マレーシアの首都であるクアラルンプールで住まい探しをするときに、まず移住先候補に挙がってくるエリア。それはクアラルンプールを代表する繁華街Bukit Bintang(ブキビンタン)、マレーシアのシンボル的存在であるペトロナスツインタワー周辺のKLCC(クアラルンプール ・シティセンター)、高級住宅街であるMont Kiara(モントキアラ)、そしてBangsar(バンサー)でしょう。今回は、多くの日本人が住む「モントキアラ」についてご紹介します。

1 モントキアラの概要

モントキアラは、クアラルンプールの中心部から北西に車で約15分ほどのところにあります。Mont(モント)がフランス語で「山」を意味する通り、Bukit Kiara (ブキキアラ)という地域のとある丘陵地帯に造成された住宅地です。

モントキアラには、高所得者層をターゲットに最新の建築トレンドと技術を取り入れた高層コンドミニアムが数多く立ち並び、その数は約45 ~ 50棟といわれています。その限られた丘陵地帯に 高層コンドミニアムが立ち並ぶ様は圧巻です。

当地区の全住戸数はおおよそ10,000 ~ 17,000戸と推測されています。現地ディベロッパー・サンライズ社が宅地開発を開始してから約25年ほど経過した現在もなお、隣接地区まで広範囲にコンドミニアムが建設されています。

2 モントキアラ5つの魅力

モントキアラに多くの外国人富裕層や駐在者が集まる理由を簡潔に説明しますと、モントキアラのエリア内で生活が全て完結できてしまう点です。いざ、海外での生活となると「日本と同じような、同水準の生活を送れるのか?」と不安に思われる方もいるかもしれません。

・お住まい(コンドミニアムの質)
・生活必需品などのお買い物
・学校
・通勤
・病院
・治安

もちろん全てを満足させるのは難しいかもしれませんが、これらのことが総合的に満足度が高いためモントキアラをお住まいの第1候補とされます。住むコンドミニアムによっては、徒歩圏内で生活を完結されることも可能です。中には、ショッピングモールの真向かいやモール真上の最高立地の物件などもあります。

モントキアラは日本人が多く住む利便性が高く、日本食料品店、日本食材を多く取り扱う地元スーパーマーケット、日本語対応可能なクリニックもあります。日本人向けの幼稚園や学習塾、また日本人美容室もあります。レストランも充実しているため、特に日本人にとって生活の利便性が総合的に非常に高い地域です。

2-1 外国人駐在員が多く住む高級住宅地

モントキアラは外国人駐在員が数多く住む街としても知られており、ある統計では住民の約半数が外国人であるといいます。街全体の雰囲気は、緑も多く高級感があります。欧米人もよく見かけますが、なかでも日本人と韓国人が特段に多く住んでおり、日本人駐在員の約7~8割が住んでいるといわれています。「日本人街」「韓国人街」とも呼ばれることもあります。外国人駐在員として滞在される方の多くは「家族連れ」で滞在される方が多いため、単身者と違い日常生活に求められる項目が多いかと思います。

そういった駐在者や富裕層に満足頂けるようなコンドミニアムや周辺施設が開発された経緯があります。コンドミニアムの共有設備も広めのお部屋・部屋数が多いのも特徴的です。日本では考えられないような広さのお部屋に同じ家賃で住むことも可能です。ジム・プールは当たり前のように完備されており、都心部ではないようなテニスコートやバトミントン、スカッシュ、バスケットコートなどもあるような豪華設備があるのも魅力的な所です。家族連れの方でも満足できるような設備となっていることが多いです。

2-2 治安が良い

ご家族連れでの移住を考えられてる上では、街全体の雰囲気や治安は適切に保たれているのかは重要なポイントだと思います。モントキアラは都心部や他のエリアに比べて、治安が良いのも特徴的です。マレーシアも以前よりは、治安が良くなってきてはいるのですが、日本と比べるとまだまだ治安が良いとは言えません。都心部や繁華街では、夜は絶対歩かないと厳重に注意されてる方もいるくらいです。モントキアラは高級住宅街のため街全体が治安が保たれており雰囲気が良いのが特徴的です。

2-3 日本語可能な診療所・クリニックが豊富

マレーシアの医療水準は世界的に比べても非常に高いと言われています。英語が苦手の方でも安心できるのが、日本語でも受診できる病院が多くある点でしょう。病院に行く場合は緊急・困った時がほとんどのため、日本語で受診可能な病院があるという事は海外生活では最も重要な要素かもしれません。モントキアラ内には日本語通訳スタッフがいるクリニックが多くあるため、英語が苦手な人でも安心して診察を受けることができます。

<モントキアラ内で日本語が通じる・日本語の通訳スタッフが常駐している診療所・クリニック>
あおいファミリークリニック
森のまちクリニック
ひばりクリニック

2-4 通勤に便利なアクセスの良いエリア

日系製造業が数多く進出しているマレーシアでは、日系企業駐在員の勤務先はKLCC都市部だけでなく工場などがある郊外にあることも多いでしょう。モントキアラからは 各方面への高速道路のアクセスが良く、Taman Tun Dr Ismail(TTDI タマン・トゥン・ドクター・イスマイル)やSubang(スバン)、Petaling Jaya(ペタリンジャヤ)といった主要な郊外地域へは車で約20分程度です。週末はKLCC・ブギビンタンなどの都心部へ行く場合にも車で20分程度アクセスがしやすいエリアとなっています。

2-5 インターナショナルスクールが豊富

モントキアラにはインターナショナルスクールが2校あります。米国式カリキュラムを取り入れたMont Kiara International Schoolと、英国式カリキュラムを取り入れたGarden International SchoolですJapanese School of Kuala Lumpur(クアラルンプール日本人学校)までは車で約30分、スクールバスもモントキアラ地区から数多く運行しています。スクールバスのルートにお住まいが選ばれていない場合はご自身でお子さんの送迎をしなくてはなりません。スクールバスがクアラルンプールの都心部ではなくモントキアラから出ているため、日本人のお子さんが集まりやすい傾向にあります。

日本人学校のバスルートは決まっているため、そのルート上のコンドミニアムを選ばなければならないケースもあるかもしれません。ルートは年度毎に変更となる可能性があるため、詳細についてはご自身で学校に問い合わせされた方が良いでしょう。

また、お子さんが集まる傾向がある事から塾やスポーツなどの習い事がモントキアラに集中しています。中には、日系の塾や高校受験対策などをされている学習塾もありますので駐在でご家族連れでの短期でいらっしゃる方も安心です。インターナショナルスクールで本格的に留学されているお子さん向けの日本語対策などしてくれる塾などもあります。

お子様の英語留学時の滞在先にも適しているでしょう。

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3 モントキアラの主な商業施設

ショッピングモール大国としても有名なマレーシア。大型ショッピングモールから小型のショッピングモールまで、数多くありますがモントキアラ内には、至近距離でショッピングモールが密集しているのも特徴的です。こう言った大小のショッピングモールが密集しているため、エリア内で生活が完結します。日本食の食材なども手に入りやすく、、日本食レストランも豊富にあるため外食にも困ることはありません。主要な商業施設(ショッピングモール)を5つご紹介します。

3-1 163retailpark

本食も充実した品揃えスーパー”Jaya Grocer(ジャヤグロッサ)”、イオンが展開している薬局”Aeon Wellness”、ダイソー、すき家、などなど日本人向けの店舗が充実しています。日本のお酒の取り揃えも多く、今まで見つからなかったのに163で見つかった!という声もとても多いです。トイザラスや施設内の簡易遊具もあり特にお子様連れの方にも人気の場所になっておりま2018年11月にオープンし、モントキアラエリアで一番新しいショッピングモール。そのため外装・内装共にとても綺麗です。立地も大変良く、プラザモントキアラ(PlazaMontKiara)とアルコリス(Arcolis)の間、そしてワンモントキアラのほぼ目の前と商業施設が集まっているエリアなので、この一角だけで全ての用事は完結します。

そしてなんと言っても注目は、2019年にオープンしたマレーシアの国民的お菓子のマミーモンスターのコンセプトストア。1店舗目がマラッカ 、そしてモントキアラが2店舗目なのでクアラルンプール 内はここにしか店舗がありません。マミーモンスターのカフェやお土産コーナーは勿論、実際にマミーモンスターが作れる90分のワークショップもあります。規模は小さいですが、日本の日清のカップヌードルミュージアムとにたようなものとなっています。日常生活に欠かせないお買い物からこういったエンターテイメント施設など、続々と誕生しています。

3-2 1 Mont Kiara(ワン・モントキアラ)

モントキアラのメインストリートに位置し、1 Mont Kiara Mall(ワン・モントキアラ・モール)とオフィスビルから成っています。日本食レストランや日本食料品店、日本食材を多く扱うスーパーマーケット、オフィスビルには日本語対応可能なクリニックもあります。日本人が多いエリアということもあり、特に日本食のレベルはマレーシアの中でもレベルが高いです。モールの中は、飲食店が比較的に多いですが、H&Mや美容院・ネイルサロン・クリニック・電気屋さんも充実しております。

ワンモントキアラには、上記で紹介した163とはまた違ったスーパー” Village grocer(ビレッジグロッサ)”が入っています。163に比べ日本食の充実度は下がりますが、こちらのスーパーでも輸入食材を多数取り揃えており、日本人に人気のスーパーの1つです。

3-3 Plaza Mont Kiara(プラザ・モントキアラ)

日本食レストランや日本食材を多く扱うスーパーマーケット、韓国食材店、日本人美容室、学習塾、カルチャーセンターがあります。毎週木曜日にはナイトマーケットが開催されており、美味しいご飯や可愛いアクセサリー・小物を見つけられる穴場です。

プラザモントキアラは、上記の163retailparkやワンモントキアラとは違い、ショッピングモールではなく、コンドミニアムの1階に飲食店や商業施設が入っている形になっています。ワンモントキアラの向かいにあるので、お買い物で疲れた時や病院の待ち時間がある時は、こちらにあるスターバックス 、マクドナルドやその他カフェでお茶や休憩をとるのに最適な場所です。

3-4 Solaris Mont Kiara(ソラリス・モントキアラ)地区

日本食レストラン、韓国料理店、カフェなどが多数あります。サンライズ社系のコンドミニアムからは無料シャトルバスが運行しています。ワンモントキアラがある場所から車で5分ほど少し離れていますが、モール・飲食店・コンドミニアムが隣接しておりコンパクトにまとまっています。その為急にスコールが来た場合での行動が制限されることもあまりありません。韓国人の方が比較的多く韓国人街のイメージをもたれている方も多いですが、日系を始め多国籍な飲食店が集まる一角となっています。

3-5 Publika Shopping Gallery(パブリカ・ショッピングギャラリー)

日本食レストランが数多く出店しており、日本人美容室や100円ショップもあります。サンライズ社系のコンドミニアムからは無料シャトルバスが運行しています。場所はワンモントキアラなどの中心部から少し離れており、車で10〜15分ほどの距離です。モントキアラの中では、『一番高級感がありお洒落なものが揃っている場所』と言われています。モール内にはカフェや椅子などが多く落ち着いた雰囲気でとても過ごしやすくなっています。ですが、階数表記がややこしく出口によって階数が変わってくるので最初は迷路のように感じる方も多いかもしれません。

パブリカの中に入っているスーパーは”BIG(通称:ビック)”なので、163のJaya Grocer、ワンモントキアラのVillage grocerとはまた別のスーパーになります。こちらは新鮮で高品質なものを揃えているスーパーなので日本だけではなく世界から良質なものが集まっています。

モントキアラエリアのモールの中では唯一パブリカのみにフードコートが入っている為、高級なイメージもあるパブリカですが、ローカルなご飯も楽む事ができます。

まとめ

今回はマレーシア・クアラルンプールで住むエリアを検討する際に、日本人に人気の高いモントキアラについてご紹介しました。モントキアラは、マレーシア中心部からも比較的近く外国人駐在員が多く住む高級住宅地としても有名なので初めてのマレーシアに住む方でも安心できるエリアです。そして食事、病院、学校、娯楽などが全てが、ここモントキアラに詰まっている為、長距離移動をせずに住む為、お子様連れの方にもとても住みやすくなっています。

日本語対応可能な病院・飲食店も多く、店員さんも外国人と話す事に慣れている為、英語力に少し不安が場合でも、特に困ることはありません。住い探しをする際の優先順位はもちろん人それぞれですので、まずは現地に足を運び、数日間は滞在してみて、実際に肌で雰囲気を感じてみることが大切です。

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