お隣の国・韓国は地理的に近く、文化的にも経済的にも日本と密接な関係があります。K-POPの熱狂的ファンだという日本人もいますし、韓国料理が好きだという人もたくさんいます。メイクやコスメ、ファッションなど韓国の流行は日本でも話題になりやすいですね。

そんな韓国へは旅行に行きやすいですが、思い切って移住したいという人もいるかもしれません。今回は、韓国移住のメリットや実際の生活費、ビザなど、移住を実現するためのガイドをします。

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韓国に移住する6つのメリット


韓国のことについてメディアでの情報も豊富なのでほとんどの日本人が何かしら知っているでしょう。また、韓国旅行をして実際の韓国を直接見たことのある人も少なくないでしょう。韓国に移住するメリットとは一体何なのかをここで分析してみます。

日本から近い→直行便で日本から約2時間

日本各地から直行便が就航しており、飛行機で約2時間あれば到着します。場所にもよりますが、日本国内を移動するよりも早い時間で韓国に行けます。

日本と気候が似ている

地理的に近いためか、食や文化も似ている所があるため日本人には受け入れやすいです。日本人が韓国料理を好きなように、韓国でも日本食レストランは人気です。四季があるなど、気候的も日本と同じで過ごしやすいです。韓国は全国的に日本の冬よりもかなり冬の冷え込みが厳しくなります。韓国の住宅にも寒さ対策はしてありますが、寒さが苦手な人の移住は覚悟していた方が良いかもしれません。

日本とは異なる家賃システム


韓国の家賃システムは日本の家賃システムとは大きく異なっています。まず、チョンセ(전세)とウォルセという二つの方法が主です。どちらも保証金を準備するのが前提になります。チョンセに関して、始めにまとまった金額の保証金(2ルームで約5,000万₩=約500万円)を準備して、大家に預けます。その保証金を大家が運用することによって利益を発生させます。そうすることで家賃の必要がなくなる上に、この保証金は部屋を出る時に全額返金してくれます。

次に、ウォルセ(月貰)についてです。ウォルセは始めにチョンセよりも少ない金額の保証金を用意し、その上で日本のように毎月決まった額の家賃を支払うシステムです。お金さえ用意できれば、外国人でも部屋を借りられます。ただ、今では資金を運用して利益を得にくくなっているため、チョンセ物件が少なくなり、ウォルセが主流になってきつつあります。

IT技術→キャッシュレス化が可能


IT技術の発展が目覚ましい韓国は、生活のあらゆる面で利便性が優れています。日本ではまだまだ現金主義ですが、韓国はデビットカードがかなり普及しており、支払いもカードで済ませることが多いです。送金もスマートフォンだけで完結することができます。

また、韓国では「ペダル」という配達文化がありますが、スマートフォンのアプリを使って注文が可能です。メニューも豊富ですし、食べたい物を食べたい時に自宅まで運んでもらえるので大変便利です。

日本語が通じやすい=言葉の壁が低い

外国といえば言葉の壁があると思われがちですが、韓国の場合は在韓日本人も多いことや訪韓する日本人も多いこともあってか日本語を喋れる人が多いです。大型商業施設や公共施設などでは日本語案内放送があったり、日本語表記もよく目にしたりします。日本人にとって言語的ストレスは少ない国だと言えます。

治安が良い

外国に行く時に気になる情報の一つに治安が挙げられます。交通マナーは良いとは言えませんが、韓国の治安は良い方です。反日国として日本で知られていますが、独立記念日など特定の日を除いては普段の生活において身に危険を感じるようなことはないので、日本と同じような感覚で生活できます。

韓国人向けに日本を売りにした商売をしやすい

もし韓国において何か商売をしたいと考えている人がいるならば、日本人や日本を売りにした商売がしやすいと言えます。韓国では日本ブームとも言える程、訪日旅行客も多いです。韓国内には日本食レストランもありますし、大変人気です。日本の飲食チェーン店もあります。韓国人が経営する日本食のお店よりも、日本食の本場である日本人経営の店の方が韓国の人も期待度が上がるようです。

韓国で実際に生活した際の生活費例をご紹介します


韓国は日本との共通点もいくらかはありますが、物価も異なれば、受け取る給料も異なります。よって、日本とはかかる生活費も異なります。ここでは、実際に韓国で生活した際の生活費例を挙げてみます。もちろん、地域や家庭によっても異なります。


項目金額
住居60万₩(2ルーム、ウォルセ、別途保証金500万の場合)
食費30万₩/1人
通信費10万₩(インターネット2万₩、携帯8万₩)
水道光熱費17万₩(電気3万₩、ガス7万₩、水道7万₩)
※水道代金は別に管理費として支払っている項目に含まれて引かれている。
交通費タクシー初乗り約3,000₩、4号線ヘヒョン1,350₩~
合計約117万₩(日本円にして約11.7万円)

(すべてKRW, 1₩=0.1円で換算(6/18時点) 6/18日基準)

韓国の地方都市の例です。例えば、静岡のような日本の中規模都市を想像すると良いでしょう。交通費に関しては、全般的に日本よりも韓国の方が安いです。自家用の自動車保有かどうかによっても変わってきます。韓国は物価が安いと言われていた時代もありましたが、今では日本と同じ水準と考えて問題はないでしょう。特に、ティッシュ類やコーヒーはとても高いです。比較しやすいスタバでいえば、韓国では5,000₩オーバーも普通です。

移住に必要なビザを解説!


近いとはいえ、韓国は外国です。渡韓する時にはパスポートも必要ですよね。旅行だったら、数日間なのでパスポートの他に必要な物は特にないですが、長期滞在となったら話は別です。ビザが必要になりますが、ここではビザの種類を紹介します。

ノービザ90日

まずビザの種類を紹介する前に、パスポートだけで韓国にどれだけ滞在できるかという疑問を持つ人もいるでしょう。いわゆるノービザですが、韓国はノービザで90日間まで滞在が可能です。約3ヶ月ですね。ノービザの状態で滞在90日を超えると不法滞在になるので注意が必要です。

リタイヤメントビザ


韓国にはリタイヤメントビザはありません。

海外移住を希望する人の中には、日本で定年退職を迎えて老後は外国で過ごしたいという人もいるかもしれません。日本人の移住先として人気のフィリピンやマレーシアなどにはリタイアメントビザがあるので、そちらを考えた方が良いでしょう。

企業投資ビザ

このビザを取得するためには、1億KRW以上の投資家、持分が10パーセント以上を所有する投資など色々な条件があります。韓国で1997年に起こった通貨危機の翌年、1998年に外国人投資促進法が作られました。外国人投資促進法は外国からの投資を目的にして作られた法です。韓国で会社を経営したいという人にはもってこいのビザです。企業投資ビザの期間は5年です。書類等の手続きは煩雑ですが、探せば代行業者もあります。韓国での事業をコンサルティングしてくれる会社もあるようです。やる気のある人にとっては、韓国で事業をすることは難しいことではないでしょう。

結婚ビザ

結婚ビザは、配偶者が韓国人である場合に取得できるビザです。労働も可能です。期間は3年です。

就労ビザ


日本の会社に雇われていて、韓国に駐在員として派遣される場合などです。駐在のビザ期間は2年です。韓国企業に就職したいと考えている人もいるかもしれませんが、韓国では自国民も就職難で困っているのでよっぽどのスキルや専門性を持たない限りは外国人である日本人採用はかなり難しいという見方が一般的です。ちなみに現地企業で専門職として働く際のビザ期間は5年です。

それぞれビザを取得しているからといって、永遠に滞在できるというわけではありません。ノービザよりも滞在可能な期間は長いものの、期間は決められているので、ずっと滞在するには期間が切れる前に然るべき手続きをして延長する必要性があります。自分でビザが切れる日を確認しておくなど管理しておかなければなりません。また、90日以上の滞在の際は、外国人登録をしなければなりません。

韓国に移住した時はどこに住む?!

韓国国内でも、日本でいう沖縄にあたる済州島のようなリゾート地もあれば、田舎も都会もあります。日本の首都である東京にあたるのがソウルで、世界的に有名な大都市です。ここでは、韓国に移住した際におススメのエリアをご紹介します。

ソウル


ソウルは首都であるだけに物価は高いですが、生活の質という点からいえば文句なしです。地下鉄とバスの路線も充実しており、交通の不便は感じません。医療も充実しています。日本語が通じる病院もあるため、韓国語に不安がある人でも安心でしょう。また、百貨店をはじめとした商業施設も立ち並んでいるため、何でも揃います。日本食が欲しいという人も飲食店もありますし、日本食材もある程度スーパーで手に入れることができます。

釜山(プサン)


日本でいう大阪です。韓国ではソウルに次ぐ大都市です。釜山は日本からも地理的に近い海に面した都市です。ソウルと同様に交通は発達しており、日本語案内も充実していて住みやすいです。

済州島(チェジュド)


韓国人も憧れを抱く島です。実際に、韓国国内からの移住者も増えているようです。日本人が沖縄に移住したいというのと同じ感覚ですね。自然が溢れて都会にはない癒しがあります。また、海産物など食べ物も美味しいです。独自の文化も楽しめます。

その他、地方都市には地方都市の良さがあります。キョンジュは日本でいう京都のような伝統の街で、落ち着いています。韓国の伝統文化に触れたい人は良いかもしれませんね。全州(チョンジュ)という所は、食事が美味しいことで知られている地域です。食にこだわりたい方にはおススメです。

まとめ

韓国に移住するための情報をまとめてきました。日本とあまり変わらない生活水準を維持しながら、韓国の文化に触れて生活できるのはとても素敵ですよね。好きな人にとってはとても充実した日々を過ごせるはずです。

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