東南アジアの中でも、最も先進的な国であるシンガポール。

他の東南アジアの国と比べると物価が高く、現地で不動産を購入するのは、敷居が高く感じるかもしれません

今回は実際にシンガポール在住で実際にコンドミニアムを購入した経験を持つ筆者が、シンガポールのコンドミニアムに住むメリットやデメリット、おすすめのエリアを紹介します。

セカイプロパティでは、1,000万円台から購入できる不動産物件を多数取り扱っております。専門性の高いスタッフが世界各国の物件を厳選してご紹介いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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シンガポールのコンドミニアムに住むメリット

シンガポールのコンドミニアムは、建物内の施設や設備の充実度や、国土が狭いことによるアクセスの良さと不動産価値の高さが魅力です。ここではシンガポールのコンドミニアムに住むメリットをご紹介します。

都心でリゾート暮らしができる

シンガポールのコンドミニアムに住むメリットと言えば、やはり南国ならではの高級リゾート感溢れる生活です。特に大型のコンドミニアムでは施設が充実している物件も数多くあります。

主な施設はプールやジム、イベントなどに使用できるクラブハウス、BBQピット、テニスコートなどがあり、日常品が手に入る売店が設置されているコンドミニアムもあります。

また、最寄り駅やショッピングセンターへのシャトルバスサービスが含まれるコンドミニアムもあるので大変便利です。

不動産としての価値が高い

新築より中古の方が高いと噂のシンガポールですが、国土は東京23区ほどと土地に限りがある国なので、中古であっても不動産の価値が高いです。シンガポールのコンドミニアムは、主に99年リース型、999年リース型、そして自由保有不動産(フリーホールド型)の3つがあります。

その中で、購入した物件を将来売却したり、次の世代へ贈与する計画を立てている方は、999年リースもしくはフリーホールドの物件に絞った方が良いかもしれません。

また、シンガポールでは今後も地下鉄の新たな路線が開通予定で、将来的に新しい駅が設置されるエリアも含め、駅周辺の物件は不動産価値が上がることが予想されます。

シンガポールのコンドミニアムに住むデメリット

リゾート暮らしに憧れる夢のようなコンドミニアムが多いシンガポールですが、デメリットもいくつかあります。

コンドミニアムの価格が高い!

都心部で物件を探すとなると1億円どころか数億円の物件が数多く存在します。

一人暮らし向きのスタジオタイプの物件でも立地によっては億単位の価格になるのでファミリータイプのコンドミニアムだと更に高額になります。

価格を抑えたい場合、郊外や99年リース型の物件であれば、ファミリータイプのものでも数千万円から見つける事が出来ますが、他国と比べると依然として高価格なことが分かります。

東南アジアのその他の国々のコンドミニアムと比較すると、その価格の高さがわかります。

 市内中心部価格相場(㎡あたり) 
郊外価格相場(㎡あたり)

シンガポール
約320万円
約210万円
タイ(バンコク)
約80万円
約40万円
フィリピン(マニラ)
約50万円
約40万円
マレーシア(KL)
約45万円
約20万円
ベトナム(ハノイ)
約40万円
約25万円
カンボジア(プノンペン)
約35万円
約20万円

【出典】NUMBEO|Cost of Living

フィリピンのマニラの不動産相場もシンガポールと比較するとお手頃な価格です。フィリピンはマニラ以外にもセブ島など他にも魅力的なエリアが存在しており、海外移住希望者にも人気の選択肢です。

また、マレーシアは外国人の不動産最低購入価格が設定されているものの(約3,400万円)、日本の都心部の4分の1程度の価格で購入可能です。

フィリピンの不動産一覧を見る

カンボジアに関しては、1000万円台から購入できる物件おあります。さらに、2024年の成長率は6.0%と見込まれており、経済成長と人口増加を続けているカンボジアは、不動産価値も同時に上昇しています。

カンボジアのコンドミニアムに興味のある方はこちらの記事をご覧ください。

カンボジアの不動産一覧を見る

バスタブが無い

新しい物件は古いものに比べると、間取りが小さいものが多く、2LDK以下の物件ではバスタブが無くシャワー室のみのコンドミニアムも多いです。

湯船に浸かって1日の疲れを癒したい!という方は家探しをする時に「バスタブ付きで」と一言伝えましょう。ちなみにトイレとお風呂は別ではなく、ユニットバスが基本です。

高層階で眺望が悪い場合がある

高層ビルが立ち並ぶシンガポール。40階建てのようなコンドミニアムも多くありますが、購入する際に高層階を選ぶ理由として、窓から一望できる景色があげられると思います。

シンガポールには高層の建物が多いエリアと、低層の建物が多いエリアに分かれています。

窓からの景色は絶対に譲れない!という場合は、こちらも事前にエージェントに伝えておいた方がスムーズに物件探しが進みます。どのような景観を希望するのか具体的にあれば、そちらも事前に伝えておきましょう。

例えば、「オーチャードの街が見渡せる」、「マリーナベイサンズが見える」、」ともかくシービュー!」など、エージェントには具体的な要望を伝えておくことがポイントです。

シンガポールのコンドミニアム選びでおすすめのエリア

生活面においてはとても便利なシンガポール。地下鉄やバスなどの公共機関も充実しており、タクシーも日本より安いので気軽に利用する事が出来ます。

どの地域でもスーパーや屋台、クリニック等があるので、基本的にはどのエリアを選んでも、生活面では問題ありません。ただし、多民族・多文化のシンガポールでは、エリアによってガラリと雰囲気が異なるので注意が必要です。

リバーバレー(River valley)

日本人が最も多く住んでいると言っても過言ではないリバーバレー地区。

その人気の理由は都心部オーチャードのすぐ傍でありながら、都会の喧騒を離れ、川沿いの落ち着いた雰囲気を感じられる土地柄ではないでしょうか。

また、日本人ご用達のリャンコート(ショッピングセンター)があるので、日系食材の買い出しにも大変便利です。外国人居住者が多く、数多くのコンドミニアムが立ち並んでおりお洒落なレストランやバーも多くあります。

ハーバーフロント(Harbor front)

シンガポールの南に位置するハーバーフロント地区には、海沿いに大型のコンドミニアムが並んでいます。

オフィス街であるラッフルズプレイスやタンジョンパガーに近いので通勤にとても便利です。

またハーバーフロント駅前には大型ショッピングモールのVivoCityがあり、生活に必要な物は全て揃っています。こちらも日本人に人気が高いエリアです。

セントーサ(Sentosa)

ユニバーサルスタジオやカジノで有名な観光地、セントーサ島にはセントーサコーヴ(Sentosa Cove)と呼ばれる、多くの富裕層が暮らすエリアがあります。

思わずため息が出てしまうような大豪邸が立ち並ぶ、世界の富裕層が集まるエリアですがコンドミニアム物件もいくつかあります。

他のエリアとは全く異なるザ・リゾートが満喫できる高級コンドミニアムはシービュー、ヨットハーバービュー、グリーンビューが楽しめます。海を眺めながらゆったりと過ごしたい、そんな方にはおすすめです。

パシリス(Pasir Ris)

都心部を中心に紹介してきましたが、最近では郊外の物件も外国人に人気が出てきており、そこで見逃せないのがパシリス地区です。場所はシンガポールの東部「チャンギ国際空港」の近くに位置します。

周辺に日本人小学校やインターナショナルスクールがある為、日本人や外国人も多く住んでいます。パシリスビーチに近い物件だと海が見えたり、ビーチまで徒歩圏の物件も多数あります。

都心部に比べると、リゾートのようなコンドミニアムが比較的安く購入できるのが魅力の1つです。

シンガポールのコンドミニアムを購入する際の注意点

近年、シンガポールはどんどん新しい建物が建設され、新しいコンドミニアムもますます増えています。物件数が多い分選択肢も増えると思いますが、コンドミニアムを購入する際の注意点をいくつかあげたいと思います。

購入後数年で景観が変わる場合がある

見晴らしの良い部屋を購入したのにわずか3年で隣に別のコンドミニアムが建ってしまい眺望が変わってしまったということは、シンガポールではよくあります。

購入前には必ず物件近辺の情報収集をしましょう。特に近くに大きな空き地がある場合、今後何か建設予定があるのか確認することを強くおすすめします。

コンドミニアムまでの移動

シンガポールは一方通行の道路が多い為、車やタクシーで移動をすると、目的地は目と鼻の先なのにグルっと大きく回らないと到着できない、とう事が多々あります。意外と住んでみないと気付かない点ですが、歩いて行った方が早かったという事もよくあります。

オフィスや学校の近くの物件を選ぶ際には、そういった事も確認することをおすすめします。また、シンガポールを横断・縦断するように、都心と郊外を結ぶ高速道路が走っています。

郊外の物件を選ぶ際は、高速の入口まで比較的近い物件の方が通勤通学に便利です。

コンドミニアムに住んでいる人の国籍

日系スーパーをはじめ、様々な日系企業の進出により書籍から日用品まで、日本のものが非常に手に入りやすいシンガポール。

英語に自信が無くても生活出来てしまいますが、折角シンガポールに住むなら、海外生活らしさを満喫したいという方もいらっしゃると思います。

エリアによっては日本人が多数を占め、ご近所さんもみんな日本人、コンドミニアムの外からも日本語が聞こえてくるといった物件もあります。

そのため、「日本人が多い方が安心」もしくは「日本人が少ない物件が良い」など、希望があれば住んでいる人の割合を聞いてみることが大切です。

シンガポールでコンドミニアムを借りるには?

シンガポールで賃貸契約を結ぶ場合、日本の賃貸契約とは異なる点があるため注意が必要です。シンガポールの家賃相場と、賃貸契約を結ぶまでの流れをご紹介します。

コンドミニアムの家賃相場は?

シンガポールのコンドミニアムの家賃相場は、1ベッドルームのお部屋で30万〜40万円前後、2ベッドルームのお部屋で50万〜70万円程度が相場となっています。東南アジア諸国の中では非常に高い家賃相場ですが、郊外のエリアであればもう少し価格を抑えることも可能です。

コンドミニアムを借りる手順

1. 必要条件の確認

シンガポールで賃貸契約をするには、永住権、労働許可証、長期滞在ビザなどが必須です。注意点としては、観光ビザでは賃貸契約が出来ない点と、また上記有効ビザ保持者でも契約時に最低6カ月の有効残存期間が必要とされています。

不安な方はエージェントに相談することをおすすめします。自分で調べても知り得ないエリアの情報を持っており、日頃から現地人と接しているので物件探しがスムーズに行えます。

2. 物件の内覧

次に、エージェントから提示された物件の中に興味のあるものを内覧しに行きます。雨漏れの心配がないのか、壁が薄くないかなど、細かいチェックを心掛けましょう。

3.物件の申し込み

内覧した物件に満足した場合、仮契約書を作成します。入居にあたっての基本条項の確認や、手付金と保証金の支払い(手付金は家賃1か月分で仮契約書サイン時に、保証金は賃貸契約書サイン時に支払います。)

申込金の内訳

  • 初月の家賃
  • 保証金(通常家賃2ヶ月分)
  • 印紙税(月間賃料 x 契約期間(月)x 0.4% = 印紙税)
  • 登録手数料
  • 仲介手数料

4.物件の引き渡し

申し込み後、「クリーニング」と呼ばれるオーナーによる物件や設備の修理と補充を行う期間があり、その後、引き渡し日に移ります。売買契約書にサインをし、未払いの諸費用を支払い終えたら、鍵が渡され、取引は完了します。

シンガポールでは、契約開始日から1か月は家主の保証期間というのが一般的です。つまり、その1か月間に出て来た不具合等については家主の費用負担にて修理するということです。

シンガポールのコンドミニアムのよくある質問と回答

Q. シンガポールにファミリー向けのコンドミニアムはある?

部屋の間取りに関しては日本と同じように、3LDKや4LDKの部屋も数多くあります。また、コンドミニアム内にキッズルームなどの施設が設置されているコンドミニアムもあります。

Q. シンガポールのコンドミニアムには家具は付いている?

家具付きのコンドミニアムとそうでないコンドミニアムがあります。そのためコンドミニアムを探す際はエージェントに確認するか、内覧をすることをおすすめします。

Q. シンガポールのコンドミニアムの間取りは?

シンガポールのコンドミニアムの間取りは日本と同じく幅広いタイプがあります。一人暮らし用の部屋から2LDK、3LDKなど、多くの選択肢があるため、ご希望の間取りがございましたらエージェントに伝えることをおすすめします。

まとめ

シンガポールは東南アジアの他の国と比較をすると物件の値段は割高なため購入を決断する前に賃貸で借りてみても良いかもしれません。

多民族国家であり、アジア経済の中心地であるシンガポールに魅力を感じる方は、ぜひ一度シンガポールコンドミニアムに住んでみてはいかがでしょうか。

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