「ミレニアル世代」と呼ばれる若い人々の間で、コリビング(Co-living)がトレンドになっている。コリビングとは、様々な職に就く人々が一緒に仕事をしながら共同生活を送ることができる住職一体型施設で、日本でも徐々に浸透しつつある。

先週、東南アジア最大規模のコリビング・スペースがシンガポールにオープンした。 Ascottが立ち上げたコリビング・スペース「lyf Funan Singapore」は、敷地面積12万平方フィート/9階建て物件で、ユニット数は412戸用意されている。

MRTのシティホール駅やシンガポールの金融中心街であるラッフルズ・プレイスなどからも近く、「ミレニアル世代によるミレニアル世代のための居住空間」として主に若者層をターゲットとしているという。

コリビングは、地域社会とのつながりを求める若者層に人気が高い。面倒な家事や雑用などは有料で依頼でき、また共有キッチンで一緒に食事の支度をするといったイベントも多く開催され、入居者同士の交流を深めることも可能だ。また短期間の滞在場所を求める旅行者やビジネスマンも、コリビング・スペースを利用することがあるという。

Ascottのコリビング・ブランド「lyf」の第1号としてオープンした「lyf Funan Singapore」であるが、2022年までに、バンコク、福岡、クアラルンプール、シンガポール、セブ島、上海でのオープンが予定されている。さらにオランダ、イギリス、オーストラリア、韓国への進出も考えているという。

デジタルネイティブとも呼ばれるミレニアル世代をターゲットとしていることもあり、支払や予約などに便利なアプリケーションも用意されている。またカードキーの代わりに、スマートフォンで開錠することも可能だ。

料金は部屋のタイプごとに異なるが、18㎡2名用の部屋の場合、1泊150シンガポールドル(約12,000円)、または3,060シンガポールドル(約24万円)/月で利用可能である。

シンガポールではコリビングというスタイルがすでに広まっており、Ascottの他にもHmletなどがジョー・チャット地区やシェントン・ウェイなどで事業を展開している。

【参照】SE Asia's largest 'co-living' space opens in Singapore

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セカイプロパティ編集部
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