海外銀行の金利に目を向けてみると、「日本の銀行金利の数千倍」ということも珍しくありません。日本の銀行にいくら預けても、利息として増えるのは雀の涙ほどです。
そこで本記事では、海外銀行の金利情報をまとめました。デメリットや税金関連の情報もまとめていますので、海外銀行投資の際に参考にしてください。
それでは早速、日本の銀行を含む海外銀行の普通預金と、定期預金(1年)の金利を比較していきます。
セカイプロパティは、1,000万円台から購入できる海外不動産を多数取り扱っているポータルサイトを運営しています。各現地開発会社との面談や現地視察を繰り返しているため、最新の海外不動産情報はもちろん、それぞれの国の金利や口座開設方法に関しても詳しくご紹介できます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
海外銀行の金利が高い国ランキング<東アジア主要国>
モンゴル
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
モンゴル貿易開発銀行 | -% | 12.2% |
ゴロムト銀行 | -% | 12.4% |
チンギス・ハーン銀行 | 4.8% | 9.6% |
モンゴルの定期預金金利は、10%以上に設定している銀行があります。1,000万円預ければ年間100万円以上の利息収入も可能です。ただし、モンゴルの通貨であるトゥグルグで積み立てる場合の金利となっています。また、モンゴルでの銀行口座開設は難易度が高くなっています。
中国
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
中国銀行 | 0.1% | 1.1% |
中国工商銀行 | 0.1% | 1.1% |
中国郵政儲蓄銀行 | 0.1% | 1.1% |
中国の定期預金金利は日本の約44倍となっています。1,000万円預ければ年間11万円ほどの利息が得られるため、非常に魅力的ですね。ただし、中国国内に住所を持つ必要があるため、口座開設は決して簡単ではありません。2024年10月18日から、中国の複数銀行が人民元預金の公示金利を引き下げることを発表し、普通預金と定期預金のどちらも金利が下がりました。ただし口座開設には中国国内に住所を持つ必要があります。
韓国
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
ウリィ銀行 | 0.1% | 1.015% |
新韓銀行 | 0.1% | 1.0% |
KEBハナ銀行 | 0.1% | 0.45% |
お隣韓国の定期預金金利はなんと日本の40倍ほど。つまり、1,000万円預ければ年間10万円の利息を得られます。コロナ禍によって下がった金利も以前の水準を取り戻し、韓国銀行での資産形成に期待感が高まっています。
台湾
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
台湾銀行 | 0.04% | 0.755% |
華南銀行 | 0.02% | 0.795% |
台湾中小企業銀行 | 0.04% | 0.755% |
台湾は普通預金金利こそ低めですが、定期預金金利となると韓国並みとなっています。1,000万円預ければ年間8万円ほどの利息が得られる計算です。また、台湾では銀行によって金利差が大きいため、銀行口座を開設する際は金利に注意してください。
香港
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
恒生銀行 | 0.375% | 0.675% |
中国銀行香港 | 0.375% | 0.425% |
香港上海銀行 | 0.375% | 0.925% |
香港の金利は日本と比べると高い水準となっています。1000万円預ければ年間約4万円以上の利息が得られます。銀行によって金利差がありますので、台湾同様銀行口座開設の際には金利に注意してください。また、香港上海銀行(HSBC)の定期預金金利では、新規資金の預け入れによる優遇レートが3.1%と非常に高く設定されています。
日本
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
みずほ銀行 | 0.02% | 0.025% |
三井住友銀行 | 0.02% | 0.025% |
三菱UFJ銀行 | 0.02% | 0.025% |
日本の金利は定期預金であっても、世界的に見ても低い水準です。1,000万円預けても、年間で増えるのはわずか2,500円です。海外銀行に資産を移したくなる気持ちがわかりますね。
海外銀行の金利が高い国ランキング<東南アジア主要国>
カンボジア
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
アクレダ銀行 | 0.3% | 4.95% |
カナディア銀行 | 1.0% | 4.9% |
ABA銀行 | 1.5% | 4.75% |
ベトナムと同水準の定期預金金利であり、なおかつ今後の経済成長にも期待できるのがカンボジアです。1,000万円預ければ年間50万円前後の利息を得られます。また、米ドルでの預金が可能です。カンボジアは不動産投資にも注目が集まっており、今後は有望な投資先としてより大きな注目を集めていくでしょう。
ベトナム
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
アグリ銀行 | 0.2% | 4.7% |
ヴィエティン銀行 | 0.1% | 4.7% |
ベトコム銀行 | 0.1% | 4.1% |
ベトナムの定期預金金利は日本の188倍ほどと非常に高くなっています。1,000万円預ければ年間47万円の利息が得られるのは魅力的です。ただし、ベトナムは送金問題がネックとなっているので、専門家に相談しましょう。
インドネシア
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
マンディリ銀行 | 0.2% | 2.5% |
BRI銀行 | -% | 3.0% |
BCA銀行 | 0.03% | 2.0% |
カンボジアの半分程度の水準ですが、インドネシアも定期預金金利の高い国です。1,000万円預ければ年間30万円以上の利息が得られます。人口増加が続き、GDPも順調に伸びているので今後の金利上昇にも期待できます。
シンガポール
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
オーバーシー・チャイニーズ銀行 | 0.05% | 2.5% |
ユナイテッド・オーバーシーズ銀行 | 0.05% | 2.4% |
DBS銀行 | 0.05% | 3.2% |
シンガポールは先進国ですが、定期預金金利は日本の100倍ほどです。1,000万円預ければ年間24万~32万円の利息が得られます。国勢も安定しているため、安心して積み立てられるのがメリットです。
マレーシア
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
アフィン銀行 | 0.25% | 2.35% |
AM銀行 | 0.25% | 2.5% |
CIMB銀行 | 0.25% | 2.5% |
マレーシアの定期預金金利は2%以上が基本です。日本の100倍近いので、1,000万円預ければ年間20万円以上の利息が期待できます。また、マレーシアは不動産以外でのキャピタルゲイン税を徴収しない国なので、非課税で資産を増やせます。
タイ
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
バンコク銀行 | 0.35~0.4% | 1.6% |
クルンタイ銀行 | 0.3% | 1.7% |
サイアム商業銀行 | 0.3% | 1.7% |
タイの定期預金金利は日本の68倍ほどです。1,000万円預ければ年間16万~17万円の利息が得られます。ただしマレーシアほどGDP成長率が高くないため、今後金利が下がる可能性も考えられます。
フィリピン
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
フィリピンアイランド銀行 | 0.0925% | 0.5% |
メトロポリタン銀行 | 0.05% | 0.375% |
BDOユニバン | 0.0625% | 0.375% |
フィリピンの定期預金金利は日本の15倍ほどです。マレーシアに比べると低いですが、堅調なGDP成長率で経済が発展しているという特徴があります。今後、金利が上昇する可能性もあります。
海外銀行の金利が高い国ランキング<南アジア主要国>
パキスタン
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
アル・ハビブ銀行 | 8.35% | 18.0% |
パキスタンの定期預金金利も最高水準となっており、1,000万円預ければ年間180万円ほどの利息が得られる銀行もあります。ただし、南インド諸国はいずれも国勢が不安定なので、銀行破綻などのリスクがあることを忘れないでください。
バングラデシュ
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
ソナリ銀行 | 2.88% | 7.04% |
アグラニ銀行 | 3.0% | 8.5% |
BRAC銀行 | 0.5% | 9.5% |
バングラデシュは国内情勢の不安定さというリスクも抱えているものの、定期預金金利は7.0%~9.5%と、世界的に見ても高い水準を保っています。1000万円預ければ年間70万~90万円前後の利息が得られます。
インド
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
インドステイト銀行 | 2.7% | 6.8% |
バローダ銀行 | 2.75% | 6.85% |
ICICI銀行 | 3.0% | 6.7% |
10%以上の金利が珍しくない南アジアの中で、インドの金利は低い方です。それでも、1,000万円預ければ年間70万円弱の利息が得られます。GDP成長率は高いものの株式市場の不安定さが続いており、ハイリスクハイリターンだと言えます。
カザフスタン
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
ユーラシア銀行 | -% | 0.1% |
カザフスタンの定期預金金利は日本の4倍ほどと、現在はそれほど高くはありませんが、過去には10%近い金利が設定されていたこともあります。
海外銀行の金利が高い国ランキング<北米主要国>
アメリカ
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
バンク・オブ・アメリカ | 0.03% | 3.51% |
ウェルズ・ファーゴ銀行 | 0.01% | 2.75~3.25% |
JPモルガン・チェース銀行 | 0.01% | 3.0% |
アメリカは現在、先進国としては定期預金金利の水準がかなり高いです。経済の安定性と成長性に期待でき、米ドルでの預け入れはリスクも比較的低いと考えられます。
カナダ
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
カナダ・ロイヤル銀行 | 0.05% | 2.15% |
トロント・ドミニオン銀行 | 0.01% | 3.0% |
モントリオール銀行 | 0.01% | 1.98% |
同じく先進国のカナダでは、一部の銀行で定期預金金利が3%を超えています。また、カナダは世界有数の資源大国であり、GDP成長率も堅調に維持しています。北米で銀行口座を開設するなら、アメリカよりもカナダが狙い目かもしれません。
海外銀行の金利が高い国ランキング<ヨーロッパ主要国>
フランス
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
クレディ・アグリコル銀行 | 0.05% | 2.3% |
フランスはヨーロッパ諸国の中で高い金利を維持している国です。定期預金金利は2.3%なので、1,000万円預ければ年間23万円の利息が得られます。しかし長年社会主義を維持してきたフランスは現在、不安定な経済問題を抱えています。
イギリス
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
バークレイズ銀行 | 0.01% | 0.3% |
ロイズ銀行 | 0.01% | 0.3% |
HSBCホールディングス | 0.01% | 0.25% |
イギリスの大手銀行の定期預金金利は0.3%ほどで、1,000万円預ければ年間3万円ほどの利息を得ることができます。2024年のイギリス総選挙においては労働党の圧勝による政権交代が起こりました。経済への影響も予想される中で今後の金利の変動にも注目です。
番外 : スイス
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
クレディ・スイス銀行 | 0.01% | -% |
ライファイゼン・スイス銀行 | 0.00% | -% |
UBS銀行 | 0.00% | -% |
スイスは日本と同程度の水準か、ゼロ金利が当たり前の国です。また、マイナス金利政策を続けているため、今後金利が上がる可能性も少ないでしょう。
海外銀行の金利が高い国ランキング<オセアニア主要国>
ニュージーランド
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
オーストラリア・ニュージーランド銀行 | 0.2% | 4.8% |
キーウィ銀行 | 0.5% | 4.85% |
ニュージーランドは一部の銀行で4.8%以上の高金利です。1,000万円預ければ年間48万円以上の利息が得られるので、資産運用にも適しています。
オーストラリア
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
ウエストパック銀行 | 0.15% | 4.0% |
コモンウェルス銀行 | 0.05% | 4.4% |
ナショナル・オーストラリア銀行 | 0.05% | 4.4% |
コロナ禍以降金利が低下していたオーストラリアでしたが、現在は定期預金金利4%以上と非常に高いです。日本と比べても160倍で、1000万円預ければ年間40万円以上の利息が得られます。
海外銀行の普通と定期預金金利のまとめ
国名 | 銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|---|
東アジア | |||
モンゴル | モンゴル貿易開発銀行 | -% | 12.2% |
ゴロムト銀行 | -% | 12.4% | |
チンギス・ハーン銀行 | 4.8% | 9.6% | |
中国 | 中国銀行 | 0.1% | 1.1% |
中国工商銀行 | 0.1% | 1.1% | |
中国郵政儲蓄銀行 | 0.1% | 1.1% | |
韓国 | ウリィ銀行 | 0.1% | 1.015% |
新韓銀行 | 0.1% | 1.0% | |
KEBハナ銀行 | 0.1% | 0.45% | |
台湾 | 台湾銀行 | 0.04% | 0.755% |
華南銀行 | 0.02% | 0.795% | |
台湾中小企業銀行 | 0.04% | 0.755% | |
香港 | 恒生銀行 | 0.375% | 0.675% |
中国銀行香港 | 0.375% | 0.675% | |
香港上海銀行 | 0.375% | 0.675% | |
日本 | みずほ銀行 | 0.02% | 0.025% |
三井住友銀行 | 0.02% | 0.025% | |
三菱UFJ銀行 | 0.02% | 0.025% | |
東南アジア | |||
ベトナム | アグリ銀行 | 0.2% | 4.7% |
ヴィエティン銀行 | 0.1% | 4.7% | |
ベトコム銀行 | 0.1% | 4.1% | |
カンボジア | アクレダ銀行 | 0.3% | 4.95% |
カナディア銀行 | 1.0% | 4.9% | |
ABA銀行 | 1.5% | 4.75% | |
インドネシア | マンディリ銀行 | 0.2% | 2.5% |
BRI銀行 | -% | 3.0% | |
BCA銀行 | 0.03% | 2.0% | |
マレーシア | アフィン銀行 | 0.25% | 2.35% |
AM銀行 | 0.25% | 2.5% | |
CIMB銀行 | 0.25% | 2.5% | |
タイ | バンコク銀行 | 0.35~0.4% | 1.6% |
クルンタイ銀行 | 0.3% | 1.7% | |
サイアム商業銀行 | 0.3% | 1.7% | |
フィリピン | フィリピンアイランド銀行 | 0.0925% | 0.5% |
メトロポリタン銀行 | 0.05% | 0.375% | |
BDOユニバン | 0.0625% | 0.375% | |
シンガポール | オーバーシー・チャイニーズ銀行 | 0.05% | 2.5% |
ユナイテッド・オーバーシーズ銀行 | 0.05% | 2.4% | |
DBS銀行 | 0.05% | 3.2% | |
南アジア | |||
パキスタン | アル・ハビブ銀行 | 8.35% | 18.0% |
カザフスタン | ユーラシア銀行 | -% | 0.1% |
バングラデシュ | ソナリ銀行 | 2.88% | 7.04% |
アグラニ銀行 | 3.0% | 8.5% | |
BRAC銀行 | 0.5% | 9.5% | |
インド | インドステイト銀行 | 2.7% | 6.8% |
バローダ銀行 | 2.75% | 6.85% | |
ICICI銀行 | 3.0% | 6.7% | |
北米 | |||
アメリカ | バンク・オブ・アメリカ | 0.03% | 3.51% |
ウェルズ・ファーゴ銀行 | 0.01% | 2.75-3.25% | |
JPモルガン・チェース銀行 | 0.01% | 3.0% | |
カナダ | カナダ・ロイヤル銀行 | 0.05% | 2.15% |
トロント・ドミニオン銀行 | 0.01% | 3.0% | |
モントリオール銀行 | 0.01% | 1.98% | |
ヨーロッパ | |||
フランス | クレディ・アグリコル銀行 | 0.05% | 2.3% |
イギリス | バークレイズ銀行 | 0.01% | 0.3% |
ロイズ銀行 | 0.01% | 0.3% | |
HSBCホールディングス | 0.01% | 0.25% | |
スイス(番外) | クレディ・スイス銀行 | 0.01% | -% |
ライファイゼン・スイス銀行 | 0.00% | -% | |
UBS銀行 | 0.00% | -% | |
オセアニア | |||
ニュージーランド | オーストラリア・ニュージーランド銀行 | 0.2% | 2.7% |
キーウィ銀行 | 0.1% | 2.8% | |
オーストラリア | ウエストパック銀行 | 0.15% | 0.25% |
コモンウェルス銀行 | 0.05% | 0.25% | |
ナショナル・オーストラリア銀行 | 0.05% | 0.25% |
海外に銀行口座を開設するデメリット
海外に銀行口座を開設することで、日本よりも高い金利で利息収益が得られるというメリットがあります。一方、海外銀行口座にはデメリットもあるため、ここで確認しておきましょう。
口座凍結や銀行破綻のリスクを伴う
海外銀行口座では、一定期間取引がされないことで起こる「口座凍結」と、銀行が経営難によって倒産する「銀行破綻」のリスクがあります。
口座凍結の場合、資産が減ることはありませんが凍結した口座を元通りにするために、現地に行かなければいけない場合があります。一方、銀行破綻では資産そのものがなくなってしまうというリスクがあります。
日本のように預金保険制度があれば、銀行破綻でも一定の資産額が保証されますが、そうした制度がない場合は数億円の資産でも一気にゼロになってしまうかもしれません。したがって、信頼できる銀行や、預金保険制度のような制度を持っている国や海外銀行を選ぶことがポイントです。
為替差損の可能性がある
為替差損とは、円と現地通貨の為替変動によって起こる損失のことです。
たとえば、1ドル=125円の時に1,000万円をドル建て(8万ドル)で定期預金(複利)した場合を想定してみましょう。取引手数料は考えず、金利は1%、10年間預金したと仮定します。すると10年目には資産が8万8,370ドルに増えます。
10年前と同じく1ドル=125円で変換すれば104万6,200円の利益が出ますが、円高となり1ドル=110円で変換すると27万9,300円の損失となってしまいます。
長期間で考えると為替が大きく変動する可能性があり、為替差損のリスクが考えられるため注意しましょう。
詐欺にあう危険性がある
数年前から海外の銀行口座開設をめぐる詐欺事件が発生しています。金融庁の呼びかけでは、「日本に拠点のない外国の銀行の預金口座の開設をサポートする」として、開設費用や手数料を多く騙し取るケースがあります。日本にいながら日本に拠点のない海外の銀行口座を開設する際には十分に注意しましょう。
海外に銀行口座を持つにあたっての注意点
海外に銀行口座を持つにあたって、3つほど注意すべき点があります。資産運用に関わるポイントなので、ここで確認しておきましょう。
金利等で得た利益に対して、場合によっては税金が発生する
日本では、増加した預金額に対して一律20.315%の税金が課せられます。ちなみに利息に対する確定申告は必要なく、銀行側が税金を徴収した上で利息を入金しています。
このように金利等によって得た利益に税金がかかるのは、日本だけではありません。金利は高くても多額の税金を徴収され、思っているよりも資産が増えないケースも想定しておきましょう。
利息金額をより多くするには、利益に対する税金が少ない、もしくはかからない国で銀行口座を開設する必要があります。
口座開設や入出金には手数料がかかる
日本人が海外で銀行口座を開設する場合、最初に規定の入金額を入れたり、手数料がかかる場合があります。また、入出金の手数料もしっかりと確認しておきましょう。
日本で得た収入を定期的に送金する場合、入出金にかかる手数料、為替手数料など、思っている以上に手数料がかかる場合があります。
口座凍結を避けるためには定期的な入出金が必要なため、手数料が安い銀行口座を選ぶよう心がけましょう。
海外に銀行口座を開設するには、基本的に現地に行く必要がある
海外に銀行口座を開設するためには基本的に現地へ行く必要があります。ただし、中には日本国内から郵送で口座開設が可能な銀行口座もありますので、しっかりと事前に調べておきましょう。
海外銀行ではなく、外貨預金という選択肢
海外銀行での資産運用に興味がある方は「外貨預金」という選択肢があることも忘れないでください。
外貨預金のメリットとデメリット
外貨預金とは、日本国内にいながら日本円ではなく海外通貨で預金をする金融商品のことです。日本の銀行よりも高い金利で資産運用ができ、なおかつ為替差益によって利息以上の利益を得られるかもしれません。
一方で、預金保険制度の対象外になるケースがほとんどです。預金先の銀行が破綻した場合、資産がゼロになってしまうリスクがあります。
また、為替差損の可能性があること、為替交換の手数料がかかることにも注意しましょう。
おすすめの通貨
最後に、外貨預金でおすすめの通貨をご紹介します。
通過 | 金利相場 | 特徴 |
---|---|---|
米・ドル | 0.01 ~ 5.3% | 値動きが安定しており、ローリターンだがローリスク。海外旅行でも外貨現金として使える。 |
豪・ドル | 0.01 ~ 4.5% | 金利は低いが値動きが大きいため、為替差益が狙える。中国景気の影響を受けやすい。 |
ブラジル・レアル | 0.1% ~ 2.2% | 金利が高く利息が多い。為替は低止まりが続いており、今後上向きになれば為替差益を得ることもできる。 |
南アフリカランド | 1.4% ~ 6.1% | ブラジル・レアルに次ぐ高金利。同じく、今後上向きになれば為替差益を得ることもできる。 |
まとめ
本記事では海外銀行の金利情報をまとめました。日本の銀行にいくら預けても利息収入はごくわずかですが、海外銀行なら資産形成できるほど高い金利を維持している国があります。この機会にぜひ、海外銀行での資産運用を検討してみましょう。
セカイプロパティは、海外現地デベロッパーからの生の情報を基にお客様に最適の不動産投資先を提案させていただきます。海外での資産運用や海外移住に興味や疑問点のある方は、専門性の高いスタッフがご要望にあった不動産をご紹介させていただきます。ぜひお気軽にお問い合わせください。