経済成長力の高さから「アジアのライジング・スター」と呼ばれるフィリピンは、富裕層を中心に移住者も多く、英語留学でも人気が高い国です。そのため、不動産投資先としても世界中から注目を集めていますが、インターネットだけではフィリピンの不動産市場や狙い目のエリアに関する最新情報を入手しにくいのが難点になります。

そこで、この記事ではフィリピン不動産投資を検討している方向けに、物件の選び方や購入方法をサポートしてくれる企業やセミナーをご紹介しますので、参考にしてみてください。

1 フォーランドリアルティネットワーク主催のセミナー

フォーランドリアルティネットワークジャパンは、東南アジアやアメリカを中心に、幅広い不動産ネットワークを持ち、物件の提案から管理・運用までワンストップで行っている企業です。セミナーや現地視察ツアーなども頻繁に開催しており、投資家との直接的な交流・情報提供に力を入れています。

同社では、海外不動産を紹介するポータルサイトを国ごとに作成しています。そのため、フィリピン不動産を探したいときに効率的に物件を探し、比較検討することが可能です。物件は格安物件から高級コンドミニアムまでさまざまな種類があり、自分に合った物件を選ぶことができます。

同社の特徴として、購入後の物件の運用や売却についてもサービスが充実している点が挙げられます。世界最大級の宿泊サイトであるAirbnbの登録や運用の代行サービスや、不動産管理を助けるアプリなどの賃貸業の効率を高めてくれるサービスも多く、投資家にとって大きなメリットになっています。

1-1 フィリピン不動産・中古収益物件×「Airbnb」運用セミナー

フィリピンは観光やビジネスを目的に訪れる人が多い地域で、短期貸しのニーズが高いのが特徴です。このセミナーでは用途別に適した物件をフィリピンのマニラ首都圏から厳選し、Airbnb運用代行サービスを用いて運用するといったスキームを紹介してくれます。

海外不動産投資では物件取得後の客付けや収益確保のスキームに関する情報が不足していると、インカムゲイン(家賃収入など)を十分に得られず、投資計画がたちまち破綻する場合もあります。その点、このセミナーでは購入後の運用方法までをしっかりと解説してもらえるため、不動産投資の初心者でも自信を付け始められるのが特徴です。

さらに、高利回りで手頃な価格から始められる物件を紹介してもらえるほか、実際の運用実績を交えながら民泊(Airbnb)の活用によるスキームも学べます。海外物件を使った民泊事業などに興味がある方にも向いたセミナーです。

1-2 基礎からわかるフィリピン不動産の魅力 フィリピン不動産セミナー

現地最新情報の入手が難しいフィリピン不動産の基本的な情報について、わかりやすく紹介してくれるセミナーです。フィリピンが世界中の投資家たちから注目される理由や、主要な投資エリア、代表的なデベロッパーや注目物件の紹介など、事前に知っておきたい役立つ情報を網羅した定番セミナーとして人気です。

フィリピンは国内の平均年齢が日本の半分程度と若く、15歳以上の労働人口が今後も安定して増加すると予想されているため、経済成長や不動産市場の上昇も見込まれています。また、海外からの観光やビジネスでの需要に加え、不動産の安定供給が求められるため、フィリピン政府も国外からの不動産投資に寛容です。

このように国内外からフィリピン不動産に対する需要が高いため、注目が集まっています。同社のセミナーは毎回少人数制で行われるため、質問もしやすく、セミナー後には個別相談も可能です。情報収集だけでなく、早く行動に移していきたい方にとっても良い機会となるでしょう。

2 ハロハロホーム主催のセミナー

ハロハロホームは、フィリピンに本社を構え、日本国内にも事業所を持つ不動産会社です。フィリピン現地には現地スタッフと日本人スタッフが40人ほど所属し、不動産の売買、賃貸管理、内装などをワンストップで提供しています。

日本では購入をサポートしてくれた不動産会社がその後の運用や売却まで支援してくれるケースは珍しくありませんが、フィリピンでは購入後の賃貸管理などを別会社に依頼することもあります。しかし、ハロハロホームは不動産に関するさまざまな相談をワンストップで受け、日本と同様のサービスをフィリピンに持ち込んで事業展開しているのが特徴です。

海外不動産投資では現地とのコミュニケーション不足が問題になることもあるため、国内と同レベルの組織運営が行われている同社のサービスは好評です。

2-1 『日本人のための「フィリピン×資産保全」最新事情

このセミナーでは、ハロハロホームが運営する「GATE of ASSETS 財団」についての紹介とともに、フィリピンにおける不動産投資と資産保全の方法に関する詳しい情報を得ることができます。GATE of ASSETS財団とは、フィリピン経済に大きな影響力を持つメンバーたちが集うコミュニティで、その会員のみが使用可能な現地施設やサービスもあります。

セミナーでは会員限定の投資案件やフィリピンならでは高利回り物件を紹介してもらえます。フィリピンを始めとする東南アジアでは、プレビルド(完成前の物件)を早期に取得し、完成後に転売してキャピタルゲイン(売却益)を狙うスキームが人気です。

支払い方法は建設段階によって一定の割合を支払う形が一般的ですが、建設を担当するデベロッパーの資金調達状況によっては、完成が遅れることも珍しくありません。最悪、物件が完成しないといったリスクもあります。

このように海外不動産投資は様々なリスクを伴いますが、同セミナーではフィリピンの現地事情を詳しく知るプロフェッショナルを通して物件の売買だけでなく、多様な資産保全のアイデアに触れることができます。他では入手することが難しい情報や人脈を得る機会にもなるので、検討してみると良いでしょう。

3 ビヨンドボーダーズ主催のセミナー

ビヨンドボーダーズは海外不動産投資を専門とする企業で、海外不動産ポータルサイト「セカイプロパティ」(SEKAI PROPERTY)を運営しています。セカイプロパティには東南アジアやアメリカを中心に6万件超の物件情報(2019年11月時点)があり、その膨大な情報量から導かれる投資戦略やセミナーが好評です。

ビヨンドボーダーズは、海外不動産を身近なものと感じてもらうために初心者向けのセミナーにも力を入れており、海外と国内の不動産投資の違いや各国の事情に合った投資戦略、注目案件などを詳しく紹介しています。

ビヨンドボーダーズには外国籍のスタッフも多いため、英語や中国語を駆使して現地パートナーと円滑なコミュニケーションを行えるのも強みです。実際、海外の現地パートナーやエージェントは2,000社以上・12,000人以上に及び、常に投資家目線の情報収集に取り組んでいます。

3-1 東南アジア人気5カ国比較セミナー

ビヨンドボーダーズでは広域な情報網を活かして、さまざまな国の不動産投資を比較しながら好みの国・エリアへの投資を可能としています。このセミナーでは、各国ごとに特徴や戦略などを紹介しながら、自分に合った投資先を検討することができます。

紹介される国は、マレーシア、フィリピン、タイ、カンボジア、ベトナムの5カ国です。いずれも経済成長率は高く、キャピタルゲインを狙える国でもあります。セミナーでは各国の現地ネットワークから最新情報を収集し、投資に必要な情報を抽出・フィードバックします。

「東南アジアの国はどれも同じでは?」と考える方もいますが、実際には各国の歴史的背景や地理的な事情、外交政策などによって不動産取引のルールはさまざまです。例えばこの5カ国のうち、土地付きで物件を購入できるのはマレーシアとベトナムのみで、その他の東南アジア諸国では建物部分のみとなります。

そのため、フィリピン、タイ、カンボジアなどではコンドミニアム投資が中心になりますが、マレーシアやベトナムでは戸建投資も視野に入ります。海外不動産投資では、このような各国の違いも把握して投資戦略を立てることが大切です。

セミナーでは1,000万円台から購入できる物件の紹介や、一部の非公開情報を取り扱うこともあるので、興味のある方は検討してみてください。

3-2 ヨーロッパアジア海外不動産比較セミナー

ヨーロッパとアジアの海外不動産の違いについてさまざまな角度から解説するセミナーです。ヨーロッパもアジアもエリアが広いため、その中での大まかな特徴と、エリアを絞り込んだ話の両方を聞くことができます。

多民族地域であるヨーロッパでは今なお革命などが起こることがあり、その影響で実際の価値よりも低く見積もられている不動産物件があります。一方、アジアでは、高い成長率が今後も見込まれ、インフラの発展や地価上昇などを背景に価値が大きく上がる可能性のある物件もあります。

セミナーではこの両者を比較しながら、自分に合った投資方法を考えることができるため人気となっています。必ずしも希望するエリアの物件が紹介されるとは限りませんが、フィリピン不動産への投資を行う上でも役立つ情報を学べるため、海外不動産投資の基本的な知識を身につけたいという方にも向いています。

4 フィリピンセミナー選びのポイント

フィリピン不動産投資セミナーを選ぶ上で大切なポイントをご紹介します。

4-1 現地ネットワークを持つ・現地情報に強い

海外不動産投資は情報戦になる側面があるため、最新情報をいかに早く得られるかが重要になります。良質な開発案件は、一部の業者間にしか情報が回らないこともあり、現地の不動産業界に深く食い込むことが求められます。そのため、現地に強固なネットワークを作り、常に最新の情報収集を行うことが必要になります。

セミナーを選ぶ際は、現地に拠点を設けている企業や現地との強いパイプを生かしたセミナーを検討すると良いでしょう。

4-2 情報を積極的に発信している

セミナーを行う企業や講師の信頼性を見極める上で、SNSやブログによる情報発信が行われているかどうかは重要なポイントにもなります。自社サイトやメディア、不動産ポータルといった媒体を自社で保有しているだけでなく、他社メディアへの寄稿や、セミナーや現地視察ツアーなども積極的に発信しているかも評価ポイントです。

具体的には、フィリピン不動産投資のメリットからデメリットやリスクまで詳細に伝えられているか、購入後にオーナーがきちんと投資収益を出せているか、リピート購入は多いか、企業規模が大きいか、代表者や役員などの顔が公開されているかといった点です。

また、情報発信が定期的で更新も頻繁な場合、新しい情報が常に届いており、現地とのネットワークが強いことを示す指標にもなります。セミナー名や講師の名前をインターネットで検索してみると、参考になる情報を得ることができるでしょう。

4-3 次のアクションをすぐに起こせる

フィリピン不動産は世界中から注目されているため、人気案件はすぐに購入者が見つかることも少なくありません。そのため、セミナーで知識を得た段階ですぐに行動に移れるような具体的な物件紹介や個別相談があるセミナーを選ぶことも大切です。

自力で物件を探すよりも、プロの目で選ばれた物件を検討したほうが、チャンスを早く掴むことに繋がることもあります。

5 まとめ

フィリピン不動産は外国人の購入制限もありますが、建物に関する規制はないため、日本の分譲マンションにあたるコンドミニアムからタウンハウス(低層の連棟式集合住宅)などを検討することができます。

なお、物件を購入する際は、現地事情に詳しく現地パートナーを持つ企業の協力が重要です。フィリピン不動産投資を予定されている方は、この記事を参考に最も自分に合ったセミナーを検討してみてください。