2015年に外国人でも不動産を購入できるようになったベトナム。
まだ、外資規制が解禁されてから数年ですが、数多くの日本人投資家がベトナム不動産を購入しています。そのなかで、重要なのは「投資する価値があるか?」ということを、判断するための情報収集です。
そこで、今回はベトナムの不動産価格について、これまでの価格推移や、他の国との比較、さらには国内におけるエリアの比較を行いました。
ベトナムの不動産投資を検討する際に、ぜひ役に立ててください。
ベトナムの不動産ヶ国を13ヶ国と比較
まず、ベトナムの不動産価格を、他の国と比較してみましょう。
図:マンション/高級住宅(ハイエンドクラス)の価格水準の比較
出典:日本不動産研究所
ベトナム最大の都市であるホーチミン市は、近隣の東南アジア諸国と比較すると、ジャカルタ、バンコク、シンガポール、東京よりも不動産価格が低くなっています。
このことから、ベトナム・ホーチミンの不動産は、アジア諸国の中でもトップクラスに安いことがわかります。
ベトナムの不動産価格の推移
まず、ベトナム不動産の価格の推移をみていきましょう。
以下の図は、不動産総合サービスを提供するSavillsのデータを元に、2009年の不動産価格を100とした場合の住宅価格指数です。
図:ベトナムの不動産価格指数の推移
出典:Savills Vietnam
ベトナムの不動産価格は2009年頃に一度ブームを迎えましたが、その後、約5年にわたって価格は下落しています。2016年頃から再度価格が上昇しはじめています。
一方で、前年と比較した場合の、住宅価格は2013年頃から2016年までは堅実な成長を見せていおり、2016年の後半から下落が見られます。
図:ベトナムの不動産価格の前年比変化率
出典:Savills Vietnam
ベトナムの新築物件と中古物件の価格
Jones Lang LaSalleによると、ホーチミン市の新築コンドミニアムの価格は2017年第4四半期に3.6%上昇し ています。
一方で、中古コンドミニアムの価格は、同期間に前年比で0.5%上昇しており、ヴィラやタウンハウスの平均価格は、新築市場では13.6%、中古市場では4.5%増加しています。
サビルズ・ワールド・リサーチは、ホーチミン市の別荘やタウンハウスの売上も、前四半期から25%、昨年同四半期から増加したことを明らかにしています。
ベトナム・ホーチミンの地区別の価格比較
以下の図は、ベトナム・ホーチミンの地区ごとの㎡あたりの不動産価格を比較したものです。
図:ホーチミン地区ごとの㎡あたり不動産価格
出典:自社調査
ベトナムのホーチミン市は、ホーチミン1区~12区、「フー・ナウアン」「ビン・タン区」「タン・ビン区」「タン・フー区」、「ゴー・ヴァップ区」、そして「ツー・ドク区」分かれています。
ホーチミン1区はホーチミンの中で最高級エリアとなっており、価格は㎡あたり$ 4,570(約50万円)となっています。次に価格が高いのが3区で$ 3,874(約42万円)、4区の$ 1,949(20万円)となっています。
一方で最も安価なエリアは、12区で約710ドル(7.8万円)、地区9が873ドル(9.6万円)、「ツー・ドク区」のコストが約948(10.4万円)となっています。
まとめ
ベトナムの不動産価格を、国や時期、エリアで分けて解説してきましたが、いかがでしょうか?
不動産の価格はエリアや時期によっても変化しますが、物件の人気度や近隣の交通状況やインフラ整備などの要因で価格は大きく変わります。
そのため、ベトナムについて詳しい不動産エージェントに問い合わせ、最適な物件を提案してもらうことをおすすめします。