シンガポールのチャイナタウンにある高層住宅「One Pearl Bank」の一般公開が始まった。最初の週で、販売可能な200ユニットの80%に買い手がつくなど滑り出しは好調である。平均価格は、1平方フィート当たり2,400ドル(約26万円)となっている。
かつての「Pearl Bank Apartment」は、当時の高層住宅のパイオニアとして注目を集めたが、老朽化が進み、シンガポールのデベロッパー「Capital Land」によりリニューアルされ、「One Pearl Bank」として生まれ変わることが決定した。
高さ178メートル、39階建てとなる高層住宅は、アーチ形の2つのビルが最上階のブリッジで接続されるユニークなデザインとなっており、屋上には住民用のレンタルファームを設置し、建物内に植物を栽培するスペースをふんだんに設けるなど、緑の多い環境も特徴である。
7月13、14日の一般公開の際には、4,000人を超える人々がギャラリーに集結した。バイヤーの多くはシンガポールの人々であり、間取りは1LDKタイプと2LDKタイプが最も人気だという。
価格については、ワンルームタイプで100万ドル(約1億800万円)から販売されており、ユニットの2/3は200万ドル(約2億1,620万円)以下で販売されている。
完成は2023年を予定されており、都市鉄道MRT3線が乗り入れ予定のOutrum駅への連絡通路も建設される予定だという。
「One Pearl Bank」は、今年の新規物件の売り上げで地域トップに踊り出ている。今回の市場の反応の良さは、設備の整った物件への需要の高まりが現れた形と見られている。
【参照】80% of 200 One Pearl Bank units snapped up at launch
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