2020-09-24

マレーシア、ロックンダウン後の変化

  • 海外不動産コラム

マレーシアは、2020年12月末まで、RMCOの期間が延長されることが8月末に決定しました。VISAをお持ちの一部の方は、政府指定施設で14日間の隔離になりますが、入国はできます。また、感染者数が15万人を超えている国からの入国はできません。

日本とマレーシア間で「レジデンストラック」が開始されるなど、一部緩和傾向ではありますが、マレーシア自体の厳戒態勢は依然変わらない状況です。未だ、両国の移動が多いジョホールバル・シンガポール間の移動もまだ緩和はされていません。

このような状況下の中で、
・マレーシアの普段の生活がどう変わったのか?
・どういった対応を取られているのか?

身近な生活がロックダウン前後でどう変わったのか重点的にお伝えします。今後、マレーシア移住を考えられている方にとって、参考にしてもらえたらと思います。これまでのマレーシアのコロナウイルス(Covid-19)の状況につきましてはこちらの時系列も参考にしてください。

【関連記事】:<9/2更新>マレーシア国内による新型コロナウイルス対策の活動制限令について時系列

1 2020年9月マレーシアのコロナウイルスの状況

9月中旬現在では、感染者数は1日2桁以内に抑えられており、特にクラスターなどは発生しておりません。近隣諸国であるインドネシアやフィリピン・タイなど感染者数が多い国もあるため、マレーシア国内でも厳戒態勢は常に保たれています。経済的損失も大きいはずですが、RMCO期間が2020年末まで延長という苦渋の選択をしています。

2 マレーシアのロックダウン後の日常生活

最初は戸惑いこそありましたが、予防することが当たり前のような生活になっています。感染予防しながら日々のお仕事や生活を送るwithコロナの時代。私自身もこれ程までに、衛生面を気にしたことがありませんでした。日本と同様に、リモートワーク、ソーシャルディスタンス、マスク、手洗い、消毒は当たり前のようになっています。

日本と比べると警備員の注意喚起や警察による取締りが、非常に厳しいです。マスクが多少でも外れていると、その時点で罰金が課せられてしまうので、外出中にマスクをしない方や中途半端にマスクを付けている人を見かけません。元々衛生面で意識が低かったマレーシアですが、今回をきっかけに意識が高まっていると感じます。

2-1 アプリで入退室管理を徹底

マレーシア政府が開発したこのアプリは、人の動きを把握することができます。このアプリだけで、マレーシア国内における感染状況なども確認することができます。今ではどこのお店に入るにも、このアプリが必須となります。8月は、土日にも関わらずショッピングモールに全く人がいないような状況でしたが、9月に入ってからは、人が多少戻ってきたように感じます。ペトロナスツインタワーの前は写真スポットとなっていますが、平日はガラガラの状態が続いています。


2-2 自動検温装置の設置

自動検温機械を設置しているお店が多いため、スムーズに入店することができます。


2-3 デリバリーサービスの増加

写真は、マレーシアのシンボル的存在ペトロナスツインタワーの下にある大型ショッピングモールスリアKLCCです。外では、たくさんのバイク配達員が、オーダーを待っています。

日本でもウーバーイーツや出前館などのデリバリーサービスがコロナをきっかけに利用者が急増していますが、マレーシアでも同様にデリバリーサービスの需要が急激に増えています。
主に利用されているのは、
・グラブフード
・フードパンダ
の2種類のサービスです。マレーシアではデリバリーサービスを利用しても値段が安いのが特徴的です。デリバリー費用も1回の配達で200円程度でとてもお安く利用しやすいです。プロモーションなどを展開してくれるため実際の店舗で食べるよりもデリバリーで食べた方が安い時があるくらいです。日本では、デリバリーサービスを利用すると割高感はありますが、マレーシアではお得感を感じられることの方が多いです。参考までに、グラブフードではRM20(※約500円)からのオーダーで注文することが出来ます。日本人にも馴染み深く現地人にも人気を集めている、一風堂のラーメンなどもオーダーすることができます。


<参考>
注文:白丸+替え玉(28.62RM+5.32RM)=33.92RM=※約850円
デリバリーフィー : 3RM(※約75円)
プロモーションを利用し、25RM(※約625円)で注文することが出来ます。日本と比べるとお得にデリバリーサービスを利用することができます。

1RM、25円(2020年9月24日現在)

2-4 ソーシャルディスタンスや入店人数の制限など

私が住んでいるコンドミニアムでも、エレベーターに乗れる人数は4人までと決められています。同様に、商業施設や飲食店なども一部入場人数に制限を自主的に設けられているところもあります。もちろん、ソーシャルディスタンスの確保も飲食店ではされています。

2-5 移動手段の変化

マレーシアでの主な移動手段は、下記になります。
・タクシーを含めた配車サービスの利用
・公共交通機関の利用
・自家用車での移動
もちろんタクシーでは、消毒が徹底され、移動中は窓を開けて換気をしながら運転される方もいます。KL市内での移動は最近人気急上昇中の電動スクーターなどを利用されている方も以前より格段に増えたように感じます。

3 まとめ

新型コロナウイルスの感染拡大により、これまでに経験したことのない状況下にいます。特にマレーシアは観光業や外国人労働者も多いため、大きく変化が求められたように感じます。そんなコロナ禍においても、衛生的な意識がこれほどまでに上がったのはびっくりしました。政府の徹底的な対応の姿勢が強く感じられます。幸い、マレーシアの自宅コンドミニアムには豪華な設備が整ってることが多く、私自身もジムやプールの利用が以前よりも増え、健康的な生活を送っています。まだまだ移動が制限されている中、多少の窮屈感はありますが上手く向き合って生活していきたいと思います。

ライター:山田 徹
30代。MM2Hにてマレーシア在住。マレーシア在歴4年。海外事情や不動産、投資全般の記事を得意としている。趣味は不動産巡り。

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