2019.10.04
マレーシア、2020年度予算案に不動産市場救済策を要請
マレーシアでは住宅の供給過剰問題が長引いており、来年も市場の低迷が続くとみられている。市場の活力促進のため、住宅ローン規制の緩和、外国人が購入できる物件価格の引き下げ、不動産譲渡益税(PRGT)の廃止といった救済策を予算案に組み込むことが関係者の間で求められている。2020年度予算については10月11日に発表される予定となっており、これらの要請が盛り込まれるのか、または別の救済策が発表されるのか注目されるところである。今年1月より始められたHOC(Home Ownership Campaign:住宅購入奨励策)については、当初半年間(6月末まで)の予定で...
2019.08.26
マレーシア、高級住宅市場は引き続き低迷の見込み
マレーシアの高級住宅市場は、供給過剰の影響で、次の四半期についても低迷が続くと見られている。背景には、需要と供給間のミスマッチと融資に関する厳しい規制があるという。現在の住宅市場においては、手頃な価格の住宅が拡大しており、特に初めて住宅を購入する人々からの関心が高まっている。手頃な価格の住宅への需要が高まっていることは間違いないが、需要と供給のずれが結果的に売れ残り物件を生み出してしまっている状況だ。マレーシア国家不動産情報センター(Napic)の2018年度レポートによると、2018年における余剰物件は前年比+30.6%の22,313件に上ったという。...