ペナンはマレーシアの中でも随一の観光地です。そんなペナンが、観光旅行先としてだけではなく、不動産所有地としても人気な理由を探っていきます。
1 マレーシアのペナンってどんなところ?
ペナンは、面積自体は小さいですが、観光業、工業が盛んな地域であり、その規模は、マレーシア首都のクアラルンプールや、シンガポールに隣接するジョホール・バルに次いで、マレーシア国内3番目となります。
1-1 マレーシアのペナンの位置
シンガポールとタイに挟まれたマレーシア。そんなマレーシアの中でも、比較的北部に「ペナン」はあります。マレーシアの首都のクアラルンプールからは、飛行機で約1時間、電車で約7時間の距離に位置しています。
ペナンは、島と大陸部分の土地を合わせた一つの州となっています。ペナン島とマレー半島は、ペナン橋によって繋がれています。車で片道約20分で移動することができます。ペナン州は、マレーシアの13の州の中でも2番目に小さな州であり、マレーシアの国土面積が330,803km²に対して、ペナン州の面積はその約0.3%程度の1,048km²です。
産業が盛んなのにも関わらず土地が限られているため、ペナンの土地は希少価値が高いです。
1-2 マレーシア随一の観光地、ペナンの魅力
ペナンには、観光地としての魅力が詰まっています。ペナンは昨年度には観光客数が年約105万人を超えるような人気の観光地です。ちなみに、ペナンの人口数は約70万人でとなっています。
雨が少ない12月から2月にかけてがベストシーズンと言われ、観光客が集まりやすい時期となります。
ペナンビーチ
ペナンといえば、なんといってもその美しいビーチが有名です。
多文化が集うジョージタウン
多文化が集まるペナンのジョージタウンは、街全体が世界遺産として登録され、中華系の寺院である「霊廟クーコンシー」をはじめとして、インド系のイスラム教徒によって建てられた「カピタン・クリン・モスク」といった様々な文化が色濃く表現された建築物が並んでいます。
1-3 日本企業も進出!工業も盛んなペナン
観光業だけではなく、ペナンは工業も盛んな地域です。ペナン州の中には、約70の日系工場があり、在留邦人の数は約3500人にのぼります。「Prai 工業団地」や「Bayan Lepas 工業団地」といった工場地域があり、そこには日系の工場が多く進出しています。
ペナンで生産された製品は、マレーシアの電化製品の輸出額の4分の1に匹敵する約25%にのぼり、マレーシアの経済を支える大きな柱の一つとなっています。
2 ペナンで人気の賃貸不動産
2-1 ペナンの賃貸コンドミニアム
ペナンには海を見下ろすことができるコンドミニアムから、ショッピングモールに併設されたものまで、多くの賃貸コンドミニアムが並んでいます。リタイア後の移住者や、現地在住者、駐在者の方々が賃貸でペナンに暮らしています。
コンドミニアムには、電化製品を含め家具が完備されている物件が多く、家具を搬入することなく、すぐに住み始めることができるのは、賃貸コンドミニアムに移住する際の大きな魅力となります。
2-2 ペナンの不動産賃貸価格
ペナンの賃貸コンドミニアムの価格は、特に立地が大きく影響します。3LDKで海から少し離れた立地の部屋なら6万円代で借りられますし、、同じ3LDKでも海を見下ろせてショッピングモールにほど近い立地の部屋は20万円にもなる物件もあります。
3 知っておきたい3つのペナンの不動産規制
観光や工業が盛んで、賃貸コンドミニアムの需要が見込まれるペナンは、不動産投資先として十分に魅力ある都市と言えるでしょう。そこでペナンの不動産を投資用や居住用として購入する際に注意するべき点をまとめてみました。
ペナンの不動産を購入する際に気を付けておきたい規制として、3つのルールが挙げられます。
3-1 外国人が購入できるのは300万リンギット以上の物件のみ
マレーシア全土において、外国人が購入できる物件価格の最低額は原則100万リンギットです。しかし、ペナン島に限っては、その最低額はなんと300万リンギットとなります。
ただし、MM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)と呼ばれるマレーシアの長期滞在ビザを所持している場合は、ペナン島内の物件でも、50万リンギット以上であれば購入することができます。
【関連記事】:【2020年最新版】MM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)を徹底解説 /メリットや申請条件、費用を分かりやすく紹介
3-2 購入時の課税がある
外国人が不動産を購入する際は4%の税が課されます。しかし、オフィス用物件など、その物件がペナンの産業を活性化する場合は免税されます。
3-3 購入から3年以内に転売する場合は課税される
ペナンの物件は、契約締結日から3年以内に転売する場合は、2%の税が課されます。
4 ペナンの不動産をマレーシアの首都クアラルンプールと比較!
ペナンとクアラルンプールの不動産を比較するにあたって、まず最初に注目するべきことは、外国人が購入できる最低購入価格の違いです。
ペナンの不動産については、前述した通り、外国人が購入できるのは、ペナン島内の200万リンギット以上、島外の100万リンギット以上の物件です。一方で、クアラルンプールの不動産については、外国人が購入できる不動産の最低価格は、100万リンギットです。
また、不動産物件価格についても、ペナンとクアラルンプールの物件で違いがあります。例えば、ペナンにもクアラルンプールにもプロジェクトを持つ「『SP Setia」』というマレーシア大手デベロッパーの物件をそれぞれ比較すると、ペナンの物件の平均平米単価は、1平米当たり約4,500リンギット、クアラルンプールの平均平米単価は、その2倍にあたる1平米当たり約9,000リンギットです。
外国人が購入可能な物件の最低価格はペナンの方が高いですが、クアラルンプールの物件に比べて、ペナンの物件の方が格安であることがわかります。
4-1 ペナン不動産の不動産価格
例として、ペナン島の海辺でプール等の設備が揃った物件で1ベッドルームで52万リンギット(1,400万円)以上、観光地のジョージタウンにほど近く海辺でプールや展望台等の設備が揃った物件で5ベッドルームで約1000万リンギット(2億7,300万円)などがあります。
4-2 ペナンにおける不動産投資のリスク
ペナンは、ペナン島内の物件とマレー半島内の物件で、外国人の最低購入価格を含め、物件の相場が異なります。また、シービューの物件や観光地ジョージタウンへの距離、アクセス等により物件価格は異なります。
実際にご覧になってから、購入物件として適切か見極めることをおすすめします。
4-3 ペナンの不動産投資物件の例
トロピカーナ 218 マカリスター
販売価格:2350万円~
まとめ
今回はペナンの不動産について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ペナンは、マレーシアの中でも第三の経済規模を誇る州でありながら、州の面積は小さく、その希少性から賃貸需要が多いことが見込まれ、ペナンは不動産投資先として魅力的な地域の1つということができます。
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