどで、通勤圏内としても十分快適と言えるエリアです。
マカティのコンドミニアム。日本の一般的なマンションと異なる点は?
24時間有人セキュリティがある
高級コンドミニアムは有人監理で、入り口にはガードマンが24時間体制で厳しくチェックを行っています。住宅というより高級ホテルに近いものと言えます。
プールがある
中級クラス以上のコンドミニアムには、屋上や中間層の共用スペースにプールが付いているのが普通です。
スポーツジムがある
シンプルなスポーツジムから本格的なものまで様々なレベルはありますが、コンドミニアム棟内にジムのある物件がほとんどです。
部屋のタイプ
日本のワンルームマンションは、ステュディオ(Studio)と呼ばれています。そして、寝室の数で1BR(ワンベッドルーム)、2BR(ツーベッドルーム)、3BR(スリーベッドルーム)など、ベッドルームの数で部屋を呼称します。また、シャワーとトイレは一体のスタイルが基本で、バスルームと総称します。
エアコンは家具の一部
フィリピンのエアコンは備え付けタイプが一般的です。部屋の壁にはエアコンを取り付けるための穴があり、入居者が据えつけを行います。
賃貸の場合、エアコン備え付き住居は「家具付き」(Fully Furnish/Semi Furnished)という扱いになります。
マカティの不動産の価格は?
フィリピンの居住用不動産市場は、堅調な経済成長により好調に推移しています。マカティも同様で、2017年、ビジネス中心地区(CBD)にある3ベッドルームの高級コンドミニアムの平均価格は10.46%上昇。1平方メートル当たり199,050フィリピンペソ(約421,898円)となっています。
マカティのコンドミニアム価格ですが、例えばサルセド区では1平方メートル当たり125,000フィリピンペソ(約263,918円)。一方、レガスピ区では1平方メートル当たり155,647フィリピンペソ(約328,624円)となっており、エリアや種類によって異なります。
また、マカティの最高級住宅エリアであるロックウェル区では、3ベッドルームの高級コンドミニアム平均価格が2017年に11.7%も上昇し、1平方メートル当たり221,150フィリピンペソ(約468,740円)となっています。
マカティのコンドミニアムの購入方法
マカティのコンドミニアムを購入する大まかな流れは以下の通りです。
- エージェントに問い合わせる
- 物件を視察する
- 予約申込書を提出し、銀行口座を開設
- 売買契約
- ローンを申請する
特筆すべきは、フィリピンでのコンドミニアムの支払いは銀行振り込みではなく小切手が主流ということ。このため、現地の銀行口座の開設が必要になります。
一般的に予約申し込み1カ月後には支払いが開始されるため、売買契約前に支払いがスタートします。
また、フィリピンでコンドミニアムを購入する場合は、現金、またはローンで支払うことが可能です。現地の大手銀行BDOなどでも、外国人にいくつかの条件の下で住宅ローンを提供しています。
マカティのコンドミニアムを購入する際のポイント
信頼のおける不動産エージェントを選ぶ
日本国内でのセミナーや現地ツアーを行っていることや、現地でも日本語対応可能であることはもちろん、「不動産登記等の手続きに強い」ことも不動産エージェントとして重要です。
マカティでのコンドミニアム購入に関する諸手続きは複雑です。
デベロッパーを確かめる
マカティで外国人が購入するコンドミニアムのほとんどは大手デベロッパーの物件です。
もちろん大手デベロッパーの物件が全て良いということではありませんが、大手デベロッパーを選ぶということは、高い確率でさまざまなリスクを回避できると言えます。
南向きの部屋は選ばない
熱帯性気候のフィリピンで住宅を選ぶ際に重視されるのは涼しさです。日本で好まれる南向きは、フィリピン人には不評。最も好まれるのは東向き、さらに北向きも人気があります。
また、マカティを含むメトロ・マニラの物件の中でも、マニラ湾に沈む夕日が見える可能性があるという、西向き物件も人気が高くなっています。
お風呂のある部屋を探さない
フィリピンではお風呂よりもシャワーが主流で、バスタブがある住居は非常に少なくなっています。
「お風呂にゆっくりつかりたい」という方は、バスタブ付の最新コンドミニアムを選ぶこともできますが、比較的、割高になります。
メイド部屋付きを選ぶ
フィリピンでは、中流家庭以上でお手伝いさんを雇うのが一般的です。このようなメイドは住み込みが基本。ファミリー向け物件では、メイド部屋が付いているのが普通です。
まとめ
今回は高級コンドミニアムが多い首都マニラのマカティにスポットを当て、コンドミニアムを購入する際のポイントについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
今後も不動産価値が高まっていくと予測されているマカティでのコンドミニアム購入。
信頼のおける不動産エージェントのサポートが成功の鍵となります。
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