東南アジア最後の成長フロンティアなどとも称されるラオス人民共和国(以下ラオス)は、2015年のASEAN経済貿易自由化により、物流拠点としての発展が期待されています。

海外企業からの注目も高く企業の進出も著しいラオスでは、2017年より外国人でもコンドミニアムが購入できるようになり、首都ビエンチャンでは、外国人居住用の高級コンドミニアムの建設が進められています。

これから注目の投資先として投資家からの期待も高い、ラオスのコンドミニアム投資について詳しく解説します。

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ラオスのコンドミニアムを購入するメリット

2017年より外国人でも購入が可能となったラオスのコンドミニアムについて、購入することのメリットを調べてみました。

外国企業の進出が著しい

ラオスは、中国、ミャンマー、ベトナム、カンボジア、タイと接する地の利の良さや労働力の安さなどから、アジア諸外国からも製造業進出の余地がある国と考えられています。

また、大型ダムを使った水力発電によりアジア諸国に安定的に電力を供給しているなど、地下資源も豊富。このような点からも、海外企業からの注目が高まっている国なのです。

さらに、2015年のASEAN経済貿易自由化によって、今後物流の拠点としての発展も期待されている国なので、外国企業の進出が著しく、今後もますます増えていくことが予想されていますが、現在、外国企業の駐在員が居住するためのコンドミニアムの供給は追いついておらず、需要がかなり高まっているため、売買・賃貸ともに注目の投資物件といえそうです。

新しい投資先でありダブルゲインが期待できる


前述した通り、海外企業からの注目度も高く、海外企業の進出も増えているラオスですが、外国人がコンドミニアムを購入できるようになったのは2017年になってからのこと。初めて外国人居住用の高級コンドミニアムの販売が開始されたのも同じく2017年からと、ごく最近のことなのです。

現在も、首都ビエンチャンなどで外国人居住用の高級コンドミニアムが次々と建設されているので、今が不動産投資参入のチャンスともいわれています。

外国人が居住するための賃貸の供給は需要に追い付いていない状況なので、このタイミングで首都の一等地にコンドミニアムなどを所有できれば、今後数年、賃料は高止まりすると予想されています。

また、不動産価格上昇率も高いので、ダブルゲインが実現できるともいわれています。

不動産価格が上昇傾向にある

特に首都ビエンチャンでは経済発展が著しく、一等地では中国やシンガポールなどの資金が入ったホテルや商業施設の建設が進んでいます。

また、中国~ラオス~タイ~シンガポールまで伸びる高速鉄道計画の一部も2021年には開通が予定されていることからも、今後ますます発展する地域として、すでに中国やベトナム、シンガポールなどの投資家からも注目されています。

彼らは不動産投資にもすでに参入していることなどからも、物件の価格が今後数年は上昇傾向にあると予想されています。

需要に供給が追い付いていないため、ここ数年間で、高級コンドミニアムが続々建設されることも予想されていますが、今この段階で都心の一等地に優良物件を持っておけば、今後の賃貸や売買の競争にも負けないというメリットも考えられます。

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ラオスのコンドミニアムを購入するデメリット


首都ビエンチャンではコンドミニアムの建設ラッシュが起こりつつありますが、法制度などはまだ不十分なのも事実。不安材料も頭に入れて、投資を検討することをおすすめします。

経済発展にはまだ時間がかかる

2013年あたりから注目度が高まり、首都ビエンチャンでは経済発展が著しい現状もありますが、国全体が発展するにはもう少し時間がかかるというのが現実。長い目で投資を考えられる余裕と体力が必要となります。

カントリーリスクがある

ラオスは経済的にも中国やベトナムからの影響がかなり大きいため、これらの国の政治の動向に左右されやすい傾向があります。現在の上昇傾向が安定的に続いていくという保証はないので、アジア諸国の動向も見守っていく必要があります。

現地人の購買力が低い

首都ビエンチャンでもコンドミニアムの建設が進む一等地を除いてはまだまだインフラの整備がされていない地域があるなど、開発は途上。

一部の富裕層を覗いてはほとんどが貧困層なので、国内で不動産バブルが来るのはまだ先といえそうです。そのため、不動産の売買や賃貸取引の相手は、ほとんどの場合でラオス人以外の外国人となります。

ラオスのコンドミニアムを選ぶのにおすすめのエリア


現在コンドミニアムが建設されているのは、首都ビエンチャンがほとんど。今後は経済特区への外国企業の進出が進めば、こちらの地域も注目されることが予想されています。これら2つの地域について調べてみました。

ビエンチャン

ラオスの首都であり、外国人向けのコンドミニアムが初めて建設された場所でもあるのがビエンチャン。現在も、中心部の一等地ではコンドミニアムが続々建設予定で、外国人投資家や海外企業の駐在員などもこの地域の物件を探しているため、最も注目すべきエリアといえます。

経済特区

ラオスには経済特区が10カ所ほどあり、今後の発展が予想されています。新たなコンドミニアムの建設や不動産価格の上昇も期待されるので、動向をチェックしておきたい地域です。

ラオスのコンドミニアムを購入する際の注意点


ラオスでは不動産売買に関する法律がまだ未整備な部分があります。また、日系の大手不動産会社も現在は進出していないため、現地の情報に詳しいプロを選定できるかどうかが大きな課題となりそうです。

コンドミニアム法が存在しない

ラオスにはコンドミニアム法がまだない状態なので、コンドミニアムを購入する時はコンドミニアムの使用権を持つということになります。

建物所有権や登記に関する法令が未整備


ラオスでは土地の売買や所有はできません。また、建物所有や陶器に関する法令も未整備となっているため、コンドミニアムの購入には、現地の事情に詳しいプロの協力を仰ぐ必要があります。

主要な日系不動産企業の進出がない

現在までに、ラオス国内に日系の大手不動産の進出は確認されていません。そのため、契約時には現地の不動産会社などを探す必要があります。

まとめ


今後の不動産投資先としてまだまだ伸びしろのありそうなラオスは、投資家にとっても魅力的な場所だといえそうですが、法整備が不十分などまだまだこれからの部分が多々あるのも現状です。現地の情報や動向に目をむけつつも、参入時期を見誤らないということもカギとなりそうです。

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ライター&エディター:稲嶺恭子
大阪府出身。大手出版社勤務を経て2002年シンガポールに渡り、国立シンガポール大学に留学。現地では情報誌編集ライター業にも従事。帰国後は沖縄に移住。現在は主にアジアと沖縄をテーマに編集&ライティング業務を行なっている。シンガポールでコンドミニアム暮らしにハマり、アジアのコンドミニアム見学が大好き。