日本人観光客の中でも特に海外旅行先として人気なハワイ。温暖な過ごしやすい気候と美しい海が魅力的なハワイにいつか移住したいという憧れを持つ方も多くいます。
ハワイに移住を検討する際、こんなことを疑問に思うかもしれません。
- ハワイに移住するメリットは?
- ハワイでは生活費はいくらくらいかかるの?
- 外国人がビザを取得するのは簡単なの?
そんな疑問に答えるため、今回はハワイに移住するメリットや生活費、ビザやおすすめエリアまで解説します。
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ハワイに移住する3つのメリット
メリット①:災害が少なく、気候が温暖
ハワイは、大きな災害が少なく、気候も温暖のため、過ごしやすいと言われていますが、世界でも有数の活火山が多くあり、火山活動による地震が発生することもあります。
例えば、2018年5月4日には、ハワイ島にあるキラウェア火山が噴火したことにより、火山活動が活発になり、マグニチュード6.9の比較的大きな地震が発生しました。この地震を受けて、1万4,000世帯以上が停電し、周辺住民約1,700人にも避難命令が出ました。
しかし、この時もオアフ島には影響はなく、普段はハワイ島自体も人が体感できないほどの小規模な地震しか起こっていません。
2018年5月に発生した地震の前となると、2006年にまで遡ります。また、最大の地震としては、1975年のマグニチュード7.2の地震があり、地震大国の日本と比較すると、地震は小規模で少ないということができます。
台風が接近することも滅多にありません。ハワイは自然災害が比較的少ない島と言えます。
また、ハワイの気温は、1年を通して22~26度で推移し、雨も少ないため、暖かく過ごしやすい気候です。最も気温が上がる8月でも、30度を超えることはなく、日本のように蒸し暑くうだるような暑さに悩まされることはなさそうです。
ただし、体感温度に対して、日差しが比較的強いため、紫外線対策として日焼け止めの使用やサングラスの着用をおすすめします。
メリット②:美しいハワイの景色を毎日楽しめる
ハワイと言えば、その周りを取り囲む美しい海と、ビーチが有名です。言わずと知れたワイキキビーチや、ダイヤモンドヘッドの頂上から眺めるワイキキ全体を見下ろす景色は絶景です。
ハワイはその美しい景色やビーチで、多くの人を魅了しています。ハワイは年間で毎年1,000万人近くの観光客を集める大観光地であり、ハワイの人口(約140万人)と比較すると、その7倍以上もの観光客がハワイを訪れていることになります。
メリット③:アクティビティを楽しめる環境
ハワイでは、その豊かな自然を堪能することで、様々なアクティビティを楽しむことができます。
ハワイを見下ろす、ダイヤモンド・ヘッド登山
標高232メートルのダイヤモンドヘッドを登ることができます。頂上までの道のりは約1.3キロ、片道約40分程です。頂上まで登ると、その下にはハワイの美しい景色が広がっています。
ビーチリゾート、ハワイのマリンスポーツ
ハワイでは、その美しい海を堪能できる、マリンスポーツが盛んです。例えば、サーフィンやダイビング、シュノーケリング、カヤックなどがあります。また、スポーツ以外にも、野生のイルカと一緒に泳ぐドルフィンツアーといったアクティビティも多数楽しむことができます。
ゴルフ
ハワイには、オアフ島だけでも40以上のゴルフ場があり、ゴルフ好きの方にはたまらない、ゴルフを楽しめる環境が充実しています。料金は、コースによって異なりますが、10,000~25,000円で楽しむことができます。
メリット④:日本人や日系人も多く日本語や片言の英語でも生活できる
ハワイには、日本人を含め多くの日系人がいます。アジア人は人口全体の40%以上を占め、中でも最も多いのが日本人で、人口全体の17%以上を占めます。
これは、日本国籍を持っている人の数であり、米国に帰化した日系人を含めると、その数はさらに多くなります。観光客としても、ハワイは年間約150万人もの日本人が訪れます。
そんな日系人が多いハワイは、日本語が通じるエリアが多く存在します。レストランやショップ、一部の病院などでは、日本語で対応してもらえる場合があります。
全ての場所で日本語が使えるわけではありませんが、ある程度日本語が通じると、日本人にとっては安心材料となります。
また、外国人も多くいることから、英語も片言でもだいたい通じます。しかし、移住にあたっては、少しずつでも英語を勉強してからハワイに渡った方が便利だと思います。
ハワイに移住する3つ注意点
①低い教育水準
ハワイの公立校の教育レベルはアメリカの中では低いと言われています。ハワイでは、日本と違い、6歳から18歳までの12年間が義務教育期間となります。私立の学校に入れば高い教育を受けることができますが、公立校と比べ授業料が高くなってしまいます。公立校は授業料が無料です。
②高い医療費
日本では医療保険制度があるため、医療費の7割は国のお金で賄われますが、ハワイにはそのような制度が無いため結果的に日本に比べ、医療費が高くなります。例えば、ハワイでは救急車を呼ぶのに7〜8万円を出さなければなりません。日本では、救急車を呼ぶだけでは費用の請求はありません。救急車の中で治療を受けた場合には13,000円を請求されます。
③現地のマナーやルールへの適応
ハワイには日本に無いマナーがありますので、ハワイに移住する際には少し違和感を覚えることがありるかもしれません。例えば、ハワイでは洗濯物は外で干してはいけません。理由はハワイの美しい自然景観を壊さないためです。そのため、部屋干しが基本となるので、部屋干しの匂いが気になる方にとってはハワイ移住を考える方にとっては乗り越えなければいけない壁かもしれません。
他にも以下のような日本には無いハワイのマナーがあります。
・子供に家の留守番を任せてはいけない。
・娘は父親と一緒にお風呂に入ってはいけない。
・外で飲酒すると罪に問われる。
これがハワイの現実!ハワイに移住すると生活の費用はいくらかかる?
ハワイに移住するとどのくらい生活費がかかるでしょうか?以下に、ハワイで生活する際の生活費をまとめてみました。
この表は1人暮らしの場合の生活費で、家族構成によって変わってきます。
項目 | 費用 |
---|---|
住居費 | (賃貸) ・ワイキキ周辺スタディオタイプ:12万円~ ・ワイキキ以外スタディオタイプ:7万円~ ※水道光熱費込みの場合が多いです。 |
食費 | 自炊:500円~/回 外食:2,000~3,000円/回 |
通信費 | 20,000円/月 ※インターネット代+携帯電話2台分 |
洗濯費用 | 4,000円/月 ※集合住宅が多いハワイでは、騒音を防ぐため洗濯機が無い部屋も多いです。 |
交通費 | バスでの移動が主流です。 ・2.5ドル/回(定期) ・1か月当たり:6,000円/大人、3,000円/子供 ・1年当たり:6,600円/大人、3,300円/子供 |
保険料 | 20,000円/月 |
その他 | 50,000円/月 ※趣味や交際費等 |
合計 | 約300,000円/月 |
ここに税金もかかってきます。アメリカの税金制度は、州によって異なります。ハワイは、約4.166%の州税がかかります。
ただし、オアフ島のみは約4.712%の州税となります。また、アメリカならではの慣習として、チップがあります。チップは、だいたいの相場として約15%です。場合によってはチップ代は前後することがあります。
観光地ということもあり、ハワイの物価は比較的高いと言えます。日本で生活するよりも、生活費が約1.5倍近くになると考えておくとちょうど良いかもしれません。
ハワイ現地の人もハワイの物価高には苦しんでいるところがあり、昼間は銀行で働き、夜はレストランの店員というようなWワークをしていることが当たり前になってきているようです。
せっかくハワイに移住するのだからゆったりと暮らしたいと考えるなら、ある程度の貯蓄を持っておくか、コンドミニアムの家賃収入というような不労所得を確保しておく方がいいでしょう。
移住計画の第一歩、ハワイへ移住するのに必要なビザは?
ハワイでロングステイもしくは移住するために必要なビザとして、全部で3種類あります。滞在期間や移住目的により、適切なビザが異なる場合があるため、注意が必要です。
ビザ①:最も一般的なビザ、グリーンカード
グリーンカードとは、ハワイを含むアメリカでの居住及び労働が永久に可能になる移民就労ビザと言われているものです。ビザの一種のため、グリーンカードを取得することでアメリカ国籍になるというわけでも、日本国籍を放棄するわけでもありません。
ビザが発行される条件は以下4つの内のいずれかを満たしていることです。
- アメリカ国籍やアメリカ永住権の家族であること
- アメリカで雇用されていること
- アメリカで法人設立していること
- 移民多様化ビザ・プログラム(DVプログラム)による抽選で当選していること
最も早く取得できるのは、配偶者がアメリカ国籍またはアメリカの永住権取得者の場合です。
また、DVプログラムは、Diversity Immigrant Visa Programの略で、アメリカ移民の出身国の偏りを懸念して、その偏りを是正することを目的として設けられたものです。
日本は、DVプログラムの対象国であり、毎年多数の日本人が、このプログラムを通してグリーンカード取得をしています。
グリーンカードは、アメリカ国内に居住することを前提として発行されるため、1年間に1度もアメリカに入国した記録が無い場合は、グリーンカードが取り消されることもあります。
ビザ②:ハワイで仕事をするなら、就労ビザ(H-1Bビザ)
ハワイで就職するために取得するビザとして、最も一般的なビザがH-1Bビザです。取得にあたって特に規定が無いため、新卒者でも取得することが可能です。しかし、申請が複雑であり、かつ、発給数に上限があるため、近年は審査が厳しくなっていると言われています。
その他のビザとしては、インターンシップに適した交流訪問者(J-1)ビザや、学生(F-1)ビザに付随している実務トレーニング制度のOPT(Optional Practical Training)、駐在員や企業内管理職転勤者に発給されるLビザ、貿易駐在員(E-1)ビザなどがあります。
就労ビザの発給方法として、1年間インターンシップに参加したり、学生ビザの延長でOPT制度を利用して就業した後、企業に正社員登用され、企業からビザを発給してもらう人も少なくありません。
ビザ③:ハワイでビジネスをするなら、投資家ビザ(E-2ビザ)
ハワイで起業をしたり、投資したりすることで取得することができるビザがE-2ビザです。投資家とその家族に発給され、配偶者は許可を得てハワイで就業することができます。
しかし、ビザ発給にあたり、ハワイ法人への投資の金額や売上高、従業員雇用数など、様々な指標が総合的に判断されるため、取得のハードルが高いビザと言われています。
ハワイに移住するのにおすすめのエリア
ハワイ随一の観光地、ワイキキ
ハワイの最大の観光地、ワイキキ。多くの観光客を魅了する美しい海を毎日楽しめることができることが大きな魅力の1つです。
また、ワイキキには、観光客が多いことから、日本語が通じるお店も多く、バスが普及しているため交通の便が良いことで観光客だけではなく、居住者にとっても、便利なエリアになっています。近年は高級高層コンドミニアムの建設も進み、日本人移住者からの人気も集めています。
しかし、観光客が多いことから、東京ほどではありませんが喧噪が気になることもあるかもしれません。また、物価が観光客向けに割高に設定されている場合があります。
ワイキキに近い、アラモアナ
ワイキキのすぐ西に位置しているアラモアナと呼ばれる地域も、人気のエリアの1つです。観光地ワイキキまで徒歩圏内である他、アラモアナ内にも、大型ショッピングセンターがあり、買い物に便利な地域です。
海沿いに立ち並ぶコンドミニアムからは、ハワイの海を眺めることができます。また、内陸ほど、家賃は比較的安い傾向があります。
ハワイ大学があり教育にも適している、マノア
ワイキキやアラモアナよりも内陸部に位置するのが、マノアという地域です。ハワイ大学をはじめとして公立の教育機関のレベルが高く、治安も良いことから、教育をするのに適した地域です。
内陸部に位置するマノアは、緑に囲まれたのどかな住宅街が広がっていて、ワイキキやアラモアナに近く、学校や病院等も揃っているため、生活するのに便利な地域と言えます。
まとめ
今回はハワイへの移住について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
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