2018-01-24

シンガポールのコンドミニアムガイド。メリット・デメリットを在住者が紹介

  • 海外不動産コラム


東南アジアの中でも、最も先進的な国であるシンガポール。

他の東南アジアの国と比べると物価が高く、現地で不動産を購入するのは、敷板高く感じられるかもしれません。

今回は実際にシンガポールに住み、不動産を購入した経験を持つ筆者が、シンガポールのコンドミニアムのメリットやデメリット、おすすめのエリアを紹介します。

SEKAI PROPERTYではシンガポール不動産の購入相談も受け付けていますので、シンガポール不動産に興味がある方はご気軽にご相談ください。

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シンガポールのコンドミニアムのメリット

都心でリゾート暮らしができる

シンガポールのコンドミニアムに住むメリットと言えば、やはり南国ならではの高級リゾート感溢れる生活ではないでしょうか。

特に大型のコンドミニアムでは施設が充実している物件も数多くあります。

主な施設はプールやジム、イベントなどに使用できるクラブハウス、BBQピット、テニスコートなどがあり、日常品が手に入る売店が設置されているものもあります。

また、最寄り駅やショッピングセンターへのシャトルバスサービスが含まれる物件もあるので大変便利です。


画像:高級リゾートコンドミニアム。

不動産としての価値が高い

「新築より中古の方が高い!」そんな話もよく聞くシンガポールですが、東京23区ほどと土地に限りがある国なので、中古であっても不動産の価値が高いです。シンガポールのコンドミニアムは、主に99年リース型、999年リース型、そして自由保有不動産(フリーホールド型)の3つがあります。

その中で、購入した物件を将来売却したり、次の世代へ贈与する計画を立てている方は、999年リースもしくはフリーホールドの物件に絞った方が良いかもしれません。

また、シンガポールでは今後も地下鉄の新たな路線が開通予定ですが、将来新しい駅が出来るエリアも含め、駅近くは物件の価値が上がる傾向にあります。

シンガポールコンドミニアムのデメリット

リゾート暮らしに憧れる夢のようなコンドミニアムが多いシンガポールですが、デメリットもいくつかあります。

ともかく価格が高い!

都心部で物件を探すとなると1億円どころか数億円の物件がゴロゴロと出てきます。

一人暮らし向きのスタジオタイプの物件でも立地によっては億単位の価格になるのでファミリータイプのものだと更に高額になります。

価格を抑えたい場合、郊外や99年リース型の物件であれば、ファミリータイプのものでも数千万円から見つける事が出来ます。

バスタブが無い

新しい物件は古いものに比べると、間取りが小さいものが多く、2LDK以下の物件ではバスタブが無くシャワー室のみのものも多くあります。

湯船に浸かって1日の疲れを癒したい!という方は家探しをする時に「バスタブ付きで」と一言伝えましょう。

ちなみにトイレとお風呂は別ではなく、ユニットバスが基本です。

高層階なのに眺めが悪いことがある

高層ビルが立ち並ぶシンガポール。3-40階建ての物件も多くありますが購入する際に高層階を選ぶ理由として、窓から一望できる景色があげられると思います。

シンガポールには高層の建物が多いエリアと、低層の建物が多いエリアに分かれています。

高層の多いエリアでは高層階でも窓から見えるのはお隣のビル・・

もしくは折角のシービューなのに、ビルとビルの隙間からしか見えない・・

なんて事もしばしば。

窓からの景色は絶対に譲れない!という場合は、こちらも事前にエージェントに伝えておいた方がスムーズに物件探しが進みます。どのような景観を希望するのか具体的にあれば、そちらも事前に伝えておきましょう。

例えば、オーチャードの街が見渡せる、マリーナベイサンズが見える、ともかくシービュー!など、エージェントには具体的な要望を伝えておくことがポイントです。

シンガポールのコンドミニアムを選ぶのにおすすめのエリア

生活面においてはとても便利なシンガポール。地下鉄やバスなどの公共機関も充実しており、タクシーも日本より安いので気軽に利用する事が出来ます。

またどの地域でもスーパーや屋台、クリニック等があるので、基本的にはどのエリアを選んでも、生活面では問題ありませんが、多民族・多文化のシンガポールでは、エリアによってガラリと雰囲気が異なります。

リバーバレー(River valley)

画像:シンガポールリバー添いのコンドミニアム。川の向かい側はレストランが並んでいます。

日本人が最も多く住んでいると言っても過言ではないリバーバレー地区。

その人気の理由は都心部オーチャードのすぐ傍でありながら、都会の喧騒を離れ、川沿いの落ち着いた雰囲気を感じられる土地柄ではないでしょうか。

また、日本人ご用達のリャンコート(ショッピングセンター)があるので、日系食材の買い出しにも大変便利です。

外国人居住者が多く、数多くのコンドミニアムが立ち並んでおりお洒落なレストランやバーも多くあります。


画像:古い建物と新しいコンドミニアムが並ぶ街並み。

ハーバーフロント(Harbor front)

画像:ハーバーフロントのコンドミニアム。ヨットハーバーも隣接しています。

シンガポールの南に位置するハーバーフロント地区には、海沿いに大型のコンドミニアムが並んでいます。

オフィス街であるラッフルズプレイスやタンジョンパガーに近いので通勤にとても便利です。

またハーバーフロント駅前には大型ショッピングモールのVivoCityがあり、生活に必要な物は全て揃っています。こちらも日本人に人気が高いエリアです。

セントーサ(Sentosa)

画像:ケーブルカーから眺めるセントーサ島。

ユニバーサルスタジオやカジノで有名な観光地、セントーサ島にはセントーサコーヴ(Sentosa Cove)と呼ばれる、多くの富裕層が暮らすエリアがあります。

思わずため息が出てしまうような大豪邸が立ち並ぶ、世界の富裕層が集まるエリアですがコンドミニアム物件もいくつかあります。

他のエリアとは全く異なるザ・リゾートが満喫できる高級コンドミニアムはシービュー、ヨットハーバービュー、グリーンビューが楽しめます。

海を眺めながらゆったりと過ごしたい、そんな方にはお勧めです。


画像:セントーサコーブの高級コンドミニアム。

パシリス(Pasir Ris)


画像:パシリス公園。付近には別荘や一軒家、コンドミニアムが立ち並ぶ。

都心部を中心に紹介してきましたが、最近では郊外の物件も外国人に人気が出てきておりそこで見逃せないのがパシリス地区です。場所はシンガポールの東、チャンギ国際空港の近くに位置します。

傍に日本人小学校やインターナショナルスクールがある為、日本人や外国人も多く住んでおり、パシリスビーチに近い物件だと海が見えたり、ビーチまで徒歩圏の物件も多数あります。

都心部に比べると、リゾートのようなコンドミニアムが比較的安く購入できるのが魅力の1つです。


像:パシリスのコンドミニアム。

シンガポールのコンドミニアムを購入する際の注意点

近年、シンガポールはどんどん新しい建物が建設され、新しいコンドミニアムもますます増えています。物件数が多い分選択肢も増えると思いますが、コンドミニアムを購入する際の注意点をいくつかあげたいと思います。

住み始めて数年で周りの景観が変わる事がある

見晴らしの良い部屋を購入したのにわずか3年で隣に別のコンドミニアムが建ってしまい眺めが遮られてしまった・・ シンガポールではよくある話です。

購入前には必ず物件近辺の情報収集をしましょう。特に近くに大きな空き地がある場合、今後何か建設予定があるのか確認することを強くお勧めします。

便利なはずが、近くて遠い・・

シンガポールは一方通行の道路が多い為、車やタクシーで移動をすると、目的地は目と鼻の先なのにグルっと大きく回らないと到着できない、と言う事が多々あります。意外と住んでみないと気付かない点でもあるのですが、歩いて行った方が早かった・・なんて事もよくあります。

オフィスや学校の近くの物件を選ぶ際には、そういった事も確認した方が良いかもしれません。また、シンガポールを横断・縦断するように、都心と郊外を結ぶ高速道路が走っています。

郊外の物件を選ぶ際は、高速の入口まで比較的近い物件の方が通勤通学に便利です。

コンドミニアムに住んでいる人の国籍

日系スーパーをはじめ、様々な日系企業の進出により書籍から日用品まで、日本のものが非常に手に入りやすいシンガポール。

英語に自信が無くても生活出来てしまいますが、折角シンガポールに住むなら、海外生活らしさを満喫したいという方もいらっしゃると思います。

エリアによっては日本人が多数を占め、ご近所さんもみんな日本人、コンドミニアムの外からも日本語が聞こえてくる・・と言う物件もあります。

そのため、「日本人が多い方が安心」もしくは「日本人が少ない物件が良い」など、希望があれば住んでいる人の割合を聞いてみるのも良いかもしれません。

まとめ

シンガポールは東南アジアの他の国と比較をすると物件の値段は割高ですが、一度は賃貸で借りてみたのち、購入を判断してもよいかもしれません。

多民族国家であり、アジア経済の中心地であるシンガポールに魅力を感じる方は、ぜひ一度シンガポールコンドミニアムに住んでみてはいかがでしょうか。

SEKAI PROPERTYではシンガポール不動産の購入相談も受け付けていますので、シンガポール不動産に興味がある方はご気軽にご相談ください。

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セカイプロパティ編集部
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