2019.08.24
マレーシア・ジョホール州、データを駆使した街づくりへ
マレーシア半島最南端に位置するジョホール州では、新しい街づくりが盛んに行われている。2006年にはジョホール州を大開発するプロジェクト「イスカンダル計画」が始まり、住宅、産業、農業など様々な分野での開発が進められている。マレーシア政府は、データを活用した新しい街づくりを目指しており、住宅需要や水質保障、公共交通網の構築などでのデータ活用を見込んでいるという。不動産部門においては、「イスカンダル・マレーシア・都市観測所(IMUO)」が、東南アジアのオンライン不動産ポータル事業を展開する「iProperty」と提携し、求められている住宅タイプやコスト、ロケー...
2019.08.15
復活のカギは中国人バイヤー、シンガポールの高級住宅市場
シンガポールでは、外国人の不動産購入に特別な条件を課し、自国民の不動産購入を優先させるスタンスを取っている。印紙税の税率もかなり高額に設定されているが、シンガポールの高級住宅市場における外国人バイヤーの活動がここへきて再び活発化しているという。特に目立っているのが中国人バイヤーである。アメリカとの貿易摩擦の安全策として、高級住宅を購入する中国人も多く、また最近では香港の不安定な情勢も影響している部分があるという。中国人にとっては、シンガポール通貨の安定性が魅力的に映っているのである。シンガポールの住宅価格は、予想を超えるペースで上昇している。不動産販売の...
2019.08.14
中国、6月の住宅価格の伸びは鈍化、投資は活発化
不動産販売が2カ月連続で減少したこともあり、中国の6月の新築住宅価格の伸びは鈍化した。しかし新規建設や投資活動は積極的に行われており、景気の減速を緩和する結果となった。中国70か所の主要都市における平均住宅価格の伸び率は、6月に前月比+0.6%となり5月の+0.7%より若干の鈍化を見せたものの、50ヵ月連続の価格上昇を記録した。伸びの鈍化は、主に大都市の価格が影響したものと考えられる。北京、上海、広州、深圳における伸び率平均は、前月比+0.2%であった。その他の主要都市については前月比+0.8%と、5月とほぼ変わらない伸び率をキープしている。
2019.08.12
マレーシア政府、保留となっている鉄道建設プロジェクト再開に前向きな姿勢
マレーシアの「イスカンダル計画」の一環として、マレーシア・シンガポール両政府の共同開発としてスタートした高速輸送システム(RTS)。しかしマレーシア側の巨額政府債務等を理由に、その開発は延期となっていた。6月に行われた「Women in Rail Malaysia Conference」でマレーシアの運輸省長官は、「9月末までにRTS開発に関する良いニュースがお届けできると思う。」という旨の発言を行った。しかし詳細については、明らかになっていないという。マレーシア・シンガポール両政府は、当初40億リンギット(約1,050億円)と見積もられていた開発費を削...
2019.08.10
台湾の主要6都市における不動産取引、前月比マイナスに
台湾の6か所の主要都市における6月の住宅・商業不動産取引は、好調であった前月より10%下落したことがわかった。台湾は2020年の総統選に向けて、与党である民進党(Domestic Progressive Party)と最大野党である国民党(Kuomintang)両党による激しい選挙戦が繰り広げられており、バイヤーの多くはしばらく情勢を見守る態勢に入っているという。台北市、新北市、桃園市、台中市、台南市、高雄市の6つの都市における6月の不動産取引件数は、19,127件であり、前月比で13%下落しているが、前年比では2.0%アップしている。首都...
2019.08.08
マレーシア・ペナン島、「Rent-to-Own」方式で2,000件の住宅提供
マレーシアの賃貸住宅には、賃貸住宅に住み、気に入れば最終的に自己所有物件にできるという「Rent-to-Own」というスキームがある。ペナン州でも試験的にこのスキームを採用していたが、反応は上々だという。州政府は、さらに2,000件の「Rent-to-Own」スキームによる住宅提供を予定している。今回の措置で、融資を受けるのが難しい低所得者層の人々も住宅を所有することが可能となる。「Rent-to-Own」スキームで賃貸住宅を所有するためには、毎月100~150リンギット(約2,600~4,000円)を15~25年間支払う必要がある。今回追加で提供される...
2019.07.29
投資家が今注目すべきはプーケット・カマラビーチ
カマラビーチはプーケットの繁華街パトンビーチ北隣に位置し、砂浜や緑に囲まれた丘など静かな自然が広がるエリアである。最近はその美しい自然のみならず、不動産投資先としても注目を集めている。デベロッパーは、休暇用物件を求める外国人向けの高級物件を数多く建設しており、不動産代理店も、カマラビーチの物件のプロモーションを積極的に行っている。プーケットのパトン、スリン、バンタオといった有名なビーチは、数々のレストランやナイトライフが楽しめるとあり、世界中の観光客を魅了している。一方のカマラビーチは、壮大な自然と温暖な気候に恵まれ、退職後の居住地としてアジア圏内やヨー...
2019.07.20
開発ブームに沸くタイ-カンボジア国境沿いエリア
カンボジア・ポーサット州のタイ国境沿いの町で、新たな都市開発が行われている。中国人投資家らはこぞって投資を行っており、その額は100億バーツ(約350億円)に上るとも言われている。今回のプロジェクトは、タイーカンボジア間の輸出入や観光に大きな変化をもたらすと期待され、各方面からの注目を集めている。開発が行われているタマダ地区(Thmada)は、タイとカンボジア両政府が新しい国境検問所を設置したいと考えているタイ・ムアントラート郡に隣接する地域である。プロジェクト完了後には、新たに10,000件を超えるコンドミニアムユニットが誕生することになる。プロジェク...
2019.07.18
マーサー「世界生計費調査」、マニラが大幅にランクアップ
世界最大の組織・人事コンサルティング会社Mercerが行った「2019年世界生計費調査(2019 Cost of Living Survey)」によると、フィリピンの首都マニラは昨年より大幅にランクアップし、29位に浮上したという。(フィリピン全体としては109位)今回の調査では、住宅・交通費・食費・衣料・日用品・娯楽など、200以上の項目にかかる費用を210の都市で比較している。生活費と賃貸住宅の家賃については、3月に行った調査を元にまとめられている。生計費は、ビジネスの海外拠点を選ぶ際に非常に重要なポイントとるものであり、今回のような調査結果は、企業...
2019.07.10
高級コンドミニアム開発で変貌を遂げるバンコク・サトーン地区
かつては路面店や屋台が並ぶ商店街であったバンコクのサトーン地区だが、2009年頃から住宅開発が進み、現在では8,000戸を超える高級住宅が建ち並ぶブランドエリアへと変貌を遂げている。ライフスタイルやビジネスにも変化が現れ、地価も大幅に上昇した。市場の動向に順応する形で、サトーン地区ではコンドミニアム開発プロジェクトが次々と立ち上がっている。2018年中ごろから今年6月までの期間にリリースされたプロジェクトの総額は、310億バーツ(約1,085億円)に上る。価格については、最近リリースされた「Supalai Icon Sathorn」は、1㎡当たり17.5...
2019.07.09
低迷後、復活の兆しを見せるカンボジア建設部門
昨年は低迷していたカンボジアの建設部門だが、今年に入り勢いを取り戻してきている。今年に入ってからのカンボジアの建設部門への投資額は、昨年同期比+67.37%の27.42億ドル(約2,950億円)に上った。商業施設やシェアハウス等の共同宿泊施設や住宅などの貢献度が大きいと見られ、今年後半についてもさらなる成長が期待されるという。カンボジアは、外国人投資家に人気の投資先として最近頭角を現してきており、新しい商業施設やオフィス、住宅やホテルなどが次々と建てられている。高層ビルや高層マンションのプロジェクトがあらゆるところで進められ、カンボジアの景...
2019.07.08
都市開発の新条例で生まれ変わるプーケット
アジアのビーチリゾートとして世界中から観光客が集まるタイ・プーケットで、都市開発における新たな条例が検討されている。これにより、今後のプーケットのMICE産業の成長が期待される。※MICE産業:Meeting(企業ミーティング)、Incentive Travel(企業の研修旅行等)、Convention(国際会議等)、Exhibition/Event(エキシビション)の頭文字で、各国政府が注目、推奨しているインバウンド政策の一つ今年4月には開発条例のドラフトが発表され、今後1年で順次施行されていく予定となっている。大きな変更点としては、土地面積に...