カンボジア南部に位置し、首都のプノンペンからバスで4時間、シアヌークビルからだと1時間半の観光地です。
丘と海の対照が織りなす自然美に恵まれており、フランス統治の植民地時代、当時の植民地高級官吏や独立後の外国人の高官が気に入って多くの別荘が残っています。
町を隔てるようにコンポンバイ川が流れていて、その川沿いのエリアには、フランス統治時代のコロニアルな建築物が立ち並んでいます。おしゃれなホテルやレストラン、そして、お土産もの屋さんなどが営まれています。
カンポット名物のドリアンと胡椒
2大名物に果物の王様「ドリアン」とこの地方でとれる良質な「胡椒」があります。
ドリアンはにおいがなかなかインパクトがあり好き嫌いがわかれるところですが、カンポットで収穫されるものは、カンボジアで一番美味しいとされるブランドもので臭みがあまりなく、実が柔らかくて甘く美味しくて有名なので一度食してみることをおすすめします。
中世から1960年代までの間、ヨーロッパでは「世界一美味しい高級胡椒」として知られていたカンボジアの胡椒は内戦によって絶滅の危機に追いやられました。大量虐殺や強制移住により作り手がいなくなり、わずか3本残った苗木から復活させたのは実は日本人の倉田浩伸さんという方でした。
絶滅の内戦で心を痛めたカンボジア人を救ったとされ「奇跡の胡椒」として知られいます。いまでも倉田さんはカンボジア人の幸せを第一に考え、カンボジアの未来と次世代の育成に力を注いでいます。
カンポットでは地元でとれる美味しい生胡椒を使ったお料理が堪能できます。とくに海に近いカンポットは、シーフードが日常的に食されているエリアです。シーフードを生胡椒と炒めたお料理は特にお勧めです。
また、カンポットを訪れる観光客のあいだで名物となっているのが、「Rusty Keyhole」というレストランのポークリブです。リバーサイドに面しているため綺麗な夕焼けを目にしながらお食事ができます。
カンポットのおすすめ観光地①ボーコー国立公園
1900年代初頭、フランス植民地時代に避暑地として開発された国立公園です。山頂1080m地点には、内戦時代に廃墟としたカジノ、教会、病院などが点在しゴースト化していました。
しかし、ソカホテルグループが急ピッチでリゾート開発を進めており、その目玉として、『タンソワボーコーハイランドリゾート』(カジノ付ホテル)2012年5月にオープン送客室400を超す大型ホテルです。
カンポットの街より、山の入り口まで、8km。そこから、山頂まで26km。カンポットより乗り合いツアーが10ドル以下で催行されています。
カンポットのおすすめ観光地②ケップ湾
リゾートとしてシアヌークビルが有名ですが、隠れ家的で穴場の地元の人々に人気のケップ湾が近くにあります。
ビーチを望むケップの丘は、シアヌークビルの前国王が最も気に入っていた場所の一つとしても有名です。現在も前国王が建てた別荘の跡(内戦で壊滅的な傷を受けた)が残っています。
シアヌーク前国王は、クーデターが起きるまではケップで外国人の要人をもてなしたと言われています。ケップでシーフードと言えば、ビーチ沿いの遊歩道に建っている大きなカニの像が示すとおり、何と言ってもカニです。海沿いなので新鮮で安くておいしいです!
海沿いに設けられた風通しのいいバンガローで寛ぎながら、カニ料理を食べるのがカンボジア風の楽しみ方です。
週末になると、プノンペンに住むシーフード好きのカンボジア人たちもケップのカニで舌鼓を打ちにやってきます。