マレーシアで計画されている本土とペナン島を結ぶ海底トンネル事業。総工費63.4億リンギット(RM)(約1,640億円)といわれるこの開発に当たっては、汚職問題で逮捕者も出るなど、計画は一時中止になったかのように思われていたが、ついに開発協定が締結される見込みだ。

開発協定の締結後、ペナン島エアイタム(Ayer Itam)からトゥン・ドクター・リム・チョンユー高速道路(Lebuhraya Tun Dr Lim Chong Eu)までの5.7kmが第一期開発として行われることになる。(建設期間は3年間の予定)

その他「バンダル・マレーシア計画」も2020年度予算に盛り込まれるもう一つのメガプロジェクトとして注目を集めている。バンダル・マレーシア計画は、大規模都市再開発計画プロジェクトとして2011年に発表され、国内外の注目を集めたが、中国との支払い義務をめぐるトラブルなどで白紙となっていた。今年4月に再開が発表されたものの、いまだ調整が続く部分もあるという。

「バンダル・マレーシア計画」には「クアラルンプールを世界最先端レベルの首都にする」ことを目標に、高速鉄道計画(HSR)、自由貿易区と呼ぶ電子商取引センターの開発、大量輸送高速システム(MR)、交通ネットワーク、オフィスビル、1万戸規模の住宅開発などが含まれる。

高速道路についても、PJD Link(Petaling Jaya Dispersal Link)や無料の高速道路Central Spine Road(CSR)の開発が予定されている。しかし高速道路建設については、地元住民から反対の声が挙がっている地域もあり、解決しなければならない課題も多い。現在交通渋滞や事故の緩和に向け、区間に分けた開発が進められている。

Photo:edgeprop

【参照】Green lights for Penang Tunnel, and other mega projects among pre-Budget carrots

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セカイプロパティ編集部
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