※写真13:マハバンドゥーラン公園がの中にある、独立記念塔。公園の芝生も、その周りの建物も美しい

1 ダウンタウン周辺の観光スポットについて

ダウンタウンの周辺は、1~2時間程度で、ぐるっと一通りの観光スポットを歩いて周る事ができます。ダウンタウン付近で有名な観光スポットは2つあり、1つ目は、高さが46mある黄金に輝く塔、「スーレー・パゴダ」です。元々ミャンマーは、イギリスの植民地であり、このパゴダを中心として、ダウンタウンが形成されました。その影響を受けて、区画が非常に明確に整備されているので、道に迷う事はあまりにないシンプルな作りになっています。「写真12」が、スーレーパゴダです。100メートル手前くらいからも、黄金に輝く塔が見えます。ミャンマーは、「パゴダ」と呼ばれる塔に対しての価値が非常に高いので、それらを遮る建物は非常に少ないというのが特徴です。 


※写真12:街中佇むスーレーパゴダ。この建物を中心に、市街地が形成されています。左側のような入り口が複数あります。

ここで、スーレーパゴダについて、注意したい点があります。入り口が無数にあり、各入り口では、呼び込みが必死になって、呼び込んで来ます。何人かの呼び込みが同時に「ウェルカムーー!!ウェルカムー!!!ウェルカムー!!」と合唱のようにハモって聞こえた時に、「これはボッタクリの匂いがする・・・」と思わず感じてしまいました。とりあえず、入ってみると、やはり、3,000チャット(約300円)の入場料に加えて、線香やろうそく等を追加費用でいくらか支払って、入場するこになりました。複数ある入口では、お布施用のグッズが売られており、どこの入り口に入っても同じ商品が販売されています。よって、それぞれの売り人は客引きに必死です。とはいえ、お布施グッズの販売を拒否できるかどうかは、定かではありません。

1-1 独立記念塔について

スーレーパゴダを抜けると、2つ目の見どころ、「独立記念塔」が見えてきます。独立記念塔は、マハバンドゥーラン公園の中心にどっしりと建設されていて、周りには、ヤンゴン市庁舎(Yangon City Hall)や、高級ホテル、金融機関等の縦のものが並び、治安が比較的良いです。公園では、ゆったりと時間がすぎ、ミャンマーの人々の憩いの場となっているように見えます。前出の「スーレー・パゴダ」と中心としてローターリーが形成され、その周辺に、独立記念塔が建てられている為、スーレー・パゴダと、独立記念を中心として、周辺をぐるりと回ると、ダウンダウン周辺のメインの観光地をざっくりと見ることができます。

この付近で注意が必要なのは、日本語が堪能なミャンマー人です。「日本語の勉強をしたい」「現地を無料で案内する」などと話しかけてきて、非常に親切にしてくれますが、こういったガイドに着いていってしまうと、高い確率でボッタクリにあってしまうので、気をつけてください。(あくまで、筆者の経験上で、まれに、本当に親切で行ってくれる場合もあり)ただし、あまり踏み込まなければ、お金を請求してくる事は無いため、現地の人の暮らしや、簡単な質問をしてみる程度であれば、会話を楽しむ事もできます。

1-2 川沿いの街並みについて

独立記念塔から、ヤンゴン川の川沿いを目指して歩くと、屋台通りに入ります。先程の、マハバンドゥーラン公園周辺の美しい街並みと、うってかわって、この辺の街並みは非常にカオスな閑散とした街並みが味わえます。雑多感が高く、アジアの混沌を味わいたいと言う人には非常にオススメできる通りです。川沿いのマーケットで主に販売しているのは、野菜等の食べ物です。このマーケットは、旅行初心者には、衛生的に少しオススメはできないかも知れません。(※写真15)

※写真14:川沿いの大通り道路

※写真15:川沿いのマーケットの様子。ここにも、周辺に野良犬がいる場合があるので、要注意だ

1-3 フェリー乗り場について

マーケットを通り過ぎて、さらに川沿いを歩くと、フェリー乗り場に着きます。(※写真16)そうすると、「向こう岸に行ける船に乗らないか?」としつこく案内してくるミャンマー人にも注意が必要です。現地では、日本人と分かると、かなり優しく接してくれるのを感じます。しかし、その真意はわかりません。

※写真16:川沿いのフェリーボート。この周辺をプラプラ歩いていると、客引きと野犬に遭遇する可能性が高い

1-4 ミャンマーの交通事業について

ここで、ミャンマーの交通事情(タクシーでの移動が多くなる事が予想される為)を紹介させてください。通常、ミャンマーの移動に関しては、タクシーを利用する事が多くなります。夕方頃は、少し車の交通量が多くなりますが、特に不便になることはあまりない。しかし、筆者が宿泊したダウンタウンの中心地では、猛烈な渋滞にみまわれる場合があります。筆者が経験した渋滞については、金曜日の昼過ぎくらいの時間帯で、夜にはサクサク10分以内で移動ができる距離にもかかわらず、1時間以上かかってしまいました。(「写真17」は金曜日の16時ごろから14時ごろの市内の渋滞の様子)。また、元軍事国家だけあり、時折、軍服を着た軍人が大量に乗っている軽トラックも時折みかけます。(街中を走る軍事に合わせた軽トラックの様子)。

※写真17:タクシーからみた交通渋滞の様子

※写真18:軍人が乗っているトラックが街中を滑走しているのを見かける

1-5 観光名所の「アウン・サン・スー・チー」マーケットについて

ダウンタウンエリアの観光名所の一つが、アウン・サン・スー・チー氏が建てた、「アウンサンスーチーマーケット」です。当マーケットは、手作り感のある服や、絵画などが多く展示(販売)されています。ヤンゴンで最も大きなマーケットです。各地のお土産があつまっているので、ミャンマーの伝統衣装、ロンジーの品揃えも抜群で、そのびっしりと揃えられた品物の多さに圧倒されます。マーケットの向かいには、高級デパート「パン・パシフィックヤンゴン」があり、もし、マーケットで気に入る商品がなければ、そこでおみやげが購入ができます。このエリアでショッピングを行えば、お土産探しには、まず困らないでしょう。

※アウン・サン・マーケットの中の様子。衣類点が無数に点在する

※アウン・サン・マーケットの外装

1-6 シェラゴンパゴダについて

ヤンゴンで最も有名な観光地、「シュエダゴン・パゴダ」を紹介します。「シュエダゴン・パゴダ」は、市内で最も大きい湖の、インヤー湖とダウンタウンエリアの中間くらいに位置する(少し、ダウンタウン寄りの位置)、黄金に輝く塔です。大きさについては、日本の、奈良の大仏くらだと思います。特徴的には、何といっても、光り輝く黄金の塔と、足元の、綺麗にびっしりと敷き詰めらた真っ白なタイルです。(※写真19)入り口は4つあり、南口がメインです。南北東西と4つあるそれぞれのゲートから入場することができ、入場は入場料は10,000(700円程度)チャットです。それぞれの入り口で靴を脱いで入ります。基本的には、どの入り口からでも100メートルくらい歩くと、中心エリアの黄金の塔に着くことができます。黄金の塔の付近に着くと、びっしりと敷き詰めれた白いタイルと、祈りを捧げる人々や、散見される黄金の建物に目を奪われます。特に、天気が良い日には白いタイルに反射した目も開けられないほどの光の先に見える黄金の塔の姿は、神秘的です。黄金の塔付近では、お布施等もできるようなので、試してみるのも良いかも知れません。また、ここでも、ガイドという名目で、流暢は日本語で話しかけてくるミャンマー人に遭遇しました。いったい、何人の日本語が堪能なミャンマー人と会ったのだろうか、、、、どうやら、ヤンゴンは、日本人観光マーケットというものが成立しているようです。1周を回るのには、ゆっくり歩いて15分ぐらいを想定しておくと良いです。歩いていると、そこかしこでお祈りを捧げている集団や、無数にある仏壇に祈りを捧げている人等(※写真20)、とにかく、細かく観光しようと思ったら、1日中かかってしまう人もいるかも知れない。もし、興味があり、細かく一つ一つの見所を抑えたいという人は、1日は時間を取った方がいいです。

※写真19:アウン・サン・マーケットの外装

※写真20:黄金の塔の近くでお布施をする人

※黄金に輝く、シェラゴンパゴダ

1-7 アウンサン将軍の家について

シェラゴンパゴダから、タクシーで10分程度のところに、「ハウスオブメモリーズ(House of Memories)」というレストランがあります。このレストランは、アウンサンスーチー氏の父親、アウンサン将軍が使用していた書斎のあるレストランです。レストランとしても、もちろん食事も美味しく、雰囲気もとても良く、ゆったりとしたランチやディナーを過ごしたいという方にはとてもオススメです。それに加えて、アウンサン将軍の書斎を見ることができ、一石二鳥なレストラン。筆者が訪問した際には、人が殆どおらず、広々としたスペースを十分に使い、食事を楽しむことができました。ビジネス目的の食事会等も開けるくらい、清潔感のあるレストランです。木造造りで、レトロな雰囲気が特徴的。一階と二階があり、初めて訪れる方は、アウン・サン将軍の書斎が見学できる二階をオススメします。気をつけて頂きたいのは、博物館のように開放されているわけではなく、店員さんに、「書斎を見ても良い?」と尋ねると、写真の通り、部屋を空けてくれます(※写真21)部屋に入ると、写真がずらっと並んでいて、どれも、館内でしか見ることのでない写真です

※21:アウンサン将軍の部屋、雰囲気たっぷりの部屋である

※部屋の中には、アウン・サン・スー・チー氏の子供頃の写真等が飾られている

※部屋の中は非常に清潔感のある部屋となっている

まとめ

今回は、ミャンマー(ヤンゴン)の観光エリアをご紹介しました。次回は、物件見学についてレポートいたします。