ハワイで不動産を購入したいと考えた場合、ローンが借りられるかどうか気になりますよね?
今回は日本の銀行でローンを組む場合と、ハワイの現地の銀行でローンを組む場合について解説していきたいと思います。
ハワイの不動産ローンを日本国内の銀行で組む場合
一般的に、日本で不動産のローンを借りる場合は、その不動産に抵当権が付けられるので、最大物件評価の100%融資を低金利で借りられます。しかし、海外の不動産は通常、日本の抵当権を付ける事が出来ないので、これまでローンの利用は難しくなっていました。
ただ、ごく少数の銀行では、日本の主要都市に不動産を担保に融資する、またはもしくは通常より高い金額のフリーローンという形取ることができました。
しかし、近年ではアメリカの不動産を担保に低金利でローンを組める銀行も現れ、ハワイの不動産購入に対するハードルが、少し低くなってきたようです。以下が2021年5月現在、ハワイ不動産投資でローンを組める日本の銀行です。
1.東京スター銀行
東京スター銀行は、ハワイ州オアフ島の南岸エリアに立地する物件を購入する場合に限り、ローンを利用できます。また、金利も2.8%と、ハワイ現地の銀行から融資を受けるよりもかなり低くなっています。
そのほか、他の日本の金融機関では変動金利のローンが大半ですが、東京スター銀行のローンは固定金利を利用できるのも大きなメリットです。
名称 | 海外不動産担保ローン |
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担保 | 海外不動産(米国)を保証会社が第一順位で普通抵当権を設定 |
最長借入期間 | 5年 |
金利 | 2.8% |
金利種別 | 固定金利 |
借り入れ額 | 1,000万円以上2億円以内(50万円単位)※円建て |
URL | https://www.tokyostarbank.co.jp/hojin/domestic/financing/hawaii/ |
2.SBJ銀行
SBJ銀行のローンも、東京スター銀行と同様に、ハワイのホノルルエリアに立地する物件を購入する場合に限り利用可能です。
東京スター銀行との違いとしては、返済期間を最長35年と長期間に設定できる点が挙げられます。その一方で、変動金利しか選択できないため、金利上昇のリスクがある点には要注意です。
名称 | 海外不動産(ハワイ州ホノルル)購入ローン |
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最長借入期間 | 35年 |
担保 | 購入する物件を担保にするため国内担保は不要 |
金利 | 2.8% |
金利種別 | 変動金利 |
借り入れ額 | 1,000万円以上2億円以内(10万円単位)※円建て |
URL | https://www.tokyostarbank.co.jp/hojin/domestic/financing/hawaii/ |
3.オリックス銀行
オリックス銀行の不動産担保ローンは海外不動産投資にも利用可能です。最長借入期間が35年と長いことや、購入物件の立地を問わない点などにメリットがあります。
しかし、年収の条件が700万円と高いほか、担保不動産の立地が首都圏や近畿圏など特定のエリアに限定されているため、利用のハードルは少々高くなっています。
名称 | 不動産担保ローン |
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担保 | 首都圏・近畿圏・名古屋市・福岡市の居住用不動産 |
最長借入期間 | 35年 |
金利 | 3.3~3.5% |
金利種別 | 固定金利期間特約付変動金利型 |
借り入れ額 | 担保によるが、最大100% 1000万円から2億円以内 |
URL | http://www.orixbank.co.jp/personal/mortgage/ |
4.日本政策金融公庫
政府系金融機関である日本政策金融公庫にも海外不動産ローンがあります。他の金融機関と比較すると金利は1%台と非常に低いです。しかし、融資の条件が非常に厳しく、その不動産を賃貸ではなく別荘や自宅用として購入したい場合には使うことができません。
その他、支店によって条件は異なっており、海外不動産融資の実績は1つの支店で年に1度あるかないかといった程度です。
担保 | 抵当権をつけられる日本国内の不動産 |
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最長借入期間 | 20年 |
金利 | 1.23%~1.83% |
金利種別 | 固定金利 |
URL | https://www.jfc.go.jp/ |
ハワイの不動産ローンをハワイの銀行で組む場合
ハワイの非居住者であっても、ハワイの銀行でローンを組めます。日本語デスクを設けている銀行も多いため、英会話ができなくても相談可能です。しかし、以下のポイントには注意を要します。・日本の金融機関よりも高金利・簡易キッチンのホテルコンド購入には利用できないなど制限がある・頭金が物件評価額の40〜50%程度必要なお、ハワイでローンを組む際には、まずローンオフィサーに事前審査をしてもらうのが一般的です。ローンオフィサーが請け負うのは一例として以下のような業務です。・申込者の属性などから銀行や利用できる融資額などを診断する・申込者にとって最も条件の良いローンを提示する・ローン申込み手続きを代行するローンオフィサーから紹介を受けられる銀行として代表的なのは、以下のものです。
5.バンク・オブ・ハワイ
非常に堅実的な経営で、ハワイの中で最も信頼度の高い銀行と言われています。ワイキキ支店のインターナショナルバンキング部には日本語対応できる行員が常駐していますが、込み合ってることも多く予約が必要です。
6.ファースト・ハワイアン・バンク
ハワイ最大の銀行です。ダウンタウン本店とワイキキ、カピオラニ、ユニバーシティの3支店には日本語スタッフが常駐しています。日本居住者向けのローンもあり、キャッシュカードはハワイのセブンイレブンで利用可能です。
7.セントラル・パシフィック・バンク
設立当初は住友銀行がサポートしていたこともあり、ハワイで1番日本人対応がいいとも言われています。ワイキキ支店には日本人スタッフが数多く常駐し、アラモアナセンターなどのATMは日本語での操作も可能です。
ハワイ不動産投資でローンを利用する手順
ハワイ不動産投資でローンを利用する手順について解説します。取引をスムーズに進めるためには、スケジュールについては特に事前の確認が重要です。
先に金融機関について当たりをつけておく
ハワイの不動産市場では良い物件はすぐ売れてしまうため、競争が激しい点に要注意です。アメリカ不動産の取引は入札制なので、ローンを利用して物件を購入する場合は、現金購入者との競争になった場合に、交渉権を得られないこともあります。日本の銀行であれば、仮審査を先に済ませておくのが無難です。あるいは、現地の銀行を利用するのであれば、「Approval Letter」というローン利用の確約書を銀行から取得するのが有効です。
売主と売買契約を締結する
物件取引の条件について交渉がまとまったら、売主と売買契約を締結します。なお、売買契約書にはローン特約が入っているか、特約が入っている場合は内容について確認するのが重要です。ローン特約とは、審査を通過できなかった場合のキャンセル条項に該当します。手付金の返金などについて記載されることが大半です。
本審査を受ける
売主と売買契約を締結したら、銀行の本審査に入ります。日本の銀行でローンを利用する場合は特に、審査に時間がかかることもあるので、審査完了の目処を確認しておくことが重要です。
ローン契約及びローン実行
銀行の審査を通過したら、ローン契約及びローン実行に入ります。日本の銀行でローンを利用する場合は、銀行が物件に抵当権をつける関係上、公証役場での認証が必要です。公証役場は平日夕方までしか対応していないので、あらかじめスケジュールの調整が必要になります。そのほか、ローン実行先の口座は契約者の口座なのかエスクロー口座なのかについても事前確認が必要です。契約者口座への送金の場合は、着金確認が取れてから契約者がエスクロー口座へ送金処理することになります。
日本の銀行とハワイの銀行どちらでローンを組むべき?
日本の銀行とハワイの銀行とで比較すると、金利と為替リスクに違いがあります。金利については、日本の銀行のほうが低くなっています。アメリカもコロナの影響で金利が下がっており、住宅ローン金利は記録的な低さとなっていますが、長らく量的緩和が継続されている日本のほうが、借入当初の金利は低いものです。ハワイ不動産投資は利回りがあまり高くないので、現地の銀行でローンを利用する場合は、返済後のキャッシュフローが出るのか事前の検証が必要になります。その一方で、米ドル建てで借入できる点は、現地の銀行でローンを利用するメリットです。日本の銀行が対応するローンは円建てなので、決済日によって実際の金額が上下します。そのほか、家賃収入はドル建てで入ってくるものの、返済は円建てというギャップにも要注意です。米ドルで借り入れて米ドルで返済するという点で、キャッシュフローが安定しやすいのは、現地の銀行でローンを組む強みと言えます。
まとめ
ハワイの不動産をローンで購入する場合、やはり、日本の不動産でローンを組むよりは条件が厳しかったり、金利が高くなったりすることもあるようです。しかし、ローン条件なども、個人によって変わってくるところもありますので、専門家に相談することをおすすめします。セカイプロパティでも30秒で入力可能な海外不動産の無料診断を行っています。国内で融資が可能な銀行の最新情報を基に、最適なローンをご提案します。SEKAI PROPERTYではハワイの不動産のローンについてご相談を受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
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