フィンランドと聞くと、オーロラ、サンタクロース、ムーミンとメルヘンな言葉がたくさん浮かびますが、フィンランドという国は不動産投資としてどうなのでしょうか?

今回は、

  • フィンランドは外国人でも不動産が買える?
  • 税金はどのくらい?
  • おすすめのエリアは?

という疑問に答えるために、フィンランド不動産について解説していきます。

フィンランドの概要


フィンランド共和国、通称フィンランドは19の県からなる北欧の国です。国土は日本の1.5倍くらいですが、人口は約550万人、比較的人口密度は低いです。

公用語はフィンランド語ですが、フンランドの人は4~5か国語は話せて当たり前と言うほど多言語を話せる人が多く、英語はどこでも普通に使うことができます。

また、「ゆりかごから墓場まで」という言葉で有名な北欧の例にもれず高福祉国家で、教育費は世界一といわれる高水準な教育が大学まで無料、社会福祉が充実しており、税金が高いところと冬場の寒さを除けば「安心・安全・清潔」な住みやすい国です。

フィンランドの不動産市場の動向は?


グラフはヘルシンキの新築の不動産価格は2010年までリーマンショックの影響もあまり受けず順調に価格の上昇を見せ、「バブルの兆候か」とまで言われていたのですが、2011年後半からヨーロッパの債務危機の影響を受け価格が下落しました。しかし2014年後半から回復の兆しを見せ始め、現在も回復傾向にあります。

図:新築の住宅価格指数の変動

出典:Global Property Guide

これが、すべての住居、テラスハウスを含む1平米の価格の推移になると、軽い下降をすることはありますが、おおむね上昇傾向が2010年から続いています。

これはフィンランドでは元来、1軒屋志向が強かったものが、首都ヘルシンキにおいてはマンションなどの集合住宅の人気もでてきたものによるものだと考えられます。

図:すべての住居、テラスハウスを含む1平米の価格指数の推移


出典:Global Property Guide

フィンランドの不動産は日本人でも購入できる?


2000年にフィンランド政府はフィンランド非居住者の不動産の購入をオープンにしました。現在はフィンランドで外国人が不動産を購入するときの規制は特にありません。ただ、オーランド諸島については外国人には規制があり、許可が必要です。

フィンランドで不動産を購入するステップ


フィンランドで不動産を購入するには3つのステップがあります。

1.物件の内覧&契約申し込み

気に入った物件を見つけたら、その物件の不動産に関するすべての書類(権利書)などを見せてもらい、内容に納得ができれば仮契約をします。

2.公証人の証明


不動産の譲渡または移転は、買い手と売り手またはその代理人の身元を確認する公証人が証明します。

3.不動産の所有に関する申請

買い手が不動産の所有権を取得した場合、権利の合法的な確認を申請しなければなりません。 権利の請求は、購入の6か月以内に不動産が所在する司法区の地裁に提出されます。

これが認められれば、取引は正式に終了です。

フィンランドで不動産を売買時にかかるお金は以下の通りです。

  • 買い手:不動産移転税4% 登録料0.05%
  • *不動産価格に対して課税

  • 売り手:3~5%(さらに付加価値税24%)
  • *不動産売却益に対して課税

フィンランドで不動産を購入するのにおすすめのエリア

ヘルシンキ


フィンランドの首都ヘルシンキは人口約110万人、森と美しい海岸線の美しさは、ヨーロッパの中でも最もモダンな都市の1つと言われ、美しい石の教会や博物館、洗練されたガラス食器、北欧雑貨、小さい街中を走るかわいい路面電車など、日本人から見るとどこをとってもフォトジェニックな街並みです。

車の渋滞も特になく、平日などは首都にもかかわらず街を歩く人も少なく都会なのに喧騒がない、東京などと比べると静かで落ち着いてスタイリッシュな街という印象をうけます。

タンペレ


タンペレはピルカンマー県の県庁所在地で、ヘルシンキの北約160kmの距離にあり、北欧諸国の内陸部ではもっとも人口の多い町です。演劇やや音楽が盛んな文化都市として有名ですが、携帯電話で有名なノキアやIT産業、機械工業の街でもあります。ヘルシンキまでは列車やバスも多く出ていて日帰りもできます。

ロヴァニエミ


ラッピ県の県庁所在地ロヴァニエミには、ここからが北極という北極線(アーティクルライン)が通っている街です。世界中の子どもから愛されているサンタクロースは北極からこの街のサンタクロース村に出勤しているそうで、彼に会いたい人々が世界中からここにやって来ます。(サンタクロースは6ヶ国語でお出迎えしてくれ、なんとその中には日本語も入っています。)

そんなメルヘンの街ロヴァニエミですが、暖かい時期はトレッキングやフィッシング、紅葉の時期にはハイキング、冬になればスキーが楽しめるので、アウトドア派の人にも魅力的な場所です。

まとめ


今回はフィンランドの不動産事情について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

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