米住宅都市開発省と米国勢調査局のデータによると、新築戸建住宅の販売は、2020年2月の下方修正からさらに下回り、3月の季節調整後の年率換算で62.7万戸と、15.4%減少した。
今年の3月は、昨年の3月と比べ、9.5%低い結果となった。

NAHB(全米住宅建設業者協会)のディーン・モン会長は、「今月は新築住宅販売が激減したにもかかわらず、2020年第1四半期は、実際には昨年の同時期よりも6.7%高く、ウイルス発生前の好調なペースを反映している」「業界への更なる影響が見込まれるものの、住宅は景気回復を牽引する分野であると確信している。」と述べた。

NAHBのチーフエコノミストであるロバート・ディーツ氏は、「3月の売上減少は、ウイルスに対する購入者の懸念を反映しており、主に北東部と西部の最も被害の大きかった地域に集中していた。売上の減少は、4月に買い手の数と業者の信頼感が劇的に低下したことを示した業者調査と一致している。」と述べた。

4月の新築住宅販売のペースは、雇用保険請求件数の増加が続いているためさらに鈍化し、今年後半には安定すると予想している。

新築住宅は、未着工、建設中、完成と、どの段階であっても、売買契約が締結されるか、あるいは手付金が受理されたら販売となる。季節的な影響を調整することに加えて、3月の62.7万戸という数字は、このペースが今後12ヶ月間続いた場合に販売されるであろう住宅の数を示している。

在庫は6.4カ月分の供給量に上昇し、新築一戸建て住宅の販売戸数は33.3万戸で、2019年3月より1.2%減少した。そのうち、わずか7.6万戸が完成し、入居の準備ができている。販売価格の中央値は32万1,400ドル。1年前の新築住宅販売価格の中央値は31万1,600ドルだった。

地域的には、新築住宅販売は4つの地域すべてで減少。北東部では41.5%減、中西部では8.1%減、南部では0.8%減、西部では38.5%減となっている。


【参照元】U.S. New Home Sales Fall 15.4 Percent in March